新生3代目建設業社長の指針づくり ㈱齋藤組

カテゴリー:会員訪問記 / 静岡支部

新生3代目建設業社長の指針づくり

㈱齋藤組

代表取締役 齋藤 寧氏

事業内容 総合建設業(土木工事、重量とび、舗装工事、建設・建築関連)

創業  1919年(大正6年)3月

社 員 数 正規15名、パート1名

入会  2013年4月

所 在 地 静岡市清水区北脇新田303


中央:齋藤氏  左:取材 藤本氏

創業96年の3代目社長
大正6年に祖々父が石屋として創業、昨年7月に先代の父から3代目社長を継承しました。今期96年目の歴史ある総合建設業として、静岡市清水区で地元大手工場の修繕・メンテナンスを中心に営業しています。受注案件の90%を民間工事が占め、公共工事は10%です。長く働いてくれている職人社員の技術、姿勢、腕前が豊富な工事実績を生み出し、また急な工事やトラブルにも対応でき、固定客が多いことは強みです。齋藤氏は大学卒業後、中堅ゼネコンに9年勤め、9年前の30歳の時に入社。前職の工程管理や予算組みの経験は現在も生き、社長就任までの約8年間は主に現場での作業に奮闘しました。

経営指針を創る
昨年3月、イントロセミナー参加がきっかけで入会しました。望月省吾氏(静岡支部)の発表、グループ討論を体験し、経営者同士が正直に悩みを話し合う姿勢に共感。入会と同時に、第10期経営指針を創る会を受講しています。「社歴は古いものの、経営指針のようなものがなかった」と言い、創る会で会社の進むべき指針を確立し、社員としっかり共有していく意欲が聞かれました。

力強く語る齋藤氏

ひとつのチームへ
地元に貢献しつづける企業をめざすため、「仕事を断らない。人手不足でも対応し、期待に応えていく」と言い、齋藤氏のこの思いは、同社の信用を厚くすることに繋がっています。現在、特に力を入れていることは組織づくり。すなわち、社内コミュニケーションの強化です。部門によって二つに分かれていた社内体制から、互いに共有し成長しあう一つの体制をめざし、これまでほとんど開催しなかった全体朝礼を週2回開催、また勉強会や交流会を行っています。今年1月からの年間テーマは、あいさつのきちんとできる会社。「改めて基本に振り返り、社員相互に声掛けし、仲間意識や気付きを強くしたい」と語りました。
取材・記事:藤本 浩氏(静岡支部)