二ヶ月にわたるキャラバン隊の最終の派遣となった熱海支部例会。現在1名の参加、何とか目標の3名の参加を!と、秋山、飯田、一見支部長軍団が要請をし、佐野支部長も「沼津の心意気にこたえよう」と檄。

10月30日(木)第5回目となる静岡大学連携講座は「経済活動の主体としての人をどう見るか」鎌倉国年氏(鎌倉産業㈱)の講義。中小企業の経営者像を、行動様式、論理的思考など、人的な特徴面から紹介。さまざまな観点から“人”を考察し、結びには、自立のためには全てを疑え!と、学生へ刺激的な投げかけが。

10/28(火)、太田朝夫政策委員長が中島幸子氏(N総合会計事務所、大阪同友会代表理事)を訪問し、第5分科会の最終打合わせを行いました。全国的に憲章学習運動の取組みが行われている中で、大阪同友会は積極的な自治体訪問、憲章レポートの作成運動など、先進的な同友会です。「憲章が出来たからと言って、明日にでもバラ色の人生になるわけではない。しかし、地域に責任を持つのが同友会。次世代へ良い環境を繋げていくのが我々の出来ること。個々の活動の集約は(支部活動、委員会活動等)、自社経営に繋がり、地域活性化に繋がり、憲章へ繋がる」と話し、言葉の背景にある中島氏の、大阪地域への思い、自社への思いが伝わってきます。
 第5分科会は、静岡県産業部、静岡市産業振興課、富士市工業振興課など行政、及び静岡大学からも参加表明があります。同友会だけでなく、そこに住む人たちが一緒になって、未来の静岡県を語り、模索し、良い環境を創り、継承していく。経営者が先頭に立って憲章運動に取り組む必要があります。憲章運動を静岡県ではどの様に進めて行くか。大阪の事例を聞きながら、産官公と共に考えます。

10月23日(木)担当講師は小松勇次氏(㈱アドビッグ静岡)、最近の就職活動の実情報告に始まり、求められる人物像に迫り、自身をどうブランド化するか、多くの実践報告を交えての講義となりました。コミュニケーションスキル、適正診断などの話に、就職活動を控えた学生たちは、真剣に聞き入っていました。

最終回16対15でツーアウト、白熱の優勝決定戦を制したのは、富士宮支部、沼津支部は惜しくも準優勝となりました。秋晴れの一日、県営富士宮球場には、富士、静岡、そして沼津、富士宮のメンバー60余名がそろい、華麗なバッティング、果敢なプレーで、熱気あり、笑いあり、場内大いに盛り上がり。日頃の仕事姿とは違う一面を発見する、楽しい時間となりました。

第3回目となる静岡大学連携講座の講師を務めたのは、会計事務所所長である太田朝夫氏。理念に基づく経営、顧客満足主義、差別化戦略について、具体例をあげての講義となりました。学生は、経営者のリーダーシップの重要性を改めて認識した、就活する上でためになる講義だったと感想を述べていました。

2008年10月号【第6回】 同友会が提唱する「人間尊重の経営」が企業と地域を元気にする 秋山和孝氏(㈱アイソー・沼津支部)

 

坂本光司先生の著書「日本でいちばん大切にしたい会社」の中で、会社経営とは五人に対する使命と責任を果たすための活動と捉え、その中でもまず一番目に、社員とその家族を幸せにすることを挙げています。お客様に感動ある商品やサ-ビスを提供するのが何よりも社員であり、社員に不平や不満があったらこの感動の提供ができるはずがないということからです。また一方ではある大手企業は自社の経常利益率が10~20%を超えるところもありますが、こうした企業の下請や関連会社は総じてその利益率が低く、ほんの2~3%や赤字企業も少なくありません。そのほとんどが中小企業で占められているわけで、この中小企業に属する社員は日本全体として8割を超すとも言われています。同友会が提唱する「人間尊重の経営」はこうした人々に公平な経営環境で、雇用とやる気を引き出し、地域と共に企業が元気になることを指すと考えます。それにはただ頼ることなく、自社の創意と工夫により経営環境の改善を図ることはもちろんですが、中小企業をしっかりと支えていく社会の基盤作りが求められています。またそれなくして空洞化している日本経済再生の道はないものとも言えます。
県より経営革新計画承認を頂いた自社にとっても、地域と共に頑張れる元気な企業作りを目指していきます。

全国の学びをいかそうと、はじめての試みである「組織増強研修会」が10月11日開催された。東は御殿場から、西は浜松まで、正副代表理事をはじめ、支部長や組織委員が出席。吉田組織拡大委員長の問題提起のあと、なぜ増やすのか、どう増やすのかを討論。具体的な戦術が話しあわれるものになりました。また、他県の事例にならい、会員相互で企業訪問を行い、知り合うことからはじめようと、訪問カードが作成、配布されました。

10月2日(木)から静岡大学で、同友会会員が講師となり、学生に向けての授業が始まりました。2日は、遠藤一秀代表理事が「日本経済における中小企業の果たす役割と意義」をテーマに、また9日(木)は佐野譲二副代表理事が「中小企業の現場から見た経済社会の動向と課題」と題して、おおよそ60名の学生に講義、学生たちは真剣な面持ちで聞きいっていました。

この後1月まで、さまざまな業種の経営者が講師を務め、中小企業で働く魅力や、地域に果たしている役割など、自身の経営をからめて、現場の声を届ける予定です。

3.中小企業の経営戦略                   
4.中小企業で働く魅力 ~自己実現をめざして~
5.経済活動の主体としての「人」をどう見るか
6.自動車産業における中小企業の現実とその課題
7.流通業と地域おこし
8.中小建設業の社会的役割
9.食と農の融合を目指した起業論
10.循環型経済による地域農業の活性化
11.中小企業のIT戦略
12.社員と共に育つ中小企業
13.企業経営における理念の重要性
14.中小企業憲章

「悩んでいる所、弱い所を思い切って話しましたが、そのおかげで皆様から沢山のアドバイスをいただけました」「最大の成果は【どんな会社にしたいか】について深く深く考えることができたこと。」と、受講生の感想です。
何のために経営するのか、どんな会社にしたいのか、この二日間を通して、時間をかけての討論と助言で、会社の方向性が明確になってきました。一泊セミナーの醍醐味は、参加した人にしかわかりません。