2010年2月19日(金)、中同協共同求人委員会が開催。
17同友会と中同協より35名が参加。

まず中同協共同求人委員長の前田幸一氏より、2009年度の活動を振り返りました。
企業の雇用情勢が厳しい中で、就職活動を行う学生にとっては以前厳しい状況が続いています。
同友会企業も共同求人活動への参画を控える動きが出ております。
反面、全国的に見ると合同企業説明会へ参加する学生、同友会就職サイト「Jobway」への参加学生数は大幅に増加しているのが現状です。

厳しい経営環境が取り巻く中での「新卒採用」や同友会共同求人活動の意義を改めて考えました。

同友会の共同求人活動は、単に人を「採る」ことが目的ではありません。
中小企業の人を生かす経営=「労使見解」の実践であり、また中小企業憲章の実践でもあります。

「地域をよくしていこう、地域を守ろう。」
その地域の多くの若者を、地域に根ざす。

静岡同友会共同求人委員会もまた、共同求人活動について改めて論議していくことが求められます。


2010年2月の浜松・磐田支部合同例会は、岸好子氏(㈲声・代表取締役、静岡支部)を講師にお迎え、開催。
テーマは「声は人なり 言葉は心」

「声音(こわね)」と「言葉」について講演。
声の出し方ひとつで相手に優しさや冷たさ、無関心さが表れます。声の明度・色・リズムによって、相手が貴方にとってどのような印象を持たれるか違ってきます。
また、相手を尊重する心を表す敬語についても参加者全員で改めて学習しました。

「声音」と「言葉づかい」。
この2つで大きく人間関係が変わります。
参加者それぞれが改めて「声」と「言葉」の重要さを気付く例会となりました。

参加者数19名(浜松11名、磐田6名、志太1名、静岡1名)

2月17日ひぐらし会館にて伊東支部2月例会が開催され
今月は「我が経営を語る」をテーマに行われました。

報告者は、共立化学工業㈱ 小山 修一氏
今年で創業45年目を迎える共立化学工業㈱は、温泉浴場の衛生管理を
トータルサポートしています。

例会当日は、自社の外部・内部環境の変化による経営課題について
報告。参加者全員で課題について、グループ討論が行われました。

2010年2月11日~12日 40回目となる「中小企業問題全国研究集会」
(以下、全研)が、京都同友会設営のもと開催されました。

静岡同友会からは、33名が参加。全体で1826名もの参加者が
国立京都国際会館に集いました。

参加今回の全研では、「原点回帰!同友会理念の生命力で
時代の変化を乗り越えよう~強靭な企業づくりと地域再生に
魂をこめて挑戦!~」をメインテーマに中小企業が抱える
経営課題を18の分科会に分け、討論が行われました。

2日目の特別報告では、企業変革支援プログラムステップ1
1062社の回答データより、同友会会員の傾向について報告。

経営指針の有無や、経営指針成文化後の経過年数から
比較をする事で、客観的に確認をすることができる
企業変革支援プログラムステップ1の積極的な活用についても
提案されれました。

次回の全研は、2011年3月3日~4日 岡山同友会設営の
もと開催されます。

2010年2月号【第22回】 すべての道は中小企業憲章に通ず ~まずは良い経営環境をつくるべき 望月富士雄氏((有)沼津金網・沼津支部)

 

良い会社をつくろう。良い経営者になろう。良い経営環境をつくろう。同友会の集まりで唱和する同友会3つの目的。私は、最近、良い経営環境をつくろう、が最後になっていることに違和感を持ってきた。本当は、一番最初に来るべきでは、ないか。・・・と事あるごとに訴えている。
もちろん、良い会社をつくろう。良い経営者になろう。が置き去りになってよいはずはないが、経営環境の充実が、最も大事ではないかと、そのようなことをつくづくと感じている。大企業と比べて、中小企業は、地域に溶け込んで、様々な事業をおこなっている。よく言われるが「地域を支えている存在は、中小企業だ」ということである。しかし街の商店や工場が、次々と閉鎖し人と人との触れ合いの元となっていた地域経済が音をたてて崩れ去り、縁もゆかりも無い大規模資本が、進出し地域経済に大きな影響を与えている。その先にある中小企業の衰退と地域の衰退が同時に起こっているような気がするのである。
同友会に入会するきっかけは、書店で見た中同協発行の就業規則の本を購入した時から始まる。以来20数年間同友会とともに歩んできた。その中で感じてきたことは、地域を支えているはずの中小企業の認知度や社会的地位は、苦労のわりに報われていないな、と思ってきた。何とか社会的認知度を上げる方法は、無いだろうかと考え沼津市の産業振興課を訪ねた。その折、地域の産業に長年従事している人を表彰する『産業功労表彰』という制度があることを知った。この制度を使えば、「社会的認知度が上がる一つのきっかけになるのでは」と思い、まず同友会沼津支部から、候補者を推薦し、表彰を受けることにした。この制度で今までに支部から3名が表彰をうけた。また引き続いて、沼津市の7月1日の市制記念日には、中小企業家同友会沼津支部として、推薦を挙げて2名が表彰を受けている。もちろん表彰を受けること自体が目的ではなく、中小企業者の社会的認知度を上げるための活動の一環としていることは、言うまでもない。
同友会運動の集大成として、『中小企業憲章』が存在する。『すべての道は中小企業憲章に通ず』である。


三島支部2月例会は総勢31名(会場満員)の下、開催。
(三島15名、三島オブザーバー1名、沼津12名、富士2名、富士宮1名)

「中小企業憲章ってなに?」をテーマに、
藤原博美氏(㈱日本ベルト工業・代表取締役、県同友会代表理事・沼津支部)と竹内昭八氏(㈱タケウチ・代表取締役会長、県同友会相談役理事・富士宮支部)の2名が報告。

藤原氏は、地域活性化のために中小企業が中心となって議論し、その地域、雇用を守っていくことが重要であると、
中小企業憲章・地域振興条例の必要性や同友会で今憲章をどのように推し進めているかを報告。

竹内氏は、自社をどうしたい・こうしたいという思いの中で実践してきたことを報告。憲章を自社の経営に結び付けての報告である。
大阪同友会代表理事の中島幸子氏の言葉から、竹内氏は「憲章はイースト菌のようだ。自分の脳で考え、どう発酵させていくのか。」と語る。
自社・業界を取り巻く経営環境や失われた10年、中小企業の地域の役割、そして競争的共存。
憲章の指し示す方向に生きざまを照らし合わせて、イースト菌のようになって、それにロマンをかけていくことが大事だと思っている。

静岡・志太2月合同例会が9日(火)ペガサートビル6Fプレゼンルームにて開催され、会員、オブザーバーら総勢116名が参加しました。旧清水支部時代からの恒例の2月例会、丸ちゃん講座(講師 丸山博氏 ㈲第一コンサルティング・オブ・ビジネス代表)は、昨年に続き合同開催となりました。前半は情勢分析、後半は問題提起で構成されました。概要については、県広報誌、同友しずおか3月1日号にて、支部例会報告として掲載される予定です。

第1講座は「奪う金融から育てる金融へ」と題し、鳥畑与一教授の講義。市場原理主義の終焉を、アメリカ版金融システムの崩壊やサブプライム危機がもたらしたものを通じ解説。実体経済とマネー経済の規模格差は4~5倍であること、証券化ビジネスの中で、危ういマネー転がしが行われた来たことなど、マネー膨張の実態を説く。実体経済を支える金融とは何かを考えるグループ討論となった。

「経済学と歴史のはざま~静岡大学の教師人生」と題した、山本副学長の最終講義を、静大で連携講座の講師を務めた同友会会員4氏が聴講。日本近現代経済史の研究に多くの業績を残された山本副学長の最終講義には、一般社会人、教え子、先生と共に歩んでこられた教授陣など大勢の出席がありました。公共性に繋げて考えられる経済でなければ、経済の発展と民主主義は育たない。戦前、戦後の経済史を解き、検証し、これまでの研究の成果をあますところなく語りました。


auto[year] 2010


1月29日(金)、中日本ブロック事務局研修・交流会が開催。(会場:岐阜じゅうろくプラザ)今回で5回目(2006年より)を迎え、中日本ブロック(愛知・三重・岐阜・石川・富山・福井・静岡)と中同協から44名が参加。

今回の研修目的は、昨年行われた中日本ブロック内で行われた会員訪問の報告から、同友会事務局に求められてる課題を見つけ、所属同友会に持ち帰り、実践すること。

問題提起を受け、他県の会員訪問事例を交えながら各県・事務局員の取り組む「会員訪問」について討論。

良い会員訪問とはどのようなものか。
良い会員訪問をするにはどうするべきであるか。

各県同友会の取組みや討論内容を参考に、所属同友会へ持ち帰りました。
事務局の積極的な会員訪問の実践に向かうことが求められます。