個性を発揮しながらも同じベクトルで進むオーケストラのような会社 丸山工業㈱ 九川 治喜氏(富士宮支部)

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個性を発揮しながらも同じベクトルで進むオーケストラのような会社

丸山工業㈱

代表取締役 九川 治喜氏 氏(富士宮支部)

事業内容 金属プレス加工、金属パイプ加工(自動車部品、機械部品等)

設立   1960年4月

社員数  正規 18名 パート4名

入会   2009年2月

所在地  富士宮市山宮2201-10

URL  http://www.maruyama-kogyo.co.jp/


2003年、38歳で社長に就任

自動車部品の金属プレス加工、パイプ加工を主に手掛けている、丸山工業㈱。九川治喜氏が後継者として入社したのは1993年、28歳の時でした。パイプ加工を中心に生産現場、金型設計、品質管理の業務に携わり、忙しくも順調に日々を過ごします。そして入社から10年が過ぎた2003年、「社長は若いうちから」という先代のモットーもあり、38歳で社長に就任します。

九川 治喜氏


度重なる外部環境の激変のなか、同友会に入会

就任後間もなく原料価格の高騰に見舞われ、九川氏は値上げ要請や材料確保に奔走します。さらに43歳の時にはリーマンショックが発生。困難の連続の中で、経営者としての力不足を痛感したといいます。そんな中、出会ったのが同友会でした。同様の立場や悩みを持つ仲間と出会い、何のために経営するかを問う同友会の教えは、九川氏にとってとても新鮮で力強いものでした。理念作りをはじめ会活動に積極的に参加し、学びを深めていきました。


経営理念、ハーモニーで個性を同じベクトルに導く

音楽家としての顔も持つ九川氏は「音符から音楽が生まれるように図面からモノを作る」という社是を作りました。オーケストラ指揮者が団員のパートや個性を理解しハーモニーを奏でるように、会社も社員の個性を発揮しながらも調和する同じベクトルで進みたいという想いを込めています。ちなみに昨年、ドラマ「下町ロケット」で同社制作のパイプが使われたこともあり、社員の士気を高める追い風になりました。今後は蓄えた技術力を発揮し、加工業だけではないハーモニーが聴こえてくるような自社製品の開発にも取り組んでいきたいと語ってくれました。

(左から)稲原 研氏、阿久澤 太郎氏、朝日 康典氏、九川 治喜氏、田邉 元裕氏、河村 徳之氏

 

取材・記事:田邉 元裕氏(㈲カボスメディアワークス・富士宮支部)
河村 徳之氏(かわむら呉服店・富士宮支部)