中同協障がい者委員会の報告打合せで、鎌倉市にある㈱バニーフーズ社長、高橋良治氏を訪問しました。

「この町にコンビニはありません。弁当屋もうち1軒になりました」高橋社長が家業のお肉屋を継いで後にはじめた“手づくり弁当バニー”、材木座に遊びに来るサーファーに評判を呼び、売上を伸ばしていきました。 メニューの数も豊富、作り手が見える食材を確保し、安心・安全はもちろんのこと、環境に配慮し、ゴミのたい肥化やリサイクル容器利用、使用済み油は自動車燃料として使われています。割り箸不要の申し出には10円を値引きするサービスも行いお客様に喜ばれています。

障がい者雇用は、新潟同友会の渡辺トクさんの話を聴き、実習を受け入れることから始まりました。現在は、下ごしらえ、調理、配達、販売と、障がいのある人たちがさまざまな仕事をこなし、元気に働いています。

神奈川同友会障害福祉部会の中心的な存在として、活動を引っ張っている高橋社長の熱い報告は、9月28日~29日、静岡市で開催される「中同協障がい者委員会」で、聞くことができます。

 8月25日(木)、浜松支部と磐田支部は、会員企業見学会を実施しました。見学先は、富士急スペースプランニング㈱、今回は東名浜松インター北にあるコールド物流センターを視察しました。同社社長の山崎昌彦氏(磐田支部会員)が、会社概要や、物流業界の現状、また自社の展望など報告しました。
 コールド物流センターは、食品に特化し、メーカーや製造者と外食店や食品問屋、またスーパーなどのお客様の間に立ち、ピッキングやデータ処理など一括で承る自社独自の機能を備えています。
 運送倉庫業、流通業として1975年に現会長の山崎眞氏(浜松支部会員)が設立、当時の機械部品中心の運送から、食品流通を中心とした物流事業に時代を先読みしてシフトしてきました。現在は三温度帯(ドライ、チルド、冷凍)倉庫と、多数の冷蔵・冷凍の大型・中型・小型車輌を保有し、お客様からの注文を高い品質でトータル管理・配送できることが強みです。
 参加した12名は、センター倉庫の中を見学、入庫から検品、保管、棚卸、ピッキングなどの工程を実際に見て、同社事業への理解を深めることができました。
 

沼津の桑﨑支部長の母上、英子様を長崎から招いて、被爆体験を語っていただきました。昭和20年8月9日午前11時2分、長崎に投下された原子爆弾は、一瞬のうちに7万人を超える人々の命を奪いました。当時16歳だった英子さんは魚雷工場に勤めていて被爆、友人と逃げまどい、気がつけば自身の背中は真っ黒に焼けこげていて、腕も骨が飛び出すほどの悲惨な状態でした。当時の記憶も鮮明で、言葉の端々から伝わってくる惨状に、参加した会員は眉をひそめて聞き入ります。

グループ討論では、「私たちに今できること」を話し合い、小学生も交えて、平和を考える機会になりました。多くの犠牲の上に、私たちの今があります。


 8月18日富士例会が富士交流センターで行われた。
 東海林支部長の開会挨拶の後、望月光太郎祭り実行委員から来月開催の同友会祭りに関する事項が報告された。
今回の報告者は佐野譲二副代表理事であるが、通常の例会とは少し指向が変わり、「2015年に向けた静岡同友会の活動ビジョン」を読み上げ、それを基に感想や同友会に対して望むものをバズする形式で進行した。
 5年後を見据えたビジョンをどう活用するかは各会員の考えるところであるが、5年後の同友会の姿は会員全員で共有していかなければならない。どのような同友会を実現するか、そのような同友会を実現するためにどのようなことを考え、実行しなければならないか、会員各々も静岡同友会としても課題と目標を持って取り組まなければならない。
 「絶対につぶれない会社にする」「地域を活性化させる」「仲間を増やす」など、課題を共有し、21世紀型企業づくりに全力で取り組むことが求められる。
 国民や地域社会の中での中小企業の役割は大きい。最近、大手製紙会社が事実上富士市から撤退を発表した。地域社会をどう復興するか、富士市を元気にする企業連合を築かなければならない。
バズでは、テーマが少々硬く、大きい枠組みのものであった故に、少しまとまりに欠けた内容になってしまった。3つのグループから出された意見は様々であったが、「小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く」そんな同友会だから、自ら大きく叩いて多くを求めて学んでいく姿勢が必要だということについては一貫していた。
(文責  富士支部 遠藤正人)

 8月17日 サンウェルぬまづにて沼津支部8月例会が行われました。
 ここ数日、アメリカの国債格下げ、ギリシャを発端とするヨーロッパ各国の経済危機により、為替は戦後最高値をうかがう勢いです。日本の製造業は、東日本大震災の余波の中、いまだ経験のない厳しい外部環境変化のなかで生き残りをかけているのが現状です。 この様な激変する経済情勢の中、静岡同友会として2015年に向けた活動ビジョンを掲げ、今回沼津支部8月例会に榛原支部の知久正博氏に来ていただき、活動ビジョンについてお話をしていただきました。
 1)21世紀型企業づくり、2)中小企業が主役の経営環境づくり、3)時代を担う同友会組織づくり、の3本の柱の中で、特に「21世紀型企業づくり」に取り組むことは、絶対に会社をつぶさない立派な会社をつくる事だと理解しました。
 会社を黒字化し、無借金経営をめざすためにも、経営指針の成文化や、企業変革プログラムの活用が大事だと痛感しました。熱のこもった具体的なお話のなかでも、印象に残ったのが、「社長の仕事」についてのエピードでした。毎日、現場で社員とともに汗水流している社長、社員からの評価は大変よい社長としても、必ずしも社長として合格とは言えないとのこと。本来社長としての役割は、社員から見えづらい、会社の将来に向けたビジョンを描き、その実現のために様々な戦略を考えることであり、いつも「役柄」を意識しなければならない。
 今回の同友会ビジョン例会を通して、まさに自社の企業づくりこそが、静岡同友会ビジョンを実現するものだと理解できました。また今回初めての試みとして、それぞれ会員の皆様に備忘録を書いてもらい回収、数か月後、どれだけ実行できたのか検証することで、PDCAを繰り返し、効果に結び付けていきたいと思います。

                   沼津支部 羽野 佳明氏

県の創る会に参加したのは6年前。同友会入会2年目でした。今思えば怖いもの知らずだったから参加できたのかもしれません。でも、自分にとってはとても有意義な場所でした。どういう意味かと言えば「自分の会社の足下を見直すきっかけになった』ということです。

当時の自分は父の経営してきた会社へ東京から戻り入社して5年ほど経った頃でした。サラリーマン体質から脱し切れない中、ただ目の前に転がっている業務だけをこなしている日々に過ぎず、自分で何かをしなくてはという発想に乏しかった時代です。

そんな中参加した創る会。私は配布されたレジメに沿って自社の内部環境や自社を取り巻く外部環境を分析することで、自分が生ぬるい水の中でフワフワ浮いていることに気づかされました。そして、自分で何か行動を起こさない限り会社の存続はあり得ない!これからは自分が真の経営者にならなくてはならない!ということに気づくきっかけとなりました。

経営指針はなぜ作らなくてはいけないのでしょう?私はこう考えます。「自分の思いを忘れないため」「いつでも見直せるため」「自分の戒めのため」一番は「自分の会社を将来どうして行きたいのか」がブレないようにするために書き記すこと。経営指針を創ったからといって必ず会社の利益が上がり、従業員さん達のモチベーションが上がるわけではありません。でも、自分の体の中にある会社経営に対しての熱い思いが文字として残される事は決して悪いことではなく、むしろ危機感となり、何かの折には「道しるべ」になるのではないでしょうか。ここ最近の『経営指針を創る会』は参加するメンバーが非常に熱く盛り上がっています。人と人とのつながり(しかも強い絆で)も自然発生的に生まれています。また、悩み、立ち止まりそうになった時に相談できる無料の社外監査役を創ることに繋がっています。ちなみに、未熟者である私の指針創りはまだまだ継続中です。

第2期経営指針を創る会卒業生

川村晃睦氏(富士支部)


 8月3日(水)、静岡支部は静岡市と中小企業経営者との相互理解を深めるため、本年度も静岡市経済局との懇談を開催しました。市側から靱矢雅浩経済局長(写真 下右)をはじめ9名、同友会から望月省吾支部長をはじめ13名が参加しました。

 双方の意見交換で多くの“気付き”が感じられました。今後も意見交換会を継続して開催し、行政と地元企業の連携を高め合い産業を活性化させていくこと、その上で同友会会員の企業努力をさらに高めていくこと、そして中小企業憲章の精神を活かし、「中小企業振興基本条例」の制定につなげていく同友会運動の重要さを改めて感じた意見交換会となりました。

8月8日(月) ホテルセンチュリー2F翡翠宮にて
女性経営者全国交流会の慰労会が行われました。

約2年に亘り全国大会に向け準備を進めてきた軌跡を辿りながら、
一人ひとり感想・反省を述べ、終始和やかに進められました。

岩井一代前実行委員長(㈲たちばなファーム)を花束のサプライズで労い、
終盤には女性会員の皆さんが
吉川真実実行委員長(保坂シール印刷㈱)作詞の替え歌で
「明日があるさ」ならぬ「同友会があるさ」を合唱するシーンも。

女性の秘める力の可能性や、男性あってこそ、共に支え合ってこその成功だと再確認し、地域社会に貢献する女性の新たなるステージに向かいたいと決意を新たにしました。


8/10(水)、本年度10月に開催される全県経営フォーラム設営の志太支部役員が、藤枝市長を表敬訪問しました。
市側は北村正平藤枝市長と桜井幹夫藤枝市副市長、同友会側は大滝淳支部長兼フォーラム実行委員長、松葉秀介副支部長、大畑邦明副支部長、そして県同友会副代表理事の福田克己氏と事務局が参加しました。

今年度25回目を迎える恒例の「全県経営フォーラム」。
『全社一丸体制で企業と雇用を守る!』をメインテーマに10/29(土)に小杉苑(藤枝市)で開催されます。
大滝支部長からフォーラムの主旨説明と併せて北村市長のご臨席を要請しました。

志太地域の活性や地元中小企業と行政の連携、またエコノミック・ガーデニングの推進や学習の必要性など市長と意見交換をしました。

静岡支部が、8月1日(月)静岡市長田辺信宏氏との、意見交換会を実施しました。市長は市政遂行にあたり、3つの方針を掲げています。一つは現地、現場主義、二つにはスピード感、三つには積極的な情報発信。景気・雇用対策、行財政改革、安心・安全な街づくりを、静岡市3カ年計画の「まちみがき戦略推進プラン」に盛り込み、世界水準めざし県都静岡を活性化させたいと報告しました。会員からは地元企業を優先した地産地消の推進、商店街の衰退に歯止めをかける施策の充実をと意見があり、現場の声を重視する田辺市長に、今後は、年2回懇談会を実施してほしいとの声があがりました。