【シリーズ羅針盤】2015年9月 秋山 和孝氏 ㈱アイソー

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指針を創る会に関わり、早12年が経ちました。「10年偉大なり」と言われますが、果たして自社は変わったかと己に問うと、手応えがなく少し気恥ずかしく思います。

さて、どちらかと言えばこの会では歯に衣着せず、ズバズバと本音で指摘するのが私のスタンスになっています。それは、各々の問題が自社とは全く遊離しているものではなく、故に一層真剣に熱くもなるのです。もちろん厳しさの中にも相手に対する思いやりや願いは忘れません。ただ、近年はそうしたお互いの事を真剣に考え、議論することが薄くなってきているように感じます。以前に比べ、自社の悩みなどをあからさまに打ち明けることが減ったように思います。今の時代、スマートで格好良い生き方が主流だからでしょうか。

私が同友会に入会した当時は、例会報告などの後でも、先輩諸氏からかなり厳しいご指摘を頂きました。そのお陰で何くそと闘志を駆り立てられたものです。ギブ・アンド・テイクという言葉の通り、投げ掛けがなければ人の心を叩くことができず、求めるヒントも生まれません。同友会らしく、泥臭く本音で語り合うからこそ自社の大きな課題が見え、解決の糸口が掴め、そしてその先の、同友会3つの目的達成に繋がるのではないでしょうか。

自社に話を戻すと、大きくはなくても着実に前進しているように思えます。モノづくりの中にサービスをといった戦略が少しずつ功を奏しているように感ずるのです。お客様の問題解決のお手伝いをと、小回りの利く小さな仕事が、決してそれだけには終わらずに次の仕事へと繋がっています。そうした意味でもかつての1社依存の体質から抜け出たとも言えるでしょう。ともかく、指針は成文化するだけでなく、実践に移していかなければ少しも会社は変わりません。創る会メンバーの成長と、会社の大きな発展を願い、明日の静岡同友会の原動力となることを期待します。

経営指針を創る会1期卒業生 秋山 和孝氏(㈱アイソー・沼津支部)