11月6日(水)静岡大学連携講座「企業経済特論Ⅳ」第6回講義が行われました。

「二代目板金屋女社長奮闘記」をテーマに山崎かおり氏(㈱山崎製作所・静岡支部)が講師として登壇しました。機械板金加工業の同社社長を務める山崎氏は、リーマンショック後、先代の父より会社を引継ぎました。「長年会社に貢献してくれた社員、その家族の生活を守るために会社を存続させると決めた」と言います。

職人集団から、小さくても一流の提案型企業をめざし、社員とのコミュニケーションを図ります。「お客様の気持ちを商品にいかしていく対応をしていきたい」と展望を語りました。

最後に、同社1年目の社員が作成したストラップに山崎氏のメッセージを添えて学生にプレゼントし、「夢はあきらめなければ必ず叶う」と伝えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自社の強みと特色を生かす経営戦略の基本的な立案を学ぼうと、第10期経営指針を創る会半日セミナーを11月4日(月)に開催しました。講師に丸山博氏(㈲第一コンサルティング・オブ・ビジネス・東京同友会会員)をお招きし、受講生11名とスタッフ10名が、経営方針と戦略の立て方を学びました。

まず、本年7月に採択された中同協全国総会議案書の第2章「中小企業をめぐる情勢」を解説。先進国の経済発展モデルの行き詰まりで、世界・日本も大きな時代の転換期を迎えていることを説明しました。その後、経営理念成文化を前回の一泊研修会でめざした受講生へ、理念を基にした経営戦略の考え方を講義しました。受講生は「お客様は誰か?」と再考し、自社のマーケットを改めて理解するとともに、企業を取り巻く外部環境に適応し、内部環境では強みを生かした新たな市場挑戦と価値を創りだすことに活路があることを語りました。また、「付加価値は人が生み出す」と述べ、やりがいのある仕事づくり、すなわち仕事への誇りや目標達成の喜びや共有をするマネジメントの重要性を参加者に伝えました。

10月30日(水)静岡大学連携講座「企業経済特論Ⅳ」第5回講義が行われました。

「中小学習塾の経営と地域共育」をテーマに横川貴之氏(㈲横川進学会・御殿場支部)が講師として登壇しました。横川氏は同学在学中に学習塾を起業しました。現在は小学生から社会人までの進学、学習指導を行い、学力に関係なく入塾を希望する人を受け入れています。

「勉強することは、受験や成績以外にも意味がある。①必要条件の抽出、②場合分けをする、③大きな問題をいかに噛み砕き簡単にするか。学習は日常の問題解決能力を伸ばし、またビジネスにも繋がる」と伝えました。

「御殿場の全学区に塾を構えることが夢」と話す横川氏は生徒が安心して通え、授業日以外にも生徒や保護者が顔を出してもらえる温かい塾を目指しています。

全体会で挨拶する遠藤一秀代表理事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「復活できるか静岡~一人ひとりが時代を認識し、強固な経営基盤を築こう~」をメインテーマに、第27回全県経営フォーラムが御殿場高原ホテルを会場に208名の参加で開催しました。全体会では、勝亦英樹実行委員長、遠藤一秀代表理事が挨拶。その後、地元御殿場の若林洋平市長と静岡大学の浅利一郎副学長よりご祝辞をいただきました。

記念講演講師の高橋美加子氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記念講演は「逆境に負けず地域の未来を創る、中小企業家の挑戦」をテーマに、高橋美加子氏(㈱北洋舎クリーニング・福島同友会相双地区会長)が講演しました。東日本大震災を境に一変した地域環境。地域があるからこそ、企業も人も存在できると語り、震災当日からの惨状や地域再生の取組みを、映像や詩とともに参加者に伝えました。逆境のなかでも、自身や仲間の会員を動かした底力を同友会3つの目的と語りました。彼の震災から地域のなかで会社は従業員に支えられて成り立っていると痛感し、従業員一人ひとりとの信頼関係、すなわちどれだけ従業員を信じることができるのかと改感しました。創業した両親の想いを受け継ぎ、創立60周年の経営理念発表会をきっかけに従業員全員で唱和できるようになりました。悲しみや絶望の底に見えた一筋の光に希望を重ね、事業再生とともに、若者や子ども、大人たちが集まる新たな南相馬のまちづくりの展望と未来に会場から大きな拍手が送られました。

 

分科会グループ討論の様子(第4分科会)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後5つの分科会に分かれ、報告と討論が行われ、学びを深めました。第1分科会は「20年後の明確なビジョンが明日をつくる」をテーマに前原毅氏(ダイヤ水処理(株)・御殿場)。第2分科会は「本業の水平展開は、社員と共に見る夢創造企業」をテーマに前島章則氏(不二軽窓販売(株)・富士)。第3分科会は「提案型下請け企業づくりで必要とされる会社を目指す」をテーマに川越卓弥氏((株)沼彫・沼津)。第4分科会は「時代認識を深め、地域の現状と未来をどう捉えていくのかを探る」をテーマに、稲原研氏(松屋電気商会)、遠藤正人氏((株)富士トレーディング・富士)、加藤建美氏(長谷川建設(株)・榛原)、鈴木勝博氏((株)アイ・クリエイティブ・三島)、松葉秀介氏(松葉倉庫(株)・志太) 。第5見学分科会は「地山・地燃と連携で地域を元気に」をテーマに、込山正一郎氏(富士総業(株)・御殿場)が報告しました。

成果報告を語る金指氏((株)オートベル代表取締役)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今夏、大学生を会員企業に迎え実施したインターンシップ事業。その成果報告会を10月31日(木)に静岡市産学交流センター会議室で開催しました。20名を超える大学1~3年生の学生をはじめ、会員企業、大学、行政、関係機関から延べ44名が参加しました。
受入企業の成果報告では、金指忠男氏(㈱オートベル)、望月彰三氏(㈱平成工業)、鈴木勝博氏(㈱アイ・クリエイティブ)、青山達弘氏(㈱青山建材工業)より、①なぜ受け入れたのか、②受け入れてどうだったか、③学生へのメッセージを発表しました。企業からは「学生の率直な考えや意見を通して、企業として成長する機会が多い」「真摯に取り組む姿勢が社員にも伝わる」など、インターンシップ事業を通して企業に来た学生を、単にお客様扱いせず、経営者と学生とが双方の良き気付きを得られた成果を聞くことができました。

その後、宇賀田栄次氏(静岡大学)をコーディネーターに迎え、体験学生3名が成果を語りました。インターンシップを受ける動機として「働くとは何か知りたい」「社会に出るイメージを掴みたい」など聞かれました。また実習期間の取組み内容を発表しあい、次年度以降の学生に目的意識を持って取り組むことの大切さを伝えました。

体験報告ののち、参加者全員でグループに分かれ経営者と交流タイムを持ちました。学生からは「中小企業の魅力」「経営者の仕事」「社員のやりがい」「学生や若い世代に期待すること」など多くの質問が挙がりました。

<後援>
静岡県、静岡市、しずおか産学就職連絡会、静岡新聞社・静岡放送、静岡朝日テレビ、静岡第一テレビ、テレビ静岡、日本経済新聞社静岡支局