全国の人脈を生かし学び続ける女性経営者 ㈲たちばなファーム 岩井 一代氏(浜松支部)

カテゴリー:会員訪問記 / 新着情報 / 浜松支部


全国の人脈を生かし学び続ける女性経営者

㈲たちばなファーム

取締役 岩井 一代氏(浜松支部)

事業内容 農産物卸売業(農業生産者)(柑橘80%、野菜15%、他加工品5%)

設立:1996年11月

社員数:正規1名 パート5名

入会:2003年6月

所在地:浜松市北区根洗町657

渥美 末夫氏、岩井 一代氏(右)


会員同士の強みを繋げて販売量アップ

浜松市北区根洗町で、みかんなどの柑橘を中心に農産物卸売業を行う㈲たちばなファーム。岩井一代氏は約20年前に、より高みを目指すべく、同じく浜松支部の渥美末夫氏(㈲渥美農園)とタッグを組みました。㈲渥美農園は、減農薬、除草等、他社にはまねできない生産方法を強みとしています。そして㈲たちばなファームは、対人関係の中で自分の中に軸を持ち、その軸に合致する所と取引を行う方針を取り、強固で効率の良い販売網を築いてきました。両社の強みを生かす形にしたところ、販売増につながったそうです。


学ぶ姿勢を持ち、支部も全国も自社経営に生かす

岩井氏に同友会で学んだことを伺ったところ、三つのことを挙げてくれました。一つ目は、全国大会への参加を通じてたくさんの仲間ができたこと。今でも交流が続いており、貴重な人脈形成となっています。二つ目は、個別に会員の会社を訪問して話を聞かせてもらうことで、伸びている会社の経営者は本当に「よく考えている」と気付かせてもらえたこと。三つ目は、例会参加の際は常に「何か良い所を盗んでやろう」という心構えで臨み、そこから様々な気付きを得ることができたこと。これらのことから、同友会に入って本当に良かった、と話してくれました。


仲間と意識を合わせる努力と工夫で難局を克服 

これまでに直面した難局はどうやって乗り越えたのか?との問いに岩井氏は「渥美氏ととことん話し合うことで、今の売れる仕組みを構築できた。また、生産者である渥美氏を現場に連れていき、価格交渉等の大変さ、実際の仕組み・販売までの流れを知ってもらったところ、生産意欲を掻き立てることに繋がり、難局を乗り越えることができた」と話してくれました。
「同友会は、ただ参加するのではなく自分なりに目的をもって参加することで、得るものも持ち帰れるものも多くなる」と岩井氏。同友会参加への心構え、経験を聞くことの大切さ、人脈形成の必要性等、改めて学ぶことができました。

取材・記事:真砂 隆氏(フロムネイチャー・浜松支部)