神棚を通じて心豊かな生活をお客様に ㈲静岡木工 杉本 かづ行氏(榛原支部)

カテゴリー:会員訪問記 / 榛南支部

会員名 杉本 かづ行

事業内容 神棚・木製品の製造卸、販売

設立:1959年3月

社員数:15名(パート含む)

入会:2013年1月(榛原支部)

所在地:榛原郡吉田町住吉3217-1

URL:http://shizuokamokko.com/index.html

3代目経営者

同社は昭和36年、杉本氏の義祖父が輸出木製品の雑貨製造業として創業し、昭和59年に設立。平成14年に現会長の頼則氏が代表就任して、神棚を主軸にした木製品の製造卸売部門と通信販売の直販部門を確立しました。平成23年6月、3代目代表取締役に就任した杉本氏は、平成14年に後継者として入社。自動車ドアミラー製造業を退社後、営業として全国各地の量販店を駆け回っていました。入社3年目の25歳の時、神棚の木工製造業界は高齢化が進み、徐々に減少していました。国内だけでは安定した品量の確保ができない恐れがありました。中国製造を先代が決意し、進出。杉本氏は中国の青島で3年半、代表を務め、神棚の製造と檜丸太の加工貿易事業を行いました。

 

インターネットを活用

その後、品質の面で納得がいった物ができず、再び製造拠点を中国から国内に戻しました。「これからは、大量生産ではなく、より品質にこだわった商品を提供していこう」と決意し、現在では岐阜の製造業者と提携して、最高級の木曽ひのきを用いた神棚を主力商品としています。本州では神棚を主に扱う問屋が3社ほどで全国展開するほぼ全てのホームセンターをカバーしています。

量販店とのお付き合いを大切にしていきながら、直販事業にも力を注いでいます。楽天、ヤフー、アマゾンを中心に、神棚のインターネット販売を行っています。楽天への進出は7年前の平成18年。今ではインターネットからの販売も徐々に伸び、「少しずつ全国に“神棚の里 静岡木工”を知っていただくことができてきました」と語る杉本氏。岡山県からのお客様がインターネットで同社を検索し、本社まで神棚を購入しに来たこともあったそうです。

 

「神棚は心のよりどころ」だからこそ

今後はライフスタイルやお客様のニーズに対応して、和の伝統を重んじながらも、洋風の部屋にも合う、洋風神棚の展開も考える杉本氏。「一家に一つ、長く使っていただく物、また、家族の心のよりどころだからこそ、よりよい品質の神棚を提供し、お客様に満足していただき続けることが使命です」と語りました。

取材 河内崇文氏(榛原支部)

   同行 増田 武氏(榛原支部)