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よき同友会の仲間と共に苦境を乗り越えたいと話す鈴木髙史氏(㈲鈴木製作所・富士宮支部)。自動車部品製造業2代目社長が同友会での学び、そして今後の展望を力強く語りました。毎月県内各地で開催しているイントロセミナー。今月は10月29日(水)富士宮市立西公民館にて開催しました。富士宮支部をはじめ、富士、静岡から総勢25名が参加しました。

 

藤原代表理事の挨拶のあと、髙橋幸夫氏(かちどき特許事務所・三島支部)から、同友会がよくわかる冊子を活用して、会の理念や活動を改めて説明しました。
その後、鈴木氏から「同友会と私」を報告しました。野球少年で過ごした高校時代、自らを鼓舞し続けたことば、恩師のメッセージ。大卒後は別会社で修業を積み、鈴木製作所へ入り、平成18年に代表取締役就任。同友会入会は平成19年7月。その年リーマンショックが襲い掛かりました。藁にも縋る思いで会に参加していく中で、本音で語り合える仲間、生きてゆく礎となる人達と出会いました。苦難、困難、災難…無難に生きていけるほど甘くない世の中で、同友会と経営は車の両輪と語る鈴木氏。この苦境を仲間と共に絶対に生き抜いていく強い覚悟が会場一杯に響き渡る報告でした。報告後はバズセッションを行い、参加者全員が同友会で得たこと、そして生かしていることを話し合いました。

イントロセミナー富士宮

 

 

 

 

 

 

 

イントロセミナーは、私たち同友会を広く知ってもらうことを目的に、毎月1回、中小企業家の皆様を対象に開催しています。次回は11月21日(金)御殿場にて開催します。ご興味のある経営者の方は静岡県中小企業家同友会事務局までご連絡ください(TEL:054-253-6130/メールdoyu@szdoyu.gr.jp)。

10月25日(土)相良総合センターを会場に、ご来賓はじめ、行政のご担当者、関係機関、そして県内各支部から248名が参加し、全県経営フォーラムが開催されました。

本フォーラムのメインテーマは復活への挑戦。南川勤氏(ミナミ産業㈱代表取締役・三重同友会)の講演は「食を通じ、世界の人々の健康と平和に貢献する企業をめざして」と題して、幾度もの危機を乗り越え果敢に挑戦し続けている実践報告で、勇気をもらいやっていこうという強い気持ちになれたと、感動を呼ぶものになりました。
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第1分科会「県下№1を目指して」水野悦裕氏 ㈱榛南自動車学校
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第2分科会「伊豆のお茶屋のあらたなる挑戦」市川正樹氏 ㈱市川製茶工場
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第3分科会「七転び八起きの日々、経営理念が会社を強くする」田邉元裕氏 ㈲カボスメディアワークス
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第4分科会「職場は、あなたの晴れ舞台」青山達弘氏 ㈱青山建材工業
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第5分科会「支部のチャレンジ・自社のチャレンジを、志太地域のチャレンジに繋げる」松葉秀介氏 松葉倉庫㈱
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【表紙写真】藤枝パークインホテル 代表取締役 寺島雅之氏

【逸品】ベジ・テーブルダイニングcomodo

会員企業名 (株)藤枝パークインホテル 設立 1982年(昭和57年)1月
会員名 寺島 雅之 業種 ホテル業
所属支部 志太支部 社員数 正規15名、パート15名
会暦 2007年4月入会 事業内容 ホテル業、レストラン業

藤枝パークインホテルは、前身であった「旅館 美の字」と並行し、1982年(昭和57年)1月に設立されました。その後の増築に伴い、藤枝パークインホテルに一本化し、「美の字」の屋号はホテル1階のレストランに「和食割烹 美乃路」という形で残ります。その後2度の増築、内装リニューアルを経て現在に至りますが、その過程の中で「和食割烹 美乃路」は平成17年、「caffebar comodo」へとリニューアルしました。

リサーチを元に和食レストランをリニューアル

レストランのリニューアルに際し、寺島氏は「ホテルと和食とではイメージがマッチしない」と考え、ホテルに求められるものは何かをリサーチしました。そして「食事処にしたら『食事をする為の場所』、即ち食事をしないと利用しない場所になってしまう。食泊客の利用率から鑑みると、別の利用方法が合うのではないか。ホテルの宿泊客が外で食事を済ませた後、お休みの前にちょっと飲んだり談笑したりする場所、またお客様同士がコミュニケーションをとる場所として、『バー』が当てはまるのでは」と考えました。

こうして「コミュニケーションの場を創る」という想いから始めた「caffebar comodo」でしたが、食事も提供して欲しいというお客様からの数多い要望を受け、「Dining cafe comodo」へとリニューアル。その後の平成21年には、シェフが変わったことを機に、特長のある店を目指し、野菜中心の料理である事を明確に打ち出し「洋風主菜 comodo」へ、そして平成25年、ブランドイメージ向上を目的に現在の「ベジ・テーブルダイニングcomodo」へと名称を変更しました。

野菜へのこだわりから広がる未来・可能性

comodoのメインターゲットは、30~40代の女性です。野菜を軸に据え置くと同時に、この年代の女性に関心の高い「健康志向」「オーガニック志向」と結びつけました。これが奏功し、現在ではランチタイムは満席で、予約が必須という程、地域のお客様の支持を得ているそうです。また、お店のコンセプトも徐々に浸透し、宴会でも「野菜料理で」という要望が増えてきている、との事です。

また、comodoでは「ここに来なければ食べられない」という野菜料理の提供を念頭に置いています。ブームに乗るのではなく、本当に美味しいものを召し上がって頂きたい、との思いから、出来る限り生産者の元に必ず足を運び、畑、作り手のこだわりや想い、野菜の味を見て、その上で料理を提供しています。単に野菜を売るのではなく、その商品の背景、ストーリーを伝え、野菜料理に想いと驚きを添えて提供している事が、comodoの成功の秘訣なのでしょう。全国各地の野菜に対して常にアンテナを高く張り、美味しい野菜を探し求める寺島氏は「やればやる程、野菜の世界や出来る事が拡がっていく」と語ります。

現在comodoは、野菜料理屋として認知されており、ブランド力が付いてきています。寺島氏は次の一手として、野菜を軸としたcomodo監修の商品をプロデュースし、広く展開していこうと計画しています。

藤枝パークインホテルとcomodo

ホテル営業の上で食事の提供は必須と定められているのですが、近年ではここに掛かるコストをとことん抑える事で宿泊価格を抑えた大手チェーンホテルが、業績を伸ばし勢力を拡大しています。このような脅威に対し、地域のホテルが同様の戦略で真正面から立ち向かっても、勝ち目はありません。そこで藤枝パークインホテルでは、飲食の場を「お客様と触れ合う時間や、より深いサービスを提供する場」と位置付け、その質を深める事を選びました。飲食の位置付けが明確になると、出来る事がいろいろと増え、営業戦略の幅が広がった、との事です。

藤枝パークインホテルのこれから

寺島氏は自社ホテルを「目的となるホテル」ではなく「地域が目的であり、その為の宿泊の場」と捉えています。そして、地域が活性化する中で「選ばれるホテル」であり続ける事を目指しています。

そのような考えの中、寺島氏は、ホテルは県外からの利用者向け、comodoは地元利用者向けとターゲットを明確にしています。また、地域への想いや宿泊客に藤枝を知ってもらいたいという想いから、自社でレストランを持ちながらも、宿泊客向けのグルメMAPを作成し、地元の飲食店を楽しんでもらう仕掛けも設けています。また、comodoは「地域の人が利用しやすい場」とする事で、地域との関わりを深めていける、としています。

寺島氏は最後に、「宿泊産業は地域活性のキーファクターであり、活性化の為には良いサービスを提供する宿泊業が地域に必要不可欠だという考えを根底に、これからも高い喜びを提供できるホテルにしていきたい」と語ってくれました。

戦略に基づいた思考、自分の考えを様々な人に話し意見をもらう事の必要性、宿泊業の担う社会的役割や可能性について熱く語る寺島氏。これからの活躍にも、目が離せません。

取材・文:塚本 和成氏(㈲塚本商店・志太支部)

今年度の重点課題の一つに会員増強を掲げている事を受け、広報情報化委員会では、毎回「増強と広報」をテーマにバズセッションを行っています。9月22日(月)の委員会では、「増強」を中心にバズセッションを行いました。青山達弘氏(㈱青山建材工業・静岡支部、広報情報化委員長)、桜井俊秀氏(㈱富士フォーチュン・静岡支部)、河内崇文氏(㈱スマートブレイン・榛原支部)、塚本和成氏(㈲塚本商店・志太支部)、下坪壮介氏(事務局)の5名で行ったバズセッションの様子を報告します。


青山)同友会は、紹介によって会員を増やしています。一方で、他の団体と比べて積極的な学びや発言を要求される面も多く、ここの理解が得られなければ入会に繋げ難い、という声もあります。また、同友会に相手が興味を示すか否かは、当人の意識に拠るところが大きい。オブザーバ参加して同友会を体感してもらい、入会するか否かを判断してもらう事は有効ですが、オブザーバ参加に至るまでの障壁を取り除くには、何が必要だと思いますか?

下坪)「自主・民主・連帯を理念のひとつに掲げる中小企業家同友会のミッションとは何なのか」という原点に立ち還り、共有した上で、各々が自分の言葉で語る事が必要だと思います。特に「民主」、会員の一人ひとりが地域の主役です。その主役が主体的に地域づくり、社会づくりを議論する。これからの地域をどうデザインするかを議論し、自社や業界の経営にどう結び付けるかを各々が考える。この運動の輪に参画してくれる会員が増えるという事は、地域の活性化に繋がるものと思います。ミッションに基づき参画者を募る、というのはどうでしょうか。

青山)ミッションや理念、ビジョンに共感してもらう、というのは重要ですね。ただし、綺麗事を理路整然と並べたように聞こえてしまっては意味が無い。具体的な事例や自分の行動に裏打ちされた、それでいて分かりやすい言葉で参画者を募る事が大切だと思います。

ところで、増強を考える上では退会者の出ない会にする事も重要です。その為には入会から早いうちに「同友会の面白さ」に出会う必要があると思うのですが、皆さんはその点、いかがでしたか?


塚本)私は入会してすぐに、「会費は変わらないのだから、出来るだけ多くの活動に参加した方が得」と勧められ、支部以外にも様々な会に出席しました。そこでは、普段なかなか交流の無い他支部の方の話が聞けて、すごく勉強になりました。最初に「多くの活動に出た方が良い」と後押しされたのは大きかったですね。


河内)私は「入会したら支部の委員会に入る事」と言われて、じゃあ、と希望したのが広報情報化委員会でした。その時は「それは支部の委員会ではない」と言われ、きちんとした説明が無いまま支部の委員会を選び、その後たまたま縁あってこの委員会に入れたんですが、塚本さんの話を聞くと、縁とか後押しとか、そういった「運」が僕たちは良かったんですね。


桜井)同友会の深さを知る度合いが「運」に左右されてしまうのはよろしくない。「個々の自主性を尊重する」として、組織内での成長まで新会員の自主性に委ねるというのは、新人に「自分で成長しろ」と言っているのと同じです。どこの会社も、そんな事はしないでしょう?同友会と自社経営は不離一体、車の両輪のようなものなのだから、新会員の会内での育成システムを、会社の新人育成システムのつもりで検討していくべきだと思いますね。

青山)私は「面白くなければ同友会じゃない」と思っています。だからこそ、同友会の面白さに出会って欲しい。新会員が同友会の魅力に出会える事も含め、皆で同友会を魅力的な会にしていければ、と思います。桜井さんの言葉の通り、同友会と自社経営は車の両輪。自社の如く、組織を良くし、新しい仲間を増やし、共に育つ環境を創る。そして、各々が同友会のミッションを「自分と同友会」という形で語り、共感をもたらしていく事が、静岡同友会の増強にきっと繋がると思います。

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同友会の重点課題に位置付けている経営指針の成文化。第11期を迎える本年度は、受講生7名が卒業生スタッフと共に今年5月から指針成文化に向け奮闘しています。既に第6講の一泊研修まで終えました。労使見解に基づく経営者の責任、内部・外部環境分析や事業定義、また強み・特色を踏まえ、一泊研修会で“経営理念”の成文化に取り組みました。

 
「何のために経営しているのか、どんな企業を目指すのか、経営者の責任とは何か」。参加した全員がその意味を本気で深め合いました。望月宣典氏(経営指針を創る会会長)は「指針書は、あなたのため、社員さんのために創っていることを常に念頭に置いて、自分が納得できるものを作ってほしい。それなりのモノにはそれなりの価値しかありません」と激励のメッセージが送られました。

 
さて創る会はいよいよ折り返し地点を迎えました。再度、事業定義を確立し、経営方針・戦略策定、そして2月末の卒業式(実践の舞台へのスタート)に向けて取り組んでいきます。

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今年の3月に入会した土屋賢太郎氏(こだま法律事務所・三島支部)による、自身の来歴や仕事についての報告でした。その中で土屋氏は、弁護士とは社会で生活する方の事件・紛争について、本人の代わりに法律の専門家として適切な予防方法、解決策をアドバイスする職業であるという事や、一方で様々な難しさに直面する事があるという事、また、今までは経営面については考えていなかったが、今後は経営指針や計画についても考えていきたいという事を話しました。

報告後、「あなたの会社が法律問題で困った事はなんですか?」というテーマで行われたバズセッションでは、どの企業も法律問題とは隣り合わせであるという意見や、紛争予防として相談できる相手を作っておくことが大事、という意見が挙がりました。

最後に土屋氏から、難しい用語や説明をわかりやすく人に伝えることがいかに困難であるか気付き勉強になった、と話しました。また、法律問題で困ったら、無料相談等もあるので気軽に相談してほしい、という言葉に、頼もしく感じました。

土屋氏は今後の経営活動の中で、様々な悩みや課題に直面する事と思います。その時には私たち同友会の仲間に気軽に相談して欲しい、と思いました。また、その体験や悩みなどを、改めて「我が経営を語る」で聞かせて欲しいと思います。

伊丹 克明氏(㈱マルヨ・三島支部)

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報告者の望月大樹氏(鉄板!あした葉・沼津支部)は、沼津で居酒屋を複数展開している元気な代表者です。4年前に続き2回目となる今回の例会報告は、本人が自ら手を上げて行う事となりました。

今回は、前回報告の時点から現在までの経過、売上だけでなく理念や方針にまで着手し、実践している状況を語り、これだけに留まらずこれからの方針、戦略までも具体的に示し、参加者の注目を集めました。4年前は、売上を上げるだけの経営者だったのが、今回は売上を上げる事に加え、「日本一元気な居酒屋』になるための店舗戦略や、人育ての苦労や楽しさを交えての報告です。

人育てに関する部分では、自分自身が「人罪」だった経験を語り、4つのジンザイ(人在、人材・人財・人罪)にどのように取り組んで行くかの悩みを打ち明けることとなりました。4年間の変化とこれからの希望に目頭を熱く熱くしながら、報告しました。前回のメインテーマだった売上に関しては、全く不安を語りません。

バズセッションでは、人育てに係るテーマだけに様々な意見が入り乱れ、各グループのまとめ発表は、そのほとんどがグループ内での個人意見の発表になりました。「製造業とサービス業では、こうも人育ての思いに違いがあるものなのか」との意見もありました。
2回とも報告を聞いた会員からは口々に「大きく変わったね」「あんな若い会員から元気をもらえて嬉しかった」と笑顔が溢れました。

笹沼 幸雄氏(㈲イーコン・沼津支部)

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報告者の北條由美子氏(㈲伊東住設・静岡支部)は、来年の1月に代表取締役への就任が決まっています。その中で、どの様な決意をもって会社経営に当たるのか、という報告でした。

人口の減少と国内産業の衰退は業界を問わず、特に中小零細企業にとって存亡に関わる外部環境の課題です。それに加え、家庭のオール電化の動き、近い将来訪れる蓄電技術による省エネ化、都市ガスとプロパンガスの市場の奪い合い、シェールガスの出現と燃料費の行方等、ガス燃料業界を取り巻く環境は現在もこれからも大変厳しい競争を強いられるものでしょう。

北條氏の会社は、今までの経営者が残してくれた顧客と技術を基盤に経営を続けていくのですが、一方で顧客と利益率の減少という課題を抱えています。また、前社長・現社長が永らくかけて築いた会社なので、その下で何十年も働き、業務の全てを熟知した社員が多くいます。その為、事業承継した後、社内調和をしながらどの様に組織化(意思の伝達、命令系統の一本化等)をしていくのかという、多くの2代目社長が背負う内なる課題もあります。

これらの課題については、まず社員の考えをよく聞き、良さについては褒める事。ただし、社長でなく会社にとって支障が有る時は反省を促し、共に考え改善をして行く事。加えて社長には、将来に向けて立案し、チャレンジするという大きな使命があります。即ち、「会社の未来について社員と夢を語り共有し、困難に立ち向かう事」が必要なのだと思います。

これらの課題を、北條氏はきっと持ち前の明るさとバイタリティで乗り越えられると確信しています。同友会の三つの目的と「労使見解」を胸にこれからも頑張ってほしい、と願っています。

望月 彰三氏(㈱平成工業・静岡支部)

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「エコノミックガーデニング(以下EG)についてより理解を深め、志太支部としてどう活用していけば良いのか」をテーマに行われました。会場もEGの本拠となる藤枝市立駅南図書館の会議室を使用し、実際にEGを支援されている、ことのは塾:山梨氏とEG支援センター(以下「エフドア」)のスタッフ:曽根氏に事例紹介やエフドアの利用方法等の報告をして頂きました。

経営相談をはじめ、チラシの作成やまちゼミ開催支援・異業種交流会・セミナー開催等の事例の他にも、大学と連携した事業や企業訪問・お客様の声ゲットミーティングと称した市場調査・他行政からの情報提供等、行政だからこそできる事例もあり、EGとしての大いなる可能性を感じられる報告となりました。

その後は、場所を変えて意見交換会を行いました。そこでは、図書館内にあるエフドアや会議室利用時間が午後8時までしか使えない点や、EGに対する注文等、逆に同友会や企業に対するお願い等、率直な意見交換がされ有意義なものとなりました。

これまでもEGについての例会を重ねてきましたが、実際の事例を聞いたり、エフドアを見学することにより、志太支部としての今後の方向性が具体的に見えた例会となりました。

吉田 和弘氏(吉田道明税理士事務所・志太支部)

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経営指針を創って良かった事として、まず自分自身の考え・ビジョンが明確になります。また、景気が良くも悪くも何か問題が発生した時に原点に戻れます。社員さんに「本音」で話せば必ず想いは伝わるという事も、指針を創り5年が経ち、やっと分かるようになってきました。今では、指針を創ったから会社が良くなるのではなく、経営者自身の考え・軸が定まる事で社員さんに想いが伝わり、活性化に繋がる「経営者の大切なツールの一つ」だと確信しております。

現在、当社では「お客様に喜んで頂く事」が会社の最終目標だと考え、社員さん、協力会社の社員さんの「行動一つ一つが会社の理念に沿った結果」となるよう、朝礼・会議・現場・協力会などで頻繁にしつこく経営理念の意味を伝えるよう努力しています。少しずつではありますが、効果が出てきていると実感しています。

 現在私は、榛原支部の経営指針委員会の委員長をさせて頂いております。創る会卒業生の副委員長の内田和也氏(司工業㈱・榛原支部)、田中美次氏(田中肥料㈱・榛原支部)と共に「いかに経営指針が重要であるか!!」が榛原支部全体に伝わるように、活動しております。先日開催した公開委員会では、松永節也氏(㈱フォー・ユー・静岡支部)にお越し頂きました。創る会の創立意義に始まりご自身の経営についても榛原支部メンバーに熱く語って頂き、大変有意義な会でした。次回11月には、秋山和孝氏(㈱アイソー・沼津支部)にも榛原支部にお越し頂きます。是非とも多くの皆様にご参加頂き、「経営指針を創る会」の輪が広がれば本望です。宜しくお願い致します。

経営指針を創る会6期卒業生 小塚 辰巳氏(小塚建設㈱・榛原支部)

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