【シリーズ憲章】2010年4月号第24回

カテゴリー:中小企業憲章

2010年4月号【第24回】 『地域に愛される会社をめざして』 石居達己氏((有)永興塗装・三島支部)

 

三島支部2月例会では、「憲章ってなに?」というテーマで藤原氏と竹内氏にお話をしていただき、その中で私自身が確信を得たものがありました。それは価格競争に関する事です。
私の会社は建築塗装業で、工場、一般住宅、マンションの外壁等を塗装しています。製品として完成しているものと違い、塗装業では同じ塗料を塗ったとしても、施工するその人その店により仕上がりに差がでます。そして仕事を受注する為の大きな要素として、他の業種同様に価格に左右される場合が多いです。塗料代が同じであるのに受注金額に差がでるのはどうしてでしょう。とにかく金額だけ安くすれば良いという考えの会社は、「施工部分」を手抜きしている場合も少なくありません。私は価格だけの競争でなく、信頼ある仕事をし続け、地域の人に愛される会社にしようという考えで今までやってきました。
竹内氏が話された「単価のみの競争が進んだ為に地元地域の商店街が廃業に追いやられ、結果として地域住民の生活圏が苦しくなってしまった。」との事に、卸・小売業と建設業の違いはあれど、中小企業憲章制定で目指すものが見えてきたように思えます。そして中小企業憲章が中小企業を良くする為に定める指針であり、制定される事により私達中小企業を元気づけてくれる事と思います。