【シリーズ羅針盤】2013年6月 第25回 高田磨人氏(天ふじ)

カテゴリー:富士支部 / 経営指針

1999年に同友会入会し、7年目の2006年、ついに経営指針を創る会の門を叩きました。 以前から富士支部の経営理念部会に参加しており、例会でも何度か理念の発表をしたのですが、いまひとつ腑に落ちていませんでした。

店舗経営に必要だろうなぁと感じていたものの、理解に乏しくどちらかと言うと私自身の生き方やイデオロギーに偏っていた理念でした。

この理念をひっさげ県の経営指針を創る会に参加したところ、初日のオリエンテーションから1期、2期生の皆さんに色々と指摘され、「俺はやっていけるのかな」という不安を抱えながら、創る会の先輩でもある富士支部の東海林誠さん(ねじいち)に良く相談したものです。

私にとっての創る会とは、経営指針書を作成する事により、自己、仕事、店舗を掘下げて考え、どのようにしたらこの仕事で飯が食っていけるのかと考えさせられた一年でした。 今までは、「江戸前天ぷらとは何か」ということを知ってもらえる店を目指してきました。

しかし、経営指針は経営の羅針盤と思いながらも、努力不足もあり、たまには「美味い話」に乗っかってしまい、理念そっちのけで金儲けに走りがちな時もありました。理念を持って仕事をするという事の大事さ、そしてそれをどう具体的に行動に移し、お客さんや周りの皆さんに理解して頂けるのか身に染みます。

振り返ってみると、自分で作った指針書を堅苦しく思い、仕事をつまらなくさせた挙句、嫌になってしまい、中途半端に終わらせていました。目標達成のための指針書が、目標から遠ざけるものになっていたのかもしれません。そこに欠けていたもの。それは、仕事は楽しく遊び心を入れながら目標に向かって行動することだったのです。「楽しさと遊び心」。この気持ちを持ち続けて、邁進したいと思います。

経営指針を創る会2期卒業生 高田 麿人氏(富士支部)