お客様満足へのアプローチで、ナイス対処!

㈲静西開発 神場ゴルフセンター

勝亦 政和氏(御殿場支部)

事業内容 ゴルフの練習場 企画の運営、用品販売、修理、サポート業務

設立:1993年11月

社員数:社員3名、パート・アルバイト7名

入会:2016年4月

所在地:御殿場市神場521-1

勝亦 政和氏(左から3番目)


多様なニーズからの成長

㈲静西開発 神場ゴルフセンターは、有名コースがひしめく御殿場の地で、平成5年にゴルフ練習場として設立しました。当初は、練習場と用品販売のみを行っていましたが、お客様から「コンペを開催したい」と要望があり、コンペなどの企画運営を始めました。次に「用品の劣化によるメンテナンスはどうしたらよいか?」「クラブの修理やカスタムはできるのか?」など相談を受け、用品のサポート・修理やカスタムを行うようになり、要望に合わせて事業内容も拡張するようになりました。


顧客満足の追及から得たもの

勝亦政和氏に具体的な取組を聞いたところ、地域柄、競合も多いこととゴルフ人口の減少が叫ばれている中で、お客様には出来るだけ喜んでいただくために、設備のメンテナンスには気を使っているそうです。お客様にはきれいなマットできれいなボールを使用し気持ちよく打ち込んで頂いています。「設備が良い」「接客が良い」「ありがとう!」などの声を掛けて頂くことで、従業員も気持ちよい対応ができ、職場環境の好転にもつながっているようです。今後はさらに接客強化やイベント開催などを活用し、地域の小中学生や企業の若手社員などの利用を増やしたいとのことでした。


事業継承に向けて

勝亦氏は、支配人であるお母様が引退を考えていることもあり、会社の経営について学ぶ意識が強くなっているそうです。同友会でも常に勉強をされている先輩方や同期の仲間から刺激を受けながら、勉強会にも積極参加する中で自分自身の意識改革に取り組んでいます。「入会当初は、仲間を増やし、色々学びたいという簡単な気持ちだったが、10年間の在籍の中で現在は部会長の大役を任され、今までで一番充実した日々を送っている」と話してくれました。

取材・記事:片野 貴一郎氏(㈱モスク・クリエイション・御殿場支部)
取材:前原 毅氏(ダイヤ水処理㈱・御殿場支部)
立道 浩幸氏(㈱蒼設計・御殿場支部)
杉山 道弘氏(㈲杉山養鶏場・御殿場支部)
岡村 武典氏((同)岡村商店・御殿場支部)
山田 健氏(山田庭園・御殿場支部)

【逸品】手作りにこだわった、子どもからお年寄りまで毎日楽しめるパン

会員企業名 はなぱん 創業 2013年5月
会員名 貫名 華子 業種 食品製造販売業
所属支部 沼津支部 従業員数 パート 3名
会暦 2017年3月入会 事業内容 パン・お弁当製造販売、ケータリングサービス

 

沼津市我入道の住宅街にあるパン屋、「はなぱん」。子どもからお年寄りまで毎日楽しく食べてもらえるパンを、中身も既製品を使わず手作りにこだわって作っています。

代表の貫名華子氏は10 年間の下積み時代を経て、小さいころから住んでいた地元で2013 年5 月にオープン。このとき、ご自身の名前である華子(はなこ)から取り、お店の名前を「はなぱん」としました。
オープン当初から、貫名氏が小さい頃からお世話になっていた方々が来店し、月を追うごとに忙しい日々を送るようになってきました。
オープンから3年が経過した頃、さらなる挑戦と思い2号店を立ち上げたのですが、売り上げが思うように伸びず、1年も経たない内に撤退。現在は1店舗に集中して経営しています。

貫名氏は、毎日、新商品を1つ作ることにしています。こうすることで、お客様の楽しみが増え、楽しんでいただけるよう、心掛けています。
私たち取材者も取材以外にも何度かお店に足を運ばせていただいていますが、常に見たことのない商品があるため、見て楽しみ、食べて楽しみ、2重の喜びが味わえることができます。
定番の、クリームパン・カレーパン・食パン・フランスパン等も常に多く品揃えています。

常連の地元の人たちとの交流も欠かさず、お互いの今の状況等の会話がはずみ、店内はいつも賑やかで笑顔が絶えないお店です。
一緒に働いている方々とも、何でも言える関係であり、仕事のうえでも楽しく、時には新商品開発において議論し、お客様に良い商品を届けることが出来るように日々勉強しています。

同友会入会から3ヶ月が経った今ですが、なかなか例会等に参加できていないのが悩みです。今後は、例会・委員会や、支部の経営指針を創る会に積極的に参加できるようにしたい、と考えています。また、経営者として約4年が経過した今、「同友会で多くの経営者の方々の話を聞き、これからの経営に反映していきたい」と貫名氏。
最後に将来の目標を聞いたところ「将来的には、パンを作るところで、食事も出来るスペースのあるお店をオープンしたい」と語っていただきました。

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取材・記事:大場 豪文氏(ヒデ・マネジメントオフィス)
取材:楠 雅彦氏(㈲山津精機)


時代に合った豆菓子を昔ながらの製法で

㈲豆豊商店

代表取締役会長 秋山 実氏(静岡支部)

事業内容 ピーナッツ等各種豆菓子類販売

創立:1932年

社員数:社員15名、パート30名

入会:1974年7月

所在地:静岡市葵区若松町55

秋山 実氏


昭和初期から続く老舗豆菓子店

静岡市葵区にある㈲豆豊商店は、落花生やカシューナッツ、アーモンド等を加工した豆菓子を製造し、市内3店舗の直営店での販売と、スーパー等への卸を行っています。昔ながらの職人の手による火炒りと加工で製造された豆菓子は、やはり味が全然違います。
創業は昭和7年。同友会会員である会長の秋山実氏の父が開業しました。実氏は大坂に修業に出ていましたが、20歳の時父の急逝のため、静岡に戻りお店を継ぐこととなりました。若き日の秋山氏は、休みのたびに東京まで視察に行き、小売店の研究をし、当時普通の和菓子屋であった豆豊商店を豆に特化した店舗に変えていきました。


社長の発想を会長の経験で商品化、ヒット商品に

実氏の御子息で現在社長を務める秋山貴浩氏は、コンピューター関係の営業を経て、豆豊商店に入社しました。

秋山 貴浩氏

前職での経験を活かして、パッケージのデザイン等も自ら手掛けられます。氏の発想力が素晴らしく、現在の主力製品であるメイプルカシューナッツも貴浩氏の発案です。商品開発は、貴浩氏が発案し、会長の実氏が製品化するという流れになっているといいます。

メイプルカシューナッツ


後継者・貴浩氏が力強くバトンを引き継ぐ

会長の実氏は静岡同友会の創立メンバーでもあります。近くの会員同士集まって勉強をした当時の話も少し伺うことができました。最後に社長に今後の展望を伺いました。現在は全体の2割程度の直営店での売り上げを伸ばしていきたいといいます。豆豊と静岡同友会を発展させてきた会長の実氏は、今も毎日会社にきて豆を炒り、正月には自ら店頭に立ち豆菓子を売ります。今後は社長である貴浩氏が持前の営業力、発想力で引き継ぎます。

取材・記事:藤本 浩氏(プリントバリュー㈱・静岡支部)
取材:森下 昌治氏(㈱森下商店・静岡支部)