新年あけましておめでとうございます。72ヶ月におよんだ史上最長・最高の景気はどこにあり、どこへ行ってしまったのでしょうか。
私たち中小企業家同友会は、今年度更に厳しくなる経営環境を乗り切るために、二つの方向を訴えています。
一つ、今こそ再び「労使見解」に学び、経営者の責任を他に転嫁することなく、将来展望への道を切り拓こう。社員との信頼関係を築き、重要問題については、社員を説得し、あらゆる角度から理解と協力を求める努力が大切だということです。
二つ、個別企業で解決できない大きな問題には、みんなの力を結集しよう。地域経済と日本経済の真の再生のため、中小企業・自営業の活性化、希望が持て安心できる社会的施策、税制、ルールある社会づくりなど経営環境の改善に努めることです。
2009年は静岡同友会35周年を迎えます。「三つの目的」に向かって一層の努力とともに、皆様のご健勝とご多幸を祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

バザー当日は雨模様、予定していた「あおばシンボルロード」でのバザーは中止となり、静岡市中央福祉センターで「交流会」という形で開催。関係者のみの参加で「みかん」のみ販売しました。他の商品については、忘年会用、自宅用にと買い上げていただき、売上金は寄付することにしています。

全国で行われた業況判断をもとに、2008年9~12期の景況結果報告が行われ、以下の3点を挙げました。①DI値の落ち込みは全国的傾向。②その中でも愛知県のDI値幅に着目。自動車産業の落ち込みに合わせ、製造業が牽引して全体DI値幅を下げていること。③またどの都道府県もDI値▲50ポイント以上の数値が多く、IT不況時以上の落ち込みであること。ほかに、テキストの読後感想交流、お勧め本紹介、ゼミ生によるキリマンジャロ登頂報告など、多彩な内容となりました。

2008年12月号【第8回】 地域活性化は地元企業を育成して エコノミックガーデニングの発想に学ぶ 福田克己氏(㈱ホームプラザ大東・志太支部)

 

国際大学の山本尚史先生のお話を聞き、エコノミックガーデニングとは何かを、初心者として探りたいと思います。
エコノミックガーデニングは、米国の地方自治体で1980年代末から実践されており、「ガーデニング」という言葉の通り、たくさんのきれいな花が咲く庭園を造るように、手間暇をかけて、地元の企業を成長させ地方を再生し、活性化させる政策です。最初に実践したコロラド州リトルトン市では、この手法を採用して以来15年間で雇用を2倍、売上税収を3倍に増やしました。
近年、各自治体は企業誘致活動を活発化させており自治体間競争も激しくなっています。企業誘致か、地元企業強化か、どちらが地域再生の柱になるか其々効果とコストが異なります。企業誘致の場合は、1.短期間で雇用を拡大できる。2.税収の拡大に直接結びつかないこともある。3.他の産業への波及効果に乏しいこともある。一方地方地元産業強化の場合は、1.雇用・売上・税収が持続して増加する。2.集積の相乗効果で強い産業が拡大、強化される。3.効果が出るまで時間がかかる。いずれにせよ国は「中小企業地域資源活性促進法」「企業立地促進法」を制定、又平成20年7月には農商工等連携促進法の成立などで地域再生の支援が強化されております。
地方自治体は、地域実情に即した1.地方自治体と地元産業界との積極的な情報交換2.企業の支援3.産学連携の促進をし、中小企業を育成、成長、発展させることによって地域経済の再生と活性化を実践して、豊かな町づくりを目指さなければなりません。
金融不況の今、地方自治体の強いリーダーシップとみんなの知恵で中小企業を元気にして、地域力経済を発展させるビジョンと行動に期待したいと思います。

「地域社会の活力の源、中小企業の歩みと未来」と題した、11期同友会大学オープニング講座は、静岡大学の教室を使い行われました。入学式に続き、山本義彦静岡大学副学長が、2008年度版の中小企業白書による分析を通し日本経済における中小企業の現状と課題、中小企業経営の生きる道、中小企業憲章と地域振興基本条例が果たす役割を講義しました。

小嶋善吉静岡市長を訪問。来年1月31日(土)午後5時から、ホテルセンチュリー静岡で開催される「35周年・新春のつどい」に、ご臨席をお願いしました。1974年に71名で組織された静岡同友会も、今年920名を数えるまでになりました。地域を担う中小企業の経営者団体として、さらなる飛躍を誓う新春のつどいに、公務ご多忙の中、行政や大学からも多くのご来賓が出席してくださる予定です。

ご存じ、せいちゃんバンドは、来年2月22日(日)長泉町下土狩駅前の「コミュニティ長泉」のホールにでコンサート開催。200人収容、チケット1000円程度を予定しています。お近くのかた、ぜひ・・・http://music.geocities.jp/seich88/pv.wmv

先日11月28日(金)企業連携委員会の建設アイディア研究会メンバーと愛知同友会の建設関係業者と意見交換会を開催しました。
当日は静岡同友会から6名が参加。
愛知同友会からは会員6名が出席し、静岡・愛知同友会会員12名の熱い意見交換が行われました。参加者は各自、自社と業界の現状報告、動向を話しました。約2時間の意見交換のあと、交流会を実施、さらに親睦を深めることができました。

企業連携委員会としての第1歩を踏み出せました。

11月26日(水)、第2回地球環境委員会が開催されました。地球環境委員をはじめ、委員以外の会員らを含め、総勢16名が参加しました。第2回ということで、講師に平沼辰雄氏(㈱リバイブ代表取締役、中同協政策委員会地球環境部会長)をお招きし、平沼氏の会社の事業を通して環境問題について学びました。

平沼氏は、自社の存在意義を問い、地域の住民から信頼される企業作りをしている実践事例、これからの地域のあり方について「キーワードは、『善循環型社会』。日本の国土の中では、ゴミを最終処分するところはほとんどなくなっている。ゴミを新たな資源として再利用する新たな再循環を起こすことが必要だということで、我々自身が再循環の起点になろうと考えた。」と語られました。講演テーマ「産廃業 ふと気づけば環境メーカー」の言葉どおり、循環型社会システムのモデル作りに邁進しています。

講演後は、参加者の感想発表、質疑応答がおこなわれました。参加者の口からは、環境に対する関心が深まった、大変勉強になったとの声が聞かれました。
                      神谷隆夫氏 事務局