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私の逸品 第3回 創業当時の手彫の看板 ㈱トライ・カンパニー 水田裕文氏(沼津支部)

カテゴリー:沼津支部, 私の逸品|最終更新:2013年07月10日

 

今回は、保冷材製造で国内トップクラスのシェアを誇る沼津支部の株式会社トライ・カンパニー、水田副社長を訪ね、私の逸品について、また会社の展望について大いに語っていただきました。

【表紙写真】創業当時からの手掘りの看板

会員企業名 株式会社トライ・カンパニー 創業 1990年4月
会員名 水田裕文(代表取締役副社長) 職種 保冷材など鮮度保持資材の開発製造販売
所属支部 沼津支部 社員数 正規40名・パート4名
会暦 2010年11月 入会 趣味 音楽鑑賞・ソフトボール・ゴルフ

 

創業時の手作り看板

当時、他社を定年退職された方が創業間もないトライ・カンパニーを手伝ってくれていたそうです。

その方が「よし、開業なら看板を作ってやる」と自ら手彫りで制作してくださったのがこの看板です。

水田さんは当時「保冷材製造という仕事でやっていくぞ、みんなで会社を盛り上げていくぞ!」という開拓の気運の中で、この看板を作ってくださった事や掲げてくれてあったことにあまり注意がいかなかったといいます。しかし、会社が軌道に乗り、現在の社屋への移転の際改めて看板を見て、創業当時のあの「なんでもみんなで乗り越えてがんばろう、自分にできることはやってやろう!」という仲間があっての今なんだとしみじみ思い浸ったのだそうです。手彫りでぬくもりのある素敵な看板は、現在も大切に保管されています。

 

看板の説明を創業当時の思いとともに説明

 

会社会議室にて取材させていただきました

みなさん熱心に聞き入ります

トライスピリッツ

会社名である“トライ・カンパニー”は創業者である芹沢順一氏が「精一杯生きて自己実現せよ」という想いから名付けたと例会でお話してくださっています。その名の通り、製品開発、市場開発と新しい取り組みにどんどん挑戦しているトライ・カンパニー。その原動力と展開についてお聞きしました。

「やはり保冷材を主軸にしておきたいという気持ちはあるのです。ですが国内市場を見ると飽和し衰退期の入口に立っていると言わざるを得ない。そこで10数年前から海外へ目を向けてきています。最初は採算の合わなかった韓国での製造販売が、今では大きく貢献してくれていますよ」。この韓国進出はまさに市場を作るところから始めたそう。韓国にはもともと保冷材を使う文化はありません。でも10年もの間コツコツと営業を続け、今では韓国シェア断トツのトップ、いわば保冷材のパイオニアとなったわけです。この韓国進出のノウハウをひとつのビジネスモデルとして捉え、現在タイ、台湾への進出を果たしています。

 

穏やかな話し方が水田氏の人間力を引き立てます

 

 

ここでおもしろい話をお聞きできました。

少し前にマーケットリサーチとして若手社員を1ヶ月インドに派遣したのだそうです。インドといえば暑い国、他のアジア圏の国と比較しても十分勝算があるのではと感じてしまいますが、社員さんのレポートでは「かなり難しい」と報告されたそうです。「やっぱりね、現地に行ってみると保冷材が根付く可能性がある国とない国がなんとなくわかるもんなんですね」と水田さん。なるほど、現地に行って肌で文化を感じてこそのお話です。これもきっと韓国、タイ、台湾と経験を積まれたから養われたアンテナなんでしょうね。

 

さらにトライスピリッツは製品開発にも現れています。

先日トライ・カンパニーでは、病気が原因で生じる不快なにおい(病臭)を和らげる「デオドラント”ケア”シリーズ」をプレスリリースしました。これは静岡県立がんセンターがファルマバレーセンターを通じて医療現場で必要とされるケア用品などを企業と開発、製品化する取り組みの一環として生まれた製品です。実際にがんセンターへ何度も通い、看護師さんから現場の状況、改良点を聞き出し生まれたまったく新しい消臭ケア製品。この製品に対する課題や展望をお聞きすると、「今まで90%以上が食品関係のお客様だったので、医療機関へのルート開拓、お客様探しはこれから。大変だけど期待は大きいですね。今は外部委託で製造していますが、ゆくゆくは内製したい。これをきっかけに有資格者の採用を進めて、化学的なアプローチで新製品開発を強化したいですね。」と具体的な見通しが返ってきました。

 

トライカンパニーの経営理念

事務所内には「トライの安全は私が守る 守らせる」のスローガンが大きく張られていました

 

この果敢な挑戦の背景にはトライ・カンパニーならではの体制も大きく関わっているようです。それは代表取締役が3名いるということ。創業者から引き継いだ会社を3人でタッグを組み経営されているのです。先ほどの話に出ました韓国に始まる世界進出は専務山梨さんの担当、ファルマバレーセンターの窓口となって開発を進めたのは女性社長である高安さんなのだそうです。そして水田さんは営業のトップ。創業者の熱いトライスピリッツを受け継いだ3人が意見を交わし見事な分業で「ひとりでは到底できなかった」とおっしゃる挑戦をし続けているのです。そしてその想いが会社全体の機動力となっているのだと感じました。

 

保冷材の製造工場を見学させていただきました

保冷材の中身の吸水ポリマー

水と混ぜるとどんどん増えてドロドロになります

丁寧に箱詰めされます

一番の古株の機械はおなじみのキャッチクールを現役で製造しています

 

課題と夢

最後に水田さんに今後の課題と夢をお聞きしました。「僕の喜びは、社員が自覚を持って動き、このトライ・カンパニーというステージで自己実現をしていく姿を見ること。これに尽きます。トライで仕事ができてよかった、トライで自分が思ったことを実現できてよかった、そんな風に社員に思ってもらえることが夢ですね。課題も一緒。社員のみんなに、いかんなくトライスピリッツを発揮してもらうにはどうしたらいいのか、ということが大きな課題です。それからこのトライスピリッツをどう受け継いでもらうかという承継問題にも取り組んでいかなくてはいけませんね。」

会社の規模や生産量でナンバーワンを目指すのではなく、オンリーワン企業になりたいと語ってくださった水田さん。新たな分野、市場開拓にどんどんトライする企業風土の中に、人間がいきいきと仕事ができる、そのことこそが企業パワーなのだという確信があるのだと思いました。

 

左から羽野氏、渡邉氏、田村氏、水田氏、河合氏、津賀氏

 

取材:秋山 和孝氏(㈱アイソー・沼津支部)
取材:河合 浩史氏(板橋工機㈱・沼津支部)
取材:田村 雅彦氏(田村商会・沼津支部)
取材:羽野 佳明氏(丸は羽野水産㈱・沼津支部)
取材:渡邉 健氏(㈲ドリームズミュージックエンターテイメント・沼津支部)

原稿:津賀 由布子氏(㈲サンディオス・沼津支部)

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