25年度新役員の方々

 

 

 

 

 

 

 

平成25年4月13日午後2時よりクーポール会館3階に於いて、第40回定時総会が開催されました。全ての議案が無事可決されたのち、記念講演に移りました。
今回の記念講演は、大阪同友会に所属される株式会社山田製作所代表取締役の山田茂氏が、大阪より遠路御足労賜り、「労使見解から学んだ、経営者の姿勢と覚悟」と題し講演して戴きました。
現在、世界中から年間約300社、年間900人ほどの方々が、工場見学に山田製作所へ

来られ、工場見学のみならず長期間の研修や海外からの留学生を受け入れるなど、物づくりはもちろんのこと、人材教育にも熱心に取り組まれ、カリスマ的存在の経営者です。
関西弁で話すその話術は、聞く人を魅了し、話に吸い込まれていき、1時間があっという間に時間が経ちました。今回は、整理・整頓・清掃の3S運動がきっかけで、会社が生まれ変わり、社員も生き生きとやる気のある社員に変わり、時代の変革にも無難に乗り切った実体験を講演して戴きました。
癖や習慣など、悪い習慣を変えるのは、相当なクレームや嫌味など批判を買う恐れがありますが、リーマンショックがきっかけで、このままではだめだ、新しく生まれ変わり、お客様から信頼され、注文頂ける会社になりたいという強い思いと、自ら鑑となり社員の手本となり、妥協しない姿勢と、社員から人望が厚い信頼されているからこそ成せる改革だと想いました。山田社長自身が、本当に社員の気持ちを汲んで、生活を考えているからこそ、人材教育に熱心に取り組み、成果を挙げているのだと確信しました。

山田茂氏

小さな成功体験により、少しづつ自信をつけ、成果が実感でき、社員と実感を共有する事が出来たからこそ、その結果、脳内革命に成功し、会社も生まれ変わり、社員も生まれ変わり、世界に誇る技術革新へと飛躍する事が出来たと確信しました。
大変貴重なご講演誠にありがとうございました。

静岡県中小企業家同友会 静岡支部
静岡醤油合資会社
代表社員 陰山明典

平成25年度 静岡支部新役員

 

 

 

 

 

 

 

 4月9日(火)、第6回静岡支部総会が開催されました。来賓の静岡市商工部長の斎藤誠氏と静岡商工会議所専務理事の熱川裕氏からご祝辞をいただきました。議事はすべて承認可決され、3年間支部長を務めた望月省吾氏から、奥谷卓史氏へ新支部長のバトンが渡されました。今年度は「自社と支部発展の為に~Do the right things~」をスローガンに、184名の支部会員を4グループに分けて、さらなる同友会活動の充実を図っていきます。

奥谷卓史新支部長

「私たちは、理念のとおりに、日本の灯に残るローソクをつくっています。いい加減な仕事をして、お客様にがっかりされるのは嫌です」。目を真っ赤にした製造主任は、そう言って私に対峙しました。

繁忙期を控え、新製品の出荷が間に合わない状況に、「効率を優先させて、少しでも生産量を増やすことはできないか」と、止むを得ずお願いをしたところ、冒頭の応えが返ってきました。「しまった」と、後悔しましたが手遅れです。

社員には、理念、理念と繰り返し口に出すばかり。自らの判断や行動が、理念と乖離したものであるという現実に愕然としました。

同時に、富士宮支部の竹内氏が、以前に仰せられた、「経営者も、社員も、みんな同じ存在である」という言葉が思い起こされました。自らのつくったモノやサービスが誰かのためになり、やがては世の中をよくしていく。これこそが、人が働く意義であり、その仕事を通じてたった一度の人生を充実させていくことにおいて、人は皆等しい存在である。数年間、消化不良だった言葉が、ようやく腑に落ちたように感じました。

「創る会」に参加したのは、ちょうどその頃です。主任の矜持から、理念の重さを改めて認識することができ、それが体の一部となるまで理解しなくてはいけないと考えたのが入会の経緯です。

当時、私たち、東海製蝋には、およそ二十年前に創られた理念が在り、先に述べたとおり、私たちの羅針盤であり続けていました。初めて読んだ「労使見解」で、社員に対する深い愛情に触れ、これまでの人生になかった大きな感動を受けました。同じ悩みを抱え、何とかしたいと参加してくる会員や先輩との議論。何より、社員一人ひとりの顔を思い浮かべながら、理念の根底に流れるフィロソフィーと向き合った時間は、その後の価値観を築く上で、大変重要なものでした。

今日も、元気よく出社する社員みんなが、笑顔で仕事に取り組めているだろうか。社会と社員を繋ぐことのできる製品やサービスを創り出せているだろうか。理念が判断基準になっているだろうか。終わることの無い問いかけを繰り返します。逃げ出したくなる時もある、大きな責任ですが、これをコツコツと果たしていくことが、中小企業の経営者の仕事であり、最大の喜びであるのだと考えています。

経営指針を創る会3期卒業生

阿久澤 太郎氏(富士宮支部)

氏名:柳楽 洋一郎

事業内容:自動車用品の小売業、板金塗装、一般修理、車検、中古新車販売

設立:2001年12月

社員数:社員1名、パート1名

入会:2012年9月

所在地:三島市中田町8-21

URL: http://www.ccp-zero.com

 

 

【創業の経緯】

自動車整備士、カーショップの店長を経て独立しました。服と車にこだわりオシャレをする若者を増やしたいという思いから、1つの建物でアパレルショップとカー用品ショップの両方の経営を始めました。しかし、両方に興味を持つ若者は少なく、若年層の車離れや、車へのお金のかけ方の変化により、カー用品の販売だけでは限界があると感じていました。10年ほど前に全国で車上荒しや車輌盗難が多く発生したことを受け止め、安心、安全のために何ができるのか考え、セキュリティ用品の取付・販売を開始しました。

 

【お客様の車を守る】

「車を守ることで地域も守れる」と話す柳楽氏は、防犯設備士しかできない車内侵入防ぐセキュリティを取り付けることができます。セキュリティ設備の豊富な知識と高い技術でお客様の防犯意識の向上に貢献しています。

新規のお客様にはまずカーライフリサーチ(アンケート)を行い、住所や趣味を聞き、自宅や行先の盗難や防犯に関する情報を伝えます。また既存のお客様ごとにカルテを作成し、車を使用する環境や、車を乗り換えた経歴を把握しています。専門用語は避け価格や必要性を説明するなど、丁寧な対応を心がけています。

 

【同友会に入会して】

例会でアドバイスをもらい「学んだことを実践すること」、「常に諦めずに経営する姿勢」を大切にしています。「支部例会や行政との懇談会に出席し、自分の無知・無策を感じます。しかしお客様と地域を守る使命を胸に刻み、喜ばれ続ける会社にしていく」と決意を語りました。