組織問題全国交流会に参加しました。言い訳無用、自社の発展と地域活性化、そして3つの目的の総合実践として、何としても1000名やりきると、組織拡大委員長の決意表明。

8月27日中同協女性部連絡会で、静岡大会の開催要項を報告しました。実行委員会はじめ、理事会あげて学びの大きい交流会になるよう、10か月かけて準備します。6年ぶりの全国大会に、意気込みも新た。

「大不況が教えてくれたこと」~障がい者と共に働いていたから気づかされた~と題して、遠藤一秀氏(フジ化学)がフォーラム分科会のリハーサル報告を行いました。県障がい者問題委員が参加し、報告の充実をはかるため、入念な打ち合わせを行いました。

日頃、交流の深い静岡大学、県立大学、産業大の学生さんたち5名を受け入れます。事前に説明会を実施、昨年事務局に来た、増田千紗さんの報告もあり、充実したスタートをきることができました。
8月~9月、企業訪問にも同行します。

2010年8月号【第28回】 『元気の源を中小企業から発信していこう!』 東海林誠氏(ねじいち・富士支部)

 

中小企業憲章は7年間の同友会運動の成果を実らせ閣議決定されました。同友会の運動を誇りに感じ、ここまでやり遂げてしまうことに組織の力を感じます。私が中小企業憲章とかかわりはじめたのは2006年富士支部5月例会にて富士宮支部の竹内さんの報告「Think Small First」からになります。大企業中心の市場原理主義から地域に根ざした中小企業中心の街づくりを考えようと。報告のなかでアマルティア・セン(インド経済学者)の合理的な愚か者を紹介していただき、後ほど調べたなかの次の一文が心に残っています。「企業は利潤を最大化するように行動し家計は自らの効用、満足を最大にするように行動をとる」消費者や家計、企業というのは「合理的な愚か者」であると。刺激的な報告をいただきました。
以来中小企業憲章に注目しつつ、2006年7月全国総会金沢で当時の赤石会長にこれからは中小企業憲章と三つの目的をセットに考え同友会運動を実践していくことが中小企業憲章につながり中小企業家の視点を全国的な視点にたたせることになる。合わせて環境問題にも十分注目し経営に取り組む必要があると。「物質的な豊かさを追求することは、物質的な豊かさの夢をつくることができなくなる」と教えていただきました。私の2006年は中小企業憲章の熱いスタートでした。
今後はますます三つの目的に向かい企業経営を実践し、中小企業憲章を道具として足元の地域で仕事づくり、雇用づくり、まちづくりを展開しながら地域からあてにされ信頼される「よい会社」づくりに励みたいと考えます。ともに手をたずさええて国民一人ひとりを大切にする豊かな国日本をつくっていきましょう。

 富士宮支部8月例会は、桑原康氏(農事組合法人富士農場サービス代表)が「世界の豚博士 我が経営を語る」と題し、豚に対する熱い思いを語りました。富士農場サービスは5人の養豚生産者が共同出資して立ち上げ、消費者に喜ばれる豚肉を創る」をキーワードに、常に品種改良・改善を心掛け、遺伝的に健康で美味しい豚肉の安心提供を目指しています。
 昭和30年代には、約102万戸の養豚農家(兼業・小規模含む)があり、当時は経済性の高い豚が市場の主流でした。平成に入って量から質への転換を迎え、従来の主流品種に比べ、発育は遅いのですがおいしい品種が珍重されるようになりました。現在の養豚農家は、約6000戸と時代とともに大きく減少しました。
 桑原氏は、たとえ消費者の評価がすぐにでなくても、まず自分が食べてみたいと思える豚をつくりたいと語ります。さらに健康で長生きする豚の方が健康によいとの信念から、長命性の高い豚にこだわって厳選してきました。この8月末に、3年前から準備をしていた新豚舎が完成するそうです。敷地面積は10ha、これまでの2倍の生産能力を有します。衛生管理、健康管理には特に力を入れるそうですが、人手は従前の6割程度ですむ最新鋭の技術を取り入れた近代的豚舎です。
 桑原氏の報告の後は、会場の志ほ川バイパス店で、桑原氏が育てた豚を、おいしくいただきました。桑原氏の今後の活躍がますます楽しみです。41名(うちオブザーバー3名)が参加しました。

 静岡支部は、去る8月6日、静岡市経済局との意見交換会を、静岡市役所清水庁舎にておこないました。
 同友会からは、望月賢一郎静岡支部政策委員長が2010年上期景況調査結果とまとめを報告。続いて、支部会員の松永節也氏(㈱フォー・ユー)、富山達章氏(インタープランニング㈲)、保崎玄太氏(㈲ホザキ商店)、福地道昭氏(㈱モルティー)の4名が、中小企業経営者の立場から、自社の現況報告と合わせ、市政への質問、要望を伝えました。さらに、セーフティーネット融資について、質問・意見・要望が出され、産業政策課より回答が示されました。
 今回、「静岡市中小企業振興基本条例」の制定に向けた、提言・要望書が提出されたことは、これまで積み重ねてきた意見交換会の中でも大きな前進となりました。また、今年11月に“ふじさんめっせ”(富士市)で開催される「第24回全県経営フォーラム」、同11月に静岡市葵スクエアで開催される静岡支部主催の「しずおか街かど中小企業家フェア」、来年6月に静岡市内で開催予定の「女性経営者全国交流会in静岡」への、参加・協力を要請しました。
 経済局からは市の施策について、斉藤誠産業政策課長が「子供向け職業体験施設の計画」、蒔山章商業労政課長が「静岡市雇用奨励金」、磯部正己地域産業課長が「静岡市自慢の逸品」「静岡市の販路開拓・商品開発・特許等出願支援制度」「静岡ホビーフェア」などの地域産業の振興策を説明されました。
 同友会から桜井俊秀副代表理事ら14名、経済局からは鈴木孝経済局長ら10名が出席しました。

県経済産業部と意見交換会を実施。同友会からは、中小企業憲章の7年の取り組みの成果を報告しました。6月に政府案の「中小企業憲章」が閣議決定されましたが、引き続き国会決議をめざすこと、担当大臣を置くこと、支援会議の設置を要望していくことを説明しました。また、2010年度上期の景況調査の結果を踏まえ、県内動向を報告したのち、参加会員から各社の業況について話をしました。
県が制定をめざしている「ものづくり条例」について、6/29同友会との意見交換で出たものが盛り込まれていることを評価し、今後実効性あるものになることを期待、県も意見交換継続に前向きな姿勢を示しています。また、中小企業振興基本条例の制定や、全県経営フォーラム参加、2011年女性部全国大会参加を要請しました。同友会から遠藤代表理事ら6名、県経済産業部からは吉林章仁産業部長代理ら11名が出席しました。