誰のため?社員全員で取り組む経営指針~浜松支部5月例会~

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静岡同友会副会長の知久正博氏(㈲知久太田会計事務所・榛原支部)を講師に迎え、経営理念や経営指針を創った経緯や現在の活用方法を、自社の歩みを交えながら話して頂きました。社員同士の意思疎通が上手くいかない時期に、知久氏自身は介入せずに社員全員で行動指針を創ることで、社内のすれ違いが解消していったと言います。現在では会社全体の意思統一を図る意味でも毎年経営指針を社員全員に配り、経営理念の意味についても説明しスローガンを掲げているそうです。また、社員だけで年間休日を決めたり、社報を企画から全て社員が考えたりと、自発性や主体性を引き出す仕組みづくりがありました。

バズセッションでは、「経営指針は必要なのか?」というテーマに対し、社員に会社の方向性を伝えたい思いで経営指針を創ったが、上手く活用できなかったという意見や息子に事業継承するために経営指針を創っておけばよかったなど、経営指針について改めて深く考える時間となりました。経営指針は経営者の経営に対する思いと、ビジョンや方向性を成文化したものですが、まずは社員のための経営指針だという事をしっかりと考え、浸透・発信をしていくことが大事だと思いました。

楠林 壯太氏(塗り物アート かがや・浜松支部)