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【私の逸品】数々の特許を持つ「建物改修専門メーカー」 (株)エスジー 鈴木 正臣氏 沼津支部

カテゴリー:新着情報, 沼津支部, 私の逸品|最終更新:2015年11月10日

【写真】(株)エスジー 鈴木 正臣氏(左)、鈴木 荘大氏

【逸品】足場なしのビルメンテナンス

会員企業名 (株)エスジー 設立 1995年8月
会員名 鈴木 正臣 業種 塗装、防水工事業
所属支部 沼津支部 社員数 44名
会暦 2013年11月入会 事業内容 塗装、防水、外壁注入工事、防カビ、脱臭機販売、建物診断

 

建物は、常に過酷な自然環境にさらされています。特にコンクリート建造物は、太陽などの熱や風雨、酸性雨などが劣化の主な要因です。
コンクリート建造物は、高度成長期に建設ラッシュを迎えていました。当時の耐用年数は100年ほどと言われていたらしいのですが、実際には、自然環境による劣化や日本経済の流れなどで30年~50年で解体されていくケースが多いそうです。

しかし㈱エスジーでは「建物は生き物だ」という考え方を持ち、人間と同じく、病気になったら治療をすれば(手を加えれば)寿命は多分に延ばすことができると考えています。
新築ばかりが増加する現在、なかなか改修工事には手が回らず、新技術、例えば人間でいう治療薬にあたる薬品などの開発は業界の中でも大幅に遅れていました。ビルではコンクリートの劣化によるヒビ・はがれ・鉄筋の錆等が原因で、最悪な場合は倒壊にさえ繋がる危険があります。建て替えるとなると莫大な費用となってしまい、経済的負担は大きく、ひいては地域の活性化にもブレーキがかかると考えている。改修技術や新しい塗料の開発は、容易ではありません。
これを考え、実現したのが、㈱エスジーの代表取締役、鈴木荘大氏です。建築業界や、個人の建築物所有者の困ったな―…を形にしたのです。 お客さんの目線で考え、多くの人脈やものづくりの素質、そして、あきらめない心と努力によって、お客さんに負担の最も少ない工法や塗料の開発に成功しました。
特に、足場なしにビル塗装やメンテナンスを行う技術は特許取得もしています。

㈱エスジーの「SG-2000」による施工(前後)

建築物の形状や補修個所を瞬時に判断して工法を選び出す手腕は、プロならではです。3~4種類の工法を持っていると共に、鉄に匹敵する強度を持つ塗料「SG-2000」は、イギリス国営放送BBCが取り上げるほどの優れものです。また、ビルの検査をする小型打診機も作り上げ、道具作りのエキスパートでもあります。こちらも特許申請中とのことです。

イギリス国営放送 BBCも「SG-2000」のすごさを取り上げた

さらにすごいのが、社員(=職人)です。全ての作業の専門技術取得を、社員が行います。絶えず社員教育に力を入れ技術向上に努めています。社員が直接施工者の声を瞬時に受信することができ、次の技術開発や特許取得の大きなチャンスにもなると考えています。
社員同士のコミュニケーションは、とてもよく取れ、結束力が強い。この事が次世代への継承や技術指導にも生きてくると考えています。

また、環境技術革新には目を見張るものがあり、オゾン式脱臭/除菌機・排ガスクリーンシステム等、空気に関する機械も開発しています。

㈱エスジーは、産官学との連携も強力で人脈の層も厚く、これらもしっかりと経営アイテムとしています。これはなかなか真似ができません。これからは、海外展開をさらに強力に進めていきたいとの事です。

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建物改修専門メーカーである㈱エスジーの歴史ですが、平成元年に「㈲産光技研」を設立します。事業内容は建物の改修施工と機材開発です。
その後、

 平成2年より足場を組まない外壁工法を開発して専門メーカーとして注目される
 平成3年 子会社を開設、大口受注に対応
 平成7年 全国展開を図るために、東京に㈱エスジーを設立
 平成9年 大気汚染防止部材SG-1の製造と販売
 平成11年 SG-2000を開発
 平成13年 SG-2000 米国特許取得
 平成15年 業務拡大 資本金増資
 平成17年 排ガスクリーンシステム発表
 平成19年 エコアクション21取得
 平成21年 建物外壁タイル剝落防止工法 経営革新承認

このようにベンチャー企業として急成長。建物改修専門メーカーと環境技術メーカーのエキスパートの道へ入っていきます。社員も44名になりました。また人脈の多さには目を疑うほどでした。
鈴木荘大氏は、機械設計や電気技術の経験を持っていますが、それに留まらずあらゆる技術の習得を心がけていて、自分自身にない技術に勉強したいという強い信念から、積極的に行動する方です。また、理解するまで、楽しく面白くなるまで勉強に励む努力家でもあります。楽しくなってくると今までの経験とミックスする事によりひらめきが生まれそこから応用に展開してゆき新たな興味が湧いてくる、とのことです。
また、図面のない物、つまり世の中にない物や、客先の困ったに応える品物を作り上げて特許にまで結び付ける事が大切だとおっしゃっていました。
とても力強く精力的で、熱く語る姿に感動致しました。
更に、中小企業の商品開発には、自分自身の中に専門分野のエキスパート7人存在するくらいの知識は必要である。そして、考案して製作するまでに時間をかけてはいけない他社に負けてしまうからです。すごい言葉ですね。

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パブリシティ掲載等のパネルを紹介する鈴木正臣氏

さて、後継者であり同友会会員の鈴木正臣氏(専務取締役)は、社長に負けないほどの技術者に成長しています。「5年から10年後、海外のビル補修工事は更に進む」と、鈴木専務は睨んでいます。現状まだスタートラインに過ぎず、プレゼンをしながら市場調査し客層をつかむ狙いである。日本とは比べ物にならないくらいに補修ビルが多く、富裕層狙いのビックビジネスチャンスがあるとの事。

台湾のセミナーでプレゼンテーションする鈴木正臣氏

正臣氏の将来構想としては「44名の作業者でもあり技術者でもある社員さんは、全てエキスパート。自分は経営者として上に立つ。技術面も経営面も心配ないと考えている」との事です。
社長が今早めに進めたいと考えていることは、現在のビル事業をやりながら、脱臭装置にも力を入れたいとの事です。全ての生活の中に臭いは存在します。その中で,不快な臭いは人類の課題であるらしく、多くの人々が悩んでいます。特に日本は、超高齢社会が今後ますます加速していくので、それに関わる需要は拡大が見込まれる、ということでした。
脱臭装置は試作試験が順調に進んでいて今までの大型装置ではなく、家庭や企業向けの装置を作りたい。そのために生産ラインを作り世の中に大量生産として送り込み、困っている人のお役に立ち、社会貢献をしたいとの事です。
㈱エスジーの今後に、更に期待したいです。

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取材・記事:片野 浩一 氏(㈲弥生製作所・沼津支部)

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