【シリーズ羅針盤】2014年5月 野川和三氏 ㈱野川商店

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~製品と製品をつなぐ、人と人とをつなぐ、現在と未来をつなぐ~

我社は、先々代の祖父、前社長の父を早くに亡くし、大学生の時に社長を引き継いだ兄と、弟の私とで、一緒にガソリンスタンドの仕事をしています。兄は、会社の金融や価格方面を主に行い、会社の改革をしたいと思いながら、なかなか思うように出来ずに悩んでいました。ある時、普段私が一緒に遊んでいた伊藤義康氏(イトウシャディ㈱)に誘われ、わけも分からず榛原例会に参加し、伊藤氏の「我が経営を語る」を聞いたのがきっかけで同友会を知り、入会しました。入会後、経営理念の必要性を強く感じ、すぐに社長に相談して、第9期創る会に参加することにしました。

創る会に参加して素晴らしいと感じた事は、スタッフや受講生のみなさんが我社について、忌憚のない意見を言ってくれることでした。理念を創っている時は必死だったので分からなかったですが、みなさんには感謝ばかりです。みなさんの意見によって、自分の心の奥にあった会社への思いが出てきて、経営理念が出来上がりました。

卒業後まず、社員の中で一番年上の女性に、理念を色紙に書いてもらいました。なぜならその人はもうじき定年で退職していくので、会社へ思い出が出来るかなと私なりに考えお願いしました。また、その経営理念が出来上がった後に、創業当時からお付き合いしている税理士の社長さんに経営理念を見せた時、「先代の思いが出ている野川商店らしい素敵な経営理念ですね」と言っていただき、うれしかったです。もちろん社長は、この経営理念でいいと言ってくれました。経営理念を創った事で、社長との関係が今までよりスムーズになり、私と社長との距離が近くなりました。現在、経営計画により今まで実行出来なかった事柄、例えば、社員との交流・勉強会・新人の採用などが、計画に落とし込む事で、一歩ずつですが、出来るようになってきました。社長と一緒になって新たな経営計画を創りあげる事が現在の我社の課題です。

経営指針を創る会9期卒業生 野川 和三氏(㈱野川商店・榛原支部)