青年経営者よ 和の精神を以って、次の歴史の創造者たれ
~第42 回青年経営者全国交流会IN 奈良、全国約1300 名が集結~

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9月18 ~ 19日、古都奈良の地に全国から1315名、静岡同友会からは15名が参加し、第42回青年経営者全国交流会(以下、青全交)が開催されました。初日は全14分科会が5会場に分かれ、経営指針実践や事業承継、また同友会での真の仲間づくり、全国青年部活動ビジョンの実践など多岐に渡って学びを深め合いました。

記念講演は宮大工・棟梁の小川三夫氏が登壇。「不揃いの木を組む~技を伝え、人を育てる~」をテーマに講演しました。同氏は法隆寺の昭和大修理を手がけたことで知られる名工・西岡常一の唯一の内弟子。法輪寺三重塔、薬師寺金塔などの再建で活躍し、職人の世界を極めました。その後、職人が手から手へ引き継いだ“古技法の伝承”を目的に、徒弟制度による寺社建築会社㈱鵤工舎を設立。「素直な気持ちで、どっぷり浸れる環境を作る。決して急がず、人間として成長しながら大工の技を身につける。人を育てると、育つは違う。親方の役目は育つための場所と仕事をつくり、肝心な時に一押しすること。木も人も、不揃いの違いを見極め、認め、芯を見抜き、組み合わせることで強くて美しい存在となる」と語り、会場からは盛大な拍手が送られました。

2日間を通し、広浜中同協幹事長からまとめを報告。昨年宣言されたビジョン「われわれ青年経営者で世界に誇れる日本の未来を創ろう!(青全交・東京)」を踏まえ、地方創生は日本創生であり、青年経営者一人ひとりがその先頭に立っているという使命感を持っていこうと締め括りました。

今回は初めて全国大会に参加された2名の会員から分科会の感想をいただきましたのでご紹介します。


参加者感想

私は第13分科会に参加し、川田昭宏氏(川田紙工㈱代表取締役・大阪同友会)から「365日笑って働ける会社を目指して~社員教育を通じて現場から会社に変革を~」という報告を60分聴きました。

営業部立ち上げ、社内変革(リーダー育成)、新卒採用、家族の看護等、社長としていろいろやるべきことを、社員を巻き込みながらやりこなしているそのバイタリティには感服しました。また川田氏は、同友会で学んだことをすぐに実践され、継続され、着実に営業面も社内改革も結果を出していました。報告を通じ、「社内の変化を感じる」感性の鋭さや、経営者としてあれもこれもやる「覚悟」を川田氏に感じると同時に、私自身の覚悟の深さをも問われたように思いました。その後、1テーブル10名でたっぷり140分をかけ行ったバズセッションでは、各県の立場の違う経営者と「理想の組織とは?それに向かう課題は何か」というテーマで語り合い
ました。

二日目の全体会は能楽堂での開催で、お能の披露や宮大工棟梁の記念講演など、奈良県ならではの内容で、そのおもてなしぶりに感動しました。

過去最高の約1,300人が一堂に会した今年の青年経営者全国交流会で、私は同年代の全国の経営者の存在に活力を頂きました。来年は、隣県山梨での開催です。是非、皆さまにも参加して頂きたいと思いました。

梶川 久美子氏(サツマ電機㈱・沼津支部)

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