9月24日(木)地球環境委員のメンバーら6名が、静岡油化工業株式会社(代表取締役 長島磯五郎氏)と、有限会社サン・テクニカル(代表取締役大石定之氏 静岡支部)を見学訪問しました。

 静岡油化工業株式会社ではオカラを主原料にしたバイオエタノールの製造、オカラを乾燥処理した肥料・飼料の製造を主力事業として循環型社会のeco企業を目指しています。また、廃食油から、バイオディーゼル燃料を製造し、自社の運搬車両に利用しています。産業廃棄物をエネルギーとして利用する、その思いの原点は、「戦時中はおからが魚に代わる貴重なタンパク源。捨てるなんてもったいないという思い」だそうです。オカラは豆腐の製造にともなって毎日運ばれてきます。24時間ほぼ年中無休で処理工場は稼動しています。


 有限会社サン・テクニカルの主力事業は「腰痛よ さよなら!」と謳ったバキュームリフトです。労働安全規則では、20kg以上の重量物を腰の高さ以上に上げ下げする作業には腰痛対策が必要ですが、対策の施されていない企業も多いのではないかと大石代表は語ってくださいました。この装置を使用すれば女性、高齢者、障がい者にも少ない負荷で作業ができます。また、太陽エネルギーを利用した太陽熱温水システム(25年前に自宅に導入し、しっかりしたメンテナンスのもと、今現在も故障することなく稼動している)や4年前に太陽光発電システムを導入し余剰電力を電力会社に売っています。大石氏は、エネルギー管理士の資格を生かして太陽熱・太陽光の利用することによってCO2削減を実現しています。技術者として、ただ環境にやさしいというだけでなく、設備投資の損益計算をしっかりすることが大切だと教えてくださいました。 


 9月17日(木)磐田市i(アイ)プラザにて、浜松・磐田合同例会が開催され、両支部会員、県例会企画委員(4名)とオブザーバー、総勢23名が参加しました。 10月3日(土)に、浜松名鉄ホテルで開催される、全県経営フォーラム第1分科会、テーマ「ゴミを財(たから)に 資源循環型社会を目指して」のリハーサルが行われました。いつもより30分早い開会で、冒頭に県例会企画委員長の小原秀樹氏より、グループ長の役割、討論の進め方の研修を実施していただきました。 
 報告者は、有限会社大橋商亊取締役の大橋徳久氏。今年6月から食品残渣のリサイクル事業に乗り出しました。この新事業は、関連会社(大橋氏は同社の代表取締役)が手がけています。食品リサイクル法が平成24年に食品業界各業種に食品のリサイクル率目標を定めていることを見据えての新分野進出です。新事業立ち上げまでの経緯、戦略的判断を中心に語りました。立ち上がりは順調とのことです。例会参加者からは、大橋氏に対してフォーラム本番での報告で、深く掘り下げていただきたいポイントの数々が挙げられました。

2009年9月号【第17回】 平和あっての中小企業憲章 桑﨑雅人氏((有)島村歯車製作所・沼津支部)

 

毎年、8月になると6日の広島・9日の長崎の原爆慰霊の日、そして15日の終戦記念日と過去の戦争の記憶が呼び起こされます。私は戦争を知らない年代ではありますが、母親が長崎原爆の被爆者であり、幼い頃から戦争の悲惨さを教えられてきました。
現在、世界同時不況の波が大企業の経営に打撃をあたえ、その余波が我々中小企業の経営に津波のように押し寄せ、非常に困難な経営を強いられています。このような時期、政府の景気対策の施策や大企業の動向に世間の関心が向いてしまい世界平和のことがおろそかになってしまっているような気がします。
「中小企業憲章」制定の意義は、中小企業の活性化と新たな中小企業・自営業の誕生を促進することによって、国民一人一人の「くらし」の安定を持続させることにあります。その国民の「くらし」の根底にあるのが核のない世界平和ではないでしょうか。
我々中小企業が地域経済の再生を図り、地域住民とともに発展していくために「中小企業憲章」の制定は不可欠なものです。そして、必要なものが世界平和だと私は思います。
この時期、改めて核のない世界平和の確立を考えてみて頂きたいと思います。

父から譲り受けた耕作面積を徐々にひろげて、現在15ヘクタール。高性能の精米設備の導入、米専用の冷蔵庫を新設し、自社の直販へと方向転換しました。顔が見える生産者として、消費者が満足してくれるおいしく、安全なコメを作るために、苗や土壌にもこだわっています。エコファーマーの認可も受け、ますます元気なまごころファーム山本辰行氏の挑戦は続きます。

今年、障がい者問題委員会が、全県経営フォーラムの第3分科会を担当します。企業の代表は、会員福地道昭氏。特別支援学校生徒の実習の受け入れから雇用に結びついています。農業分野で先進的な活動をしている、しずおかユニバーサル園芸鈴木厚志事務局長。行政の支援策もさまざまあり、連携でひろがる可能性を、参加の皆さんに問いかけ、明日から何ができるかを探ります。

9月1日同友会事務局にて
「今更でも確認しておきたい!経営者に求められる
 セキュリティ対策講座とグーグルを中心としたITの未来講座」
と題し、セミナーを開催しました。

テーマは「クラウドコンピューティング」です。

クラウドコンピューティングとは、クラウド=雲と表現しインターネットを通じて
手には届かない場所(インターネットの向こう側)にデータを保存、
または提供されているサービスを利用する事です。

インターネットさえ繋がれば、いつでもどこでも必要なデータ、
サービスを利用することができます。

このクラウドを自社に導入した場合のメリットとしては
投資(システム構築)などの必要がなくすぐにでも利用ができる事、
うまく使いこなすことができれば、情報の共有化など
劇的な業務改善につながるといっても過言ではありません。

クラウドに関しての説明を福嶋氏に講演していただき
その後は、クラウドサービスでよく知られているグーグルで
実際に利用できるサービスのデモを行い、自社に活用できる
ヒントを得る事ができたセミナーとなりました。