【シリーズ憲章】2010年8月号第28回

カテゴリー:中小企業憲章

2010年8月号【第28回】 『元気の源を中小企業から発信していこう!』 東海林誠氏(ねじいち・富士支部)

 

中小企業憲章は7年間の同友会運動の成果を実らせ閣議決定されました。同友会の運動を誇りに感じ、ここまでやり遂げてしまうことに組織の力を感じます。私が中小企業憲章とかかわりはじめたのは2006年富士支部5月例会にて富士宮支部の竹内さんの報告「Think Small First」からになります。大企業中心の市場原理主義から地域に根ざした中小企業中心の街づくりを考えようと。報告のなかでアマルティア・セン(インド経済学者)の合理的な愚か者を紹介していただき、後ほど調べたなかの次の一文が心に残っています。「企業は利潤を最大化するように行動し家計は自らの効用、満足を最大にするように行動をとる」消費者や家計、企業というのは「合理的な愚か者」であると。刺激的な報告をいただきました。
以来中小企業憲章に注目しつつ、2006年7月全国総会金沢で当時の赤石会長にこれからは中小企業憲章と三つの目的をセットに考え同友会運動を実践していくことが中小企業憲章につながり中小企業家の視点を全国的な視点にたたせることになる。合わせて環境問題にも十分注目し経営に取り組む必要があると。「物質的な豊かさを追求することは、物質的な豊かさの夢をつくることができなくなる」と教えていただきました。私の2006年は中小企業憲章の熱いスタートでした。
今後はますます三つの目的に向かい企業経営を実践し、中小企業憲章を道具として足元の地域で仕事づくり、雇用づくり、まちづくりを展開しながら地域からあてにされ信頼される「よい会社」づくりに励みたいと考えます。ともに手をたずさええて国民一人ひとりを大切にする豊かな国日本をつくっていきましょう。