12月14日(月)同友会事務局にて、経営指針を創る会
『数値セミナー』が開催されました。

講師は、静岡県中小企業家同友会 勝又悦朗氏。
数十年にわたりご自身が経営活動からの経験を基に「事業経営と会計」について
講義していただきました。

第6期経営指針を創る会では、これから3ヵ年経営計画に着手していきます。

講義では、計画を立てるうえで、決算書を単に「結果」として見るだけではなく、
会社の未来を考える為には貴重な記録であり、一級の資料して扱う事。

また、中小企業の体力(財務体力)を高める上で重要視する数値
についてのアドバイスをしていただきました。

コンピューター会計がすすみ、誰でも会計処理ができる時代になっています。
しかし、このような時代だからこそ会計のしくみを知る必要性が求められています。

厳しい経営環境が続きますが、経営者と社員が経営計画をたてる事によって全社が「良し」と
心が決まる計画を立てる事を目指しセミナーが終了しました。

2009年12月号【第20回】 技術は日々の生活や仕事を創造的で豊かにするためのもの 田邉元裕氏((有)カボスメディアワークス・富士宮支部)

 

日本に会社が10社だと仮定します。政府はいつも1社の大企業を基準に物事を決めている為、残り9社の中小企業は日々努力するも、振り回されるばかり。それでもお金が回っていた時期はやってこられました。ひとたびバランスが崩れると経済が大地震大騒動。市場原理主義経済は「巨大な積み木のお城」でした。私たち中小企業は、本物のお城と地域をつくって共生していかねば真の意味で自立・継続できないということを、今般の景気変動は教えてくれました。努力が報われる社会、子どもも親も高齢者も、安心して生活できる地域社会をつくらねばなりません。
中小企業憲章(草案)は、地域社会、企業、経済、政府等の関係性とあり方、政府への要請を明示した前文と10の指針から成っています。ただ、何より大切なのは、中小企業が、力を合わせて大きな声をあげ続け、自ら考え、行動し、よりよい環境をつくるために絶える事のない決意をもって経営に取り組むことだと思います。
さて、私の業界は一般にIT業界といわれています。華やかに見られがちですが、すさまじい技術革新に日々さらされ、柔軟な経営姿勢が常に求められます。しかし、どんなに技術が発展しようとも、それを利用する人の心はアナログです。人が人らしく技術を使いこなし、日々の仕事、生活を創造的で豊かにしていく為に、使う人の視点にたったインターネットサービスやホームページ制作を提供し、良い情報を発信するお手伝いを続けていこうと、創業10年を迎え、改めて決意している次第です。

 12月8日、静岡市産学交流センター7F大会議室にて、静岡支部12月例会が開催されました。オブザーバー3名を含む総勢57名が参加しました。今回、我が経営を語ったのは、㈱ラプト代表取締役 山田康彦氏です。1969年生まれの40歳。大学を卒業して地元静岡のリゾート会社に就職。お客様であった経営者に見込まれ、雇われ社長として事業を起こしました。当時は、お金を持っている人がどんどん事業を立ち上げる社長不足の時代でした。山田氏は、20代で2度、雇われ社長として、いずれも事業を成功に導きました。しかし、どんなに成功しても雇われという立場のため、自分に残るものがないむなしさを感じていました。
 静岡市生まれで静岡が好きだと自負する山田氏は、地元で起業したいと、㈱ラプトを立ち上げました。今年で10期目を迎えています。コンピュータのシステム管理、保守、メンテナンスと広告媒体のデザイン(web・紙媒体等、広告戦略)が事業の2本柱です。
 山田氏によると、企業はつぶれるのが当たり前。自分の会社はつぶれるものだといつも危機感を持っています。だから必死になって頑張るのだと。そのような山田氏が掲げる経営5か条を紹介します。
1.トップということで働かない理由、特別であるという意識をつ  くらない。
2.社長の仕事は利益捻出係。
3.計画と達成意欲。5ヵ年計画を必ず立てること。
4.スタッフの仕事意識は社長の責任。本気で社員と向き合う。
5.成長し続ける。去年と同じではいけない。学校を卒業したら勉  強をしなくていいことはない。業績的にも人間的にも伸びる。

 厳しい経営環境の中、ときには発想を逆転させ、立てた目標を必ず達成し、成長を続ける山田氏の原動力は、常に全力であること、仕事にも遊びにも全力であることです。絶対にあきらめない、絶対やるんだという、山田氏の奥歯に力を込めた言葉は、いつまでも参加者の耳の中に響いていると思います。

メインテーマ“ひとが輝き人でつながる企業をめざして!”

沼津支部では20周年を記念する事業として、市民講座と記念講演を、2010年1月23日(土)沼津市民文化センター・沼津商工会議所を会場に、2部構成で実施する。市民講座は3つのテーマに分かれており、静岡大学山本義彦副学長、上利博規教授、笹原恵准教授が報告する。
第1部:市民講座 
第1分科会「人を繋ぐ社会の文化活動と中小企業経営」
第2分科会「歴史が養う経営観・人生観」
第3分科会「男女協働社会と中小企業経営」
第2部:記念講演
演題「わかちあう夢と感動と誇り」
講師:早川巌氏(㈱エスパルス 代表取締役社長)

いずれも、一般市民の参加が可能。