【シリーズ羅針盤】2012年6月第13回 田中美次氏(田中肥料㈱)

カテゴリー:経営指針

私は平成二十二年十一月に、三代目社長に就任しました。弊社は、十年前までは売上を順調に維持してきましたが、平成二十年より減少が顕著になってきていました。そんな中での社長交代、何か手を打たないと衰退没落は必然、社長が代わっても会社が変わらなければこの激変の時代、淘汰されてしまうと危機感を持ち、同友会榛原支部(経営指針委員会)に入会させていただきました。創る会卒業生に薦められ昨年六月から八期県創る会にも参加させていただきました。
経営指針作成は同友会の醍醐味の大きな一つだと思います。自分と自社を一から見直し深く考えます。全十二回の講義に出席させていただき、毎回スタッフや同期生からの本音の意見に多くの気づきをいただきました。自分一人では到底出来なかったであろう指針がまがりなりにも出来たのは、支部委員会と県創る会の素晴らしい仕組みのお陰だと思います。支部と県のスタッフ、そして同期生に感謝します。
今年三月、社内会議で初めての発表会を開き、今期から来期の方針、計画、目標を形にして示し、私の考えや意味することを伝えました。その後、社員からの意見や提案が今まで以上に聞かれるようになってきました。又毎月の数値と行動の目標が明確になったため、迷いや不安が少なくなりました。しかし社員と共有できていない事柄も多く、実践の難しさも感じています。新たな高みに挑戦すれば失敗は当たり前と思い、挫けずチャレンジしていきたいと思っています。得手に帆あげて、あせらず、あきらめずに良い会社良い経営者を目指していきたいと思います。