浜松支部6月例会は、山村直樹県例会企画委員長のグループ長研修と、須山由佳子氏による自社経営を語る、二本立てとなりました。

山村氏から、満足度の高い例会づくりに、討論の充実が欠かせないこと、グループ長の采配で意見交換も活発になり、より学びの多い例会となることが報告されました。

須山氏は、社会人になって感じた悩み、自身の可能性に気づき力を引き出してくれた人との出会いと起業の経緯が語られました。同友会を知り、自ら入会、指針を創る会に参加し、思いを言葉にし明文化しました。社員と向き合って価値観を共有できるように努め、社員の声に耳を傾けながら、社長の思いを伝えています。

 

地域社会づくりに女性の視点が欠かせないこと、女性の力が地域経済の活性化にもつながっていることを糸数久美子氏(中同協女性部会長)が問題提起の中で報告しました。文化講演会では、戦争の悲惨さを伝える1人芝居が演じられ、戦争時の辛い経験をした宮城会員からも、恒久平和であることに力を尽くしていきたいと訴えがありました。

「日本と地域の再生に女性の力を~見つめます地域を!結びます心を!しなやかに、したたかに、美しく~」をメインテーマに、沖縄同友会の設営で40同友会457名が参加し開催されました。女性が日々の生活の中で感じ取り、突き動かされ起業にいたることも多く、家庭と仕事の両立に悩む女性ならではの課題など、ワークライフバランスに配慮した企業づくりに貢献している事例報告もありました。女性がイキイキと活躍できる職場は、誰にもやさしく働きやすい職場です。

 

 

 

 

 

 

「お客様の人生の安心サポーターとして寄り添う存在に」と語る露木正樹氏(㈱スタート 代表取締役)。沼津支部6月例会の我が経営を語るは、保険代理店を20年にわたって経験する露木氏が報告者として登壇しました。

個人代理店の開業、専属代理店から乗り合い代理店へと業態を変化させ、外部環境の大きな変化とともに経営理念の重要性に露木氏が気付き、今後の代理店として展開を報告しました。 代理店営業の強みは「お客様の相談に顔を合わせて相談にのることができること」。人が営業そのものであり、会社の資産でもあるこの仕事は、まさに、お客様への応対や寄り添う思いが大切であり、自社の強みにしていくことが求められています。

グループ討論では、参加者自身が会社の強み(お客様に選ばれる理由)と、その発信ができているかについて話し合われました。「社長の思いを発信」「社員とミーティングをして話し合うこと」「メディアを活用して情報を発信」などの意見が挙がりました。

例会の終盤、座長を務めた笹沼幸雄氏(㈲イーコン 代表取締役)から「名刺交換や自社紹介をする際、会社の強みを明確に伝えるように目指していきましょう」と参加者に提起されました。

 

平成24年6月20日 伊東市ひぐらし会館にて 伊東支部6月例会が行われました。

穂坂勝彦氏(富士宮清掃㈲・富士宮支部会員)を講師に迎え「地域になくてはならない存在を目指して」~地域との関わりで、仕事に誇りと生き甲斐を見つけ出す~をテーマに講演をしました。

穂坂氏は初めに、同友会が歩んできた歴史を説明し、「同友会が憲章推進・条例制定を目指す本質的な意味は、3つの目的の総合実践だ」と報告。

昨年富山で行われた青年経営者全国交流会での報告に加え、富士宮支部青懇で行われている取り組みを紹介。昨年の4月から勉強会を立ち上げ、1年かけて憲章・条例の学習を進めてきたこと。結果、もう一度労使見解を学び直そうと原点に戻り、先輩会員も交え学習をしていこうと支部の意識が高まったそうです。

穂坂氏は7月10日(火)に静岡市ペガサートで行われる静岡支部例会でも報告をします。

参加ご希望の方は、事務局にご連絡ください。

 

私は平成二十二年十一月に、三代目社長に就任しました。弊社は、十年前までは売上を順調に維持してきましたが、平成二十年より減少が顕著になってきていました。そんな中での社長交代、何か手を打たないと衰退没落は必然、社長が代わっても会社が変わらなければこの激変の時代、淘汰されてしまうと危機感を持ち、同友会榛原支部(経営指針委員会)に入会させていただきました。創る会卒業生に薦められ昨年六月から八期県創る会にも参加させていただきました。
経営指針作成は同友会の醍醐味の大きな一つだと思います。自分と自社を一から見直し深く考えます。全十二回の講義に出席させていただき、毎回スタッフや同期生からの本音の意見に多くの気づきをいただきました。自分一人では到底出来なかったであろう指針がまがりなりにも出来たのは、支部委員会と県創る会の素晴らしい仕組みのお陰だと思います。支部と県のスタッフ、そして同期生に感謝します。
今年三月、社内会議で初めての発表会を開き、今期から来期の方針、計画、目標を形にして示し、私の考えや意味することを伝えました。その後、社員からの意見や提案が今まで以上に聞かれるようになってきました。又毎月の数値と行動の目標が明確になったため、迷いや不安が少なくなりました。しかし社員と共有できていない事柄も多く、実践の難しさも感じています。新たな高みに挑戦すれば失敗は当たり前と思い、挫けずチャレンジしていきたいと思っています。得手に帆あげて、あせらず、あきらめずに良い会社良い経営者を目指していきたいと思います。

強い決意で指針作成にのぞむ

9期創る会が14名の受講生でスタートし、自社事業の紹介と抱える課題の報告オリエンテーションが行われました。今期は、受講生を絞り込み、第7期卒業生を中心に1~8期の卒業生スタッフ35名で支援体制を整え、2月の卒業研修までをフォローします。

社員に生きがいとやりがいと持ってもらえる会社づくりを目指したいと語る、受講仲間の発言に、自社の課題を重ね合わせて聴きいる姿がありました。
社長の責任とは?が来週の討論テーマです。入会間もない受講者が多い中で、同友会の真髄ともいえる労使見解について解説、議論します。
 

6月14日木曜日 CRYSTAL  HALL パテオン にて富士・富士宮支部6月合同例会が開催されました。

講師に大阪同友会副代表理事 豊岡 敬 氏(日本フッソ工業株式会社)をお招きし、

「社長の仕事 存続し続ける会社経営~同友会でこそ学べる 社長の仕事とは何なのか?~」をテーマに

講演していただきました。

フッ素樹脂コーティングの技術革新により、大阪、埼玉、韓国に事業を展開。

「お客様の課題解決」をコーポレートマインドとする父に勧められ入社し、35歳の時に社長に就任しました。

順調にきた経営がITバブル崩壊により悪化。

為す術も無い中参加した例会で、どん底の境遇にいた女性経営者の、明るく笑い飛ばしながらの報告を聞き、

「社長はこうでなければ!」と意識改革を始めます。

徹底的なコストダウンを実行し、翌年には経営も安定。

only oneの市場を持つ!と、同友会の先輩より「戦わずして勝利を得る事」を学びました。

「社長しかできない仕事をしていく事。

我々にしかできないonly oneを見つけていく事が大事である。」

「同友会のトップがいなくとも機能する会づくりが大切です。」と、強くメッセージを残しました。

 

 

 

 

「どのような環境にあっても中小企業は自社分析をすることが重要」と語る松井氏(中小企業家同友会全国協議会事務局長)。経営実践に同友会理念が生かされている事例から“中小企業が今何をなすべきか”。御殿場支部6月例会は、参加者が今一度、同友会理念や歴史を紐解き、自社分析を深める大切さを学び合いました。
事例の一つに挙げられた、岩手県の会員企業の取み。東日本大震災発生当日、大船渡市の小売業社の会員は、夕方から駐車場で食料販売などを始めました。地域と共に歩む中小企業の姿がそこにありました。
また大阪府柏原市で服飾資材の企画製造販売を行う企業の取組みを挙げました。地場産業の釦製造業が衰退する中、待ちの営業からファッション市場に企画提案を積極的に行い、本業の釦製造の付加価値を高めました。アパレルメーカーが欲しいという前に製造し、提案することを実践して企業価値を高めました。
最後に松井氏から御殿場支部会員に「自社と地域を分析して理念を成文化し、実践する企業を多く作り出してください。日本中が、自社の社員の子どもが入社したいと言われる企業になれば中小企業はいいものだと認められ地域もよくなっていきます。」とメッセージをいただきました。
グループ討論の後、「同友会では年齢も職業も違った方と、対等な立場で意見を交わすことができ、成功例だけでなく失敗例も聞ける魅力がある。」と参加者から同友会の仲間と共に改めて3つの目的を追求していく声が聞かれました。

 「同友会に入って本当に良かった」と語る坂上氏。県経営指針を創る会(第8期)を受講して、本音で経営を語り合える仲間に出会いました。

 静岡支部6月例会は、さかがみ財産クリニック㈱代表取締役の坂上洋一氏が登壇。「経営理念が社員とお客様と私を変えた」をテーマに報告しました。複数の会社を経営する坂上氏。その一つに十里木別荘管理㈱があります。分譲地として開発分譲され、前管理会社が法人設立、7年後の昨年3月末に会社購入しました。

 前管理会社の体制を打破するために、社員と共に歩む企業づくりをめざしました。社員と同じベクトル。必要としていたのは、まさに“経営理念”でした。創る会での学びを社内でも同時並行で実行し、社員と共に理念を策定していきました。

 29歳で独立開業以来、現在法人5社の経営に携わっている坂上氏は、問題に直面したとき、常に自分で学び、消化して経営に生かしていきました。しかし「創る会で初めて、自分のために本音でアドバイスをしてくれることが新鮮で、嬉しかった」と言います。かけがえのない仲間と共に取り組んだ創る会は坂上氏の財産になりました。

◆商社から工場操業へ◆

 フジゲン㈱は、「富士市」のフジと「原材料」のゲンをその名前の由来にしている通り、原材料を取り扱う総合商社としてその歴史がスタートしました。現在では、本社商社部門、印刷製袋及びスリットを行う工場部門、訪問入浴介護センター「アイリス」の3部門体制で活動しています。今回訪問したのは、設立社長の次男であり工場部門を統括している、富士支部の渡辺直俊氏の工場です。

 工場では、主として紙おしぼりのパッケージフイルムの印刷やクッキングペーパーの包装フイルム、ヨーグルトやアイスのスプーン包装フイルムを印刷しています。グラビア印刷という手法で、写真のような再現性をもつということが大きな利点です。オフセット印刷と呼ばれる凸版印刷の製版技術が向上し、雑誌などはオフセット印刷に変わっています。紙おしぼりのパッケージ印刷は、紙おしぼりメーカー数社と取引をし、全国の約15%前後を占めているそうです。

◆同友会の学び◆

 渡辺氏は自分から同友会の門を叩きました。そして入会後約1年で、経営する目的、受け身の仕事から攻めの仕事への意識改善、企業としての独自性を追求し、さまざまな課題の発見と解決をはかっています。現在は、小企業でも大企業と戦える品質を提供し続けるという意志のもと、製品の品質を向上させていくことを最大の課題としています。今後は、社員教育や組織づくりをすすめていきたいと話していました。

取材:望月光太郎氏