老舗電器店の四代目、未来へのスイッチオン! 松屋電気商会

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老舗電器店の四代目、未来へのスイッチオン!

松屋電気商会

稲原 研氏(富士宮支部)

事業内容   家電製品販売・設置、住宅リフォーム・耐震補強

創業     1919年1月

社員数    5名

入会     2005年8月

所在地    富士宮市大宮町16-15

URL    http://www.geocities.jp/matsuyap


稲原氏(右)・田邉氏

大正8年創業の老舗電気店の後継者として

稲原氏は昭和42年東京生まれ。平成2年に大手建設会社に入社し、平成12年に結婚。

その後、奥様の実家でもある富士宮の老舗電気店が後継者不在であったことから転職を決意し、平成17年に富士宮に移住しました。同年、勉強できる良い団体と聞きつけ、同友会に入会。翌年には前職の経験を生かし、建築設計事務所を開設しました。

同友会の学びも深まらず、退会の危機!?

しかし、当時まだ自身が経営を担っていない事や、二足のわらじ状態だった事もあり、同友会での学びが不十分で実践に活かせず、自問自答の日々だったと言います。さらに自身の勉強不足を会の有り方に問題があると責任転嫁をしたため、中々活動に打ち込めず、幽霊会員となり一時は退会寸前までいきました。

仲間の真剣味に触れ、稲原スイッチオン!

転機は平成24年の支部総会でした。当時の青懇部長が会員の気の緩みに対して激を飛ばした様子を見て「真剣な方がいるんだ!」と感激し活動を再開。熱心な姿勢が評価され昨年からは例会企画委員として役員になり、支部はもとより、県、他支部、そして全国へと活動の幅を広げています。役員経験の重要性にも気づきました。さらに、今年3月の震災復興シンポジウムの際に赤石中同協顧問と運命的に席を隣合わせました。様々な話をする中で改めて同友会運動の奥深さを目の当たりにし、「同友会の真髄の話を」と呼びかけ、支部例会で赤石氏の講演が実現しました。

歴史とつながり。未来へ。

「まちの電気屋さん」「建築設計業界」どちらも決して楽な景況ではないが、ニーズは無くならないはず。「中小企業ならではの細やかなフットワークでお客様の不便を解決しよう!」と、着々と学びの実践を開始しています。また、将来は現在の事業を融合した、「富士宮版エネルギーシフト」を実現させ、持続可能な地域づくりをしたいと夢を語ります。

「人口減少社会となり、時代は確実に変化する。だが、地域のあり方を一緒に考えられる仲間として同友会が存在し続けて欲しい。」「20年後、30年後、あの時、同友会に入ってよかった、と思えるようになりたい。」そう語る稲原氏が平成25年に支部の仲間と創った経営理念には「歴史とつながり」「心豊かな暮らし」という言葉が刻まれています。それらは行動の大切な芯として息づき、老舗の四代目として、個店の魅力と人間味を未来に伝えていくことでしょう。

取材・原稿:田邉 元裕氏(㈲カボスメディアワークス・富士宮支部)