本業を軸に新たな市場にチャレンジ ㈱ベーシック 代表取締役 名倉 篤史氏(中遠支部)

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本業を軸に新たな市場にチャレンジ

㈱ベーシック

代表取締役 名倉 篤史氏(中遠支部)

事業内容: 電子機器製造業のリサイクル提案、新電力を中心とした省エネルギー提案によるコスト削減

創業:1974年10月

社員数:6名 パート:3名

入会:2016年7月

所在地:磐田市豊田8-1

TEL:0538-35-7203

URL:http://basic-co.jp/

名倉 篤史氏(右)


ニッチな事業

㈱ベーシックは、金属のリサイクルを主な事業としています。メインは、はんだやクリームはんだなどの特殊金属という、業界でもニッチな存在であり、買取品目の多さでは東海エリアNo.1です。電気機器産業が急拡大する1974年に父親が磐田市内で起業。はんだだけでなく、設備更新時の廃材も引き取るなどのサービスで支持を得ました。顧客と共に成長を続けてきましたが、そこに襲ったのが2008年のリーマンショック。名倉氏が社長に就任したのは、この頃でした。


新分野に飛び込む

 電気機器産業の成熟に伴い、各社とも価格・サービスが横並びになり特徴を出せず、顧客はほぼ固定化し成長も鈍化していきました。その打開策を模索していた名倉氏が着目したのが、当時部分的に自由化され始めた「新電力」の代理店事業でした。
 工場中心の既存顧客に提案できると目論みましたが、当初は全くのあて外れ。しかし、完全自由化の流れに乗ると契約は次第に増え始め、今は全売上の一定の割合を占めるまでになりました。「成長してこそ企業」と語る名倉氏。父親同様、新分野にいち早く参入し、粘り強く継続してきた成果です。


金属リサイクル業の幅を広げるv

 新電力の勢いにも次第に陰りが見え始め、シナジー効果の見込める新展開を思案していた最中、そのヒントを求めて同友会へ入会。「会員が切磋琢磨する姿が刺激になっている」と、意義を見出しています。 父から引き継いだ本業を新たなステージに導く名倉氏。「金属リサイクル業の幅を広げていきたい」と業界の未来をも見据えていました。

取材・記事 鈴木 弘之氏(税理士法人 あい会計・中遠支部)