開会挨拶する藤原代表理事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静岡同友会は8月11()同友会事務局会議室にて、静岡県経済産業部との意見交換会を実施しました。県からは土屋経済産業部長はじめ11名、同友会からは遠藤・藤原代表理事はじめ13名が出席。

当会からは、6月期景況調査、会員企業の近況・課題を報告。また地域社会を根底から支える担い手として中小企業家自らが自覚を持ち、相互の持続的な成長と発展をしていく環境を実現するために、1、静岡県中小企業振興基本条例の制定、2、当会静岡県中小企業振興基本条例草案ワーキンググループ(WG)会への協力要請、3、当会今秋開催の全県経営フォーラムin榛原への参加要請の3点を静岡県に要望し、双方の意見を交換しました。

遠藤代表理事は、景況調査と併せて、県経済指標を用い、県内総生産と県民所得の動向推移を報告。当会調査では全体として先行き期待感は増すも、傾きの度合いはリーマンショック前と比べ低い状態にあると説明しました。

要望の①・②については佐野副代表理事より補足を行い、県側と活発な意見を交わすことができました。地域社会の活性を共通認識として捉え、行政と共に現況の課題を共有すること。地域社会を支えていく自覚を一層中小企業家が持つこと。そのために同WGでは、経済・産業・教育・文化・歴史等あらゆる側面で構成される地域社会についての学習要望を提言しました。

その後、富士宮支部の九川氏(丸山工業㈱)、静岡支部の松岡氏(㈱松岡カッター製作所)、磐田支部の大橋氏(㈲大橋商事)の3名から各社の経営実践、近況、課題を報告しました。

第1部の意見交換会終了後には交流会を行いました。全参加者から感想をいただき、地域社会の成長・発展に向けた力強い産官連携であると認識が持てる意見交換会となりました。

 

 

【表紙写真】ガーデンプラン季風庭(株) 鈴木 克哉代表取締役

会員企業名 ガーデンプラン季風庭(株) 設立 2012年(平成24年)7月
会員名 鈴木 克哉 業種 造園外構、エクステリア
所属支部 榛原支部 社員数 4名
会暦 2011年4月入会 事業内容 造園外構、エクステリア、一般住宅の外構設計施工、カーポート、フェンス、門柱設置、樹木植栽、公共工事、資材販売

造園技術を生かした外構

2012年7月には法人として社名変更し、同時に代表取締役に就任した鈴木克哉氏。同社では、主に個人邸の造園外構、エクステリア工事、植木の剪(せん)定等のメンテナンスから、庭周りのカーポート、フェンス、ウッドデッキ、物置に至るまで、外構全てを手掛けています。焼津~掛川を主要営業エリアとして、焼津・藤枝・島田・吉田・掛川・菊川・牧之原・御前崎に多数の施工実績があります。市発注の造園工事、公園管理、樹木剪定管理等にも実績があります。鈴木氏は高校卒業後5年間、京都の庭師に仕えながら日本庭園の基礎を学びました。洋風の庭を造ることが多い昨今においても、日本人に昔から脈々と流れる美的センスは日本庭園と切り離せないと言います。洋風の庭づくりの中にも日本らしい美を残すことを大切に提案しています。

取材の様子(鈴木氏(左)、河内氏)

家族と共に育つ庭空間

ただエクステリアを売るのではなく、庭の設計は自社のガーデンデザイナーが設計し、図面をよりお客様に、わかりやすく提案する為に、専任のCADオペレーターが3Dで立体的に見ることが出来る図面に仕上げ、お客様に提案するようにし、よりわかりやすく、具体的な仕上がりをお客様と共有することを強みとしています。

「目の前のお客様を喜ばせたい」「お客様の想像を超えたい」と語る鈴木氏は、平均3
~5回の打合せを経て、施工に移ります。お客様の要望以上の庭を提供するだけが使命ではないと考えています。庭は完成してからがスタート。家族と同じく、住まいも庭もお客様自らが長き時間の中で育ちあうものです。お客様に植物の手入れや、アフターメンテナンスの指導も出来るようグリーンアドバイザーも常駐。これからも良きアドバイザーとしてあてにされ続ける企業を今後も目指していきたいと抱負を語りました。

経営革新取得「ふさぐくん」

ある商品で2014年5月に経営革新を取得しました。コンクリートブロックの穴閉鎖用具、その名も「ふさぐくん」。

「ふさぐくん」

同会員の企業に製造を委託しました。ブロック積みの外構工事現場において、フェンス用の穴に蓋をするためのキャップがないと言う現状を知り、作業途中でひらめいたアイディア商品です。穴を空けたままにしておくと雨水が侵入して、ブロック内部の鉄筋が腐食してしまいます。「ふさぐくん」は、ブロック穴への雨水や落ち葉等の侵入を防ぐことが出来、工事期間中の美観向上にも繋がります。ご用命な方は同社まで!

「ふさぐくん」を説明する鈴木氏

「ふさぐくん」外観

「ふさぐくん」装着図

取材:河内 崇文氏 ㈱スマートブレイン
文:事務局 秋山 啓希

竹内昭八氏(㈱タケウチ 代表取締役会長)が、自身が取り組んできた、自社・業界・地域の再構築への挑戦を報告しました。創業より、日用雑貨を中心に約10,000品目を地域の小売店へ卸している同社ですが、近年の規制緩和により地方都市の郊外へ大型店舗が進出し、中心市街地の商店、地元スーパーが廃業、閉店に追い込まれ、同社も顧客と売上が減少していき、また、多くの同業者が廃業しました。

しかし竹内氏は、経営環境の変化を国の政策や時代のせいにしては自分自身の存在を放棄した事になってしまう、と奮起します。日本全国の地域同業者と、卸問屋のネットワーク㈱サプリコを作り、PB商品の企画や、地方小売店への商品流通ルートを生かし全国チェーン店への納品等、大手メーカーからも注目されています。

竹内氏は同友会活動を通して出会ったEUの「小企業憲章」から、ヨーロッパ経済の背骨は小企業であるとの考えに感銘を受け、同時に当時の日本国内の大企業に偏った政策に危機感を覚えました。憲章の必要性を信じ、敗者を生み出す競争至上主義から、「競争的共存」を目指し、真の豊かさを考え、共に実現するのが同友会の仲間であると、力強いメッセージを伝えてくれました。

経営者、従業員も地域の生活者であり、会社経営を通じて、安心・安全な地域社会を作りたい。その為に、地域の歴史、文化に根ざした中小企業振興基本条例を作り、それに沿った理念の下に会社経営を行うべきとの話は、参加者が難しいと思っていた憲章を、身近なものであると感じさせてくれました。

前島 大介氏(神田不動産総合企画・富士宮支部)

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迅速・丁寧な中子づくり

ヤマザキシェル㈱

代表取締役 山崎 行信氏(磐田支部)

事業内容   2輪ホイール用の中子製造、4輪ホイール修正作業

創業     1988年(昭和63年)

設立     2009年(平成21年)4月

社員数    正規4名、パート6名

入会     2010年(平成22年)9月

所在地    磐田市福田中島131-1


山崎氏(左)・鈴木氏

中子って知っていますか?

同社で製造する中子(なかご)。中子とは、接着剤が混ぜ込まれた砂を加圧圧縮した砂型のことです。内部に空洞のある鋳物を製造する際に必要とされます。中子をセットした鋳型に鉄やアルミを流して成形し、最後に中子を崩壊させ、砂を取り除くことで複雑な内部形状を持った一体部品を造ることができます。ホイール1つの製造には中子1つが必要で、精度と砂の崩壊性の良さによって、ホイール成形に影響を与えます。

創業から現在までの軌跡

昭和63年に山崎氏の父が山崎興業として創業。当初は自動車の窓枠に使用するゴム加工業務を行っていたと言います。その1年後に自動車部品の中子製造を開始。現在、中子は大手ホイールメーカーと直接取引をしています。それに加え同社ではホイール製品の補修業務も行っています。サラリーマンだった同氏は平成19年5月に戻り、平成21年4月に法人化して代表取締役に就任しました。リーマンショック後、自動車業界は徐々に海外移転が進みました。好調推移だった同社でも売上が減少し、厳しい経営に直面しましたが、昨年比で売上は回復基調にすることができました。お客様の声に耳を傾け、メーカーの要望以上のホイールを生みだすため、同社では一つひとつ迅速・丁寧に造形機を用いて中子を製造しています。

安心して働き続ける企業を目指す

常にお客様のニーズに沿って最善を尽くすことを基本姿勢としています。従業員と現況を把握し合い、自主性を尊重しています。同氏の経営に対する思いや考え、仕事の流れを同じ目線でタイムリーに伝えることを大切にしています。従業員が安心して働ける環境を作るには会社の存続は必須です。同友会で経営者としての学びを深め、企業変革を追求したいと抱負を語りました。

取材 鈴木 弘之氏(税理士法人あい会計・磐田支部)

城条明代氏(西洋フード・コンパスグループ教育研修)を講師にお招きし、「人材」を「人財」へ導くために実践している事例などを講演して頂きました。

同社は低迷期から、レストランチェーンからコントラクト・フードサービスへと「選択と集中」を行うことで業績回復を目指します。その中で実施した3つの「不」(不満、不信、不安)の解消、2つの「満足」(お客様の満足、従業員の満足)の追及、風通しの良い風土づくりと、経営理念に基づいた「人を大切にし、人を育て、人を活かす経営」により業績を回復し、現在に至ります。

城条氏は、その過程での体験に基づいた幾つものキーワードやヒントを話して下さいました。チームの存在意義に触れ、リーダーはメンバーを育てる必要がある事。自分の価値観や成功体験に囚われず、固定概念を捨てる事。自分のアンテナを磨き、社員や部下を常に新鮮な目で見る事。最初の想いを忘れない事。人は自分が大事と思っていない事は目に入らないという事、慣れるとは気付かなくなる事であり、新鮮な目を忘れない事、人育ての4つのヒントとして「待つ、役割を与える、相手の成長を願う、誉める」という事。平易な言葉で分かりやすい話だった為、かえって自分を振り返る良いきっかけになりました。

その後はオブザーバーを含めて「人を介して成果を出す方法について」をテーマにバズ・セッションを行い、各社社員教育、求人の悩みや実践方法など討論されました。各グループからは、従業員の自立や自発的な行動を促す為には理念が大切である事、役割を与える事や相手を認める事、段取りの大切さ、日頃の従業員とのコミュニケーションが大切だという事などの発表がありました。

例会終了後もオブザーバーを含めて例会討論の続きなど遅くまで懇親会が続いた、実り多い例会でした。今後は、今回参加されたオブザーバーのフォローをしていきます。 

杉本 敏雄氏(㈲浜名シスコム・浜松支部)

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函南町で長年にわたり飲食店を経営する原俊治氏(㈱姫沙羅)が報告しました。

今回はいつもとは趣向を変え、三田宏一支部長(㈲エムケイテクノ)の質問に原氏が答えるというインタビュー形式で行いました。

6月に行った第38期経営計画発表会では例年より30分以上多い時間を費やし、自ら「挑戦の年」と位置付けたその想い。なぜ経営理念・経営指針が必要なのか。東駿河湾環状道路開通に伴う環境の変化への対応。トップ営業の大切さ。そして、数字に裏打ちされた強靭な経営基盤づくりなど、原氏が考える企業経営・社長の仕事について熱く語っていただきました。

社長が日々の「作業」に追われていたら誰が「社長の仕事」をするのか。あらためて自社の経営と、自分の仕事内容を見直す良い機会となりました。

久保 修平氏(㈱和楽・三島支部)

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2014年7月10日・11日、中小企業家同友会全国協議会 第46回定時総会が朱鷺メッセ(新潟市)にて開催されました。新潟県中越地震から10年目という節目の年に新潟で開催された今年度の総会では、昨年度総括・本年度課題と活動方針の審議の後、17の分科会に分かれて報告・討論を行いました。今回は静岡県から出席した17名の中から、佐野譲二氏(㈱和泉運送・富士支部)、奥谷卓史氏(㈱巴電業社・静岡支部)、簑威賴氏(㈲朝霧牧場・富士宮支部)に報告して頂きました。



第1分科会 変革と継承
『 労使見解』の起草と『人を生かす経営』実践への道

第1分科会では同友会設立当初からの会員である田山謙堂氏と赤石義博氏から設立当時の状況や労使見解作成の経過についての話を伺いました。

田山氏は、団体法制定をもとめる運動が主流のなかで、中小企業の自立を掲げて行動した、圧倒的少数であった会員経営者たちの“勇気”について語りました。そして「自分の頭で考えること」の大切さを強調しました。赤石氏は、いつもながらの難しい論理展開でありますが、多数派におもねる日本の社会風土の中で “みんな違って皆いい”から出発する平等観が大切だと強調しました。「日本人に足りないものは議論であって、言うべき時に言うべきことを言える“主体性”をもて」ということばに感銘しました。

「労使見解」は、社会の常識(多数派)が「会社は自分のものだと考える経営者と、自分たちは資本家に搾取されていると考える労働者の時代」に発表されました。テーブル討論の中で「中小企業は前近代的な労使観から近代的な労使関係に前進しよう」と高らかに宣言したのが「見解」なのだと気づきました。「見解」の掲げる経営の在り方は今日、「当然のこと」として受け入れられつつあるように思います(少数派から多数派へ)。

「自分の頭で考える」「主体的に行動する」これは同友会運動の真髄なのだと思います。両氏の「生きざま」のなかにその姿を見た分科会でした。そして、私たちは同友会の真髄を継承していかなくてはならない、と強く受けとめた分科会でした。

佐野 譲二氏(㈱和泉運送・富士支部)

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田山氏の「変革と継承」を読み、労使見解をもっと知りたいと思い、この分科会に参加しました。お二人の話を聞くのには時間が短すぎて少し消化不良でしたが、労使見解に籠められたお二人の想いや作成された当時の過程を知る良い機会でした。同時に、いままで私は同友会の宝である労使見解の大切さを皆さんに伝える活動をしてきたのかと、反省をさせられました。

5年先、10年先を見据えた時、一番大切なことは人を育てることだと思います。会社を発展させていくための利益は必要ですが、人を育て全社一丸になれる会社を作り上げることが私たち中小企業の生き残る道だと思います。赤石氏は「同友会は経営の理屈やテクニックを教える場所ではなく、経営者の生き様を学ぶ所」と仰っていました。利益を出す方法は他でも学べますが、労使見解は同友会でしか学べません。多くの会員さんが労使見解を読み、理解して頂きたいと思います。

お二人は報告を通じて、長い歴史の中から作られた同友会理念と労使見解を大切にし、もっと同友会らしい活動をしろ、と私達に託したのだろうと感じています。労使見解以外にも多くのことを学ぶ事が出来ました。この分科会で学んだことは自社で活かし、お二人の想いは皆さんに伝えていきたいと思います。

奥谷 卓史氏(㈱巴電業社・静岡支部)

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第17分科会 新潟の「食」と「農」の連携で新しい雇用の創出を

全国総会の分科会で仕事柄興味を惹かれたのが、「食」と「農」の連携である第17見学分科会でした。「新潟の農産物でブランドを作りたい」と語る報告者の長嶋信司氏は、学校給食を提供する㈱総合フードサービスや仕出しやお弁当、ケータリングを手掛ける㈱叶味家、荒廃した耕作放棄地の農業経営を行う㈱健幸食品などの経営を手掛けております。新潟市の学校給食の方式は一般と異なり、全員給食ではなく選択制を取りメニューも常時4種提供しているとのことでした。

また、建物、調理器具すべて民間所有で新潟市の学校給食調理業務を受託し運営しています。地産地消の取り組みに力を入れており、地元生産物使用を優先とした仕入れをするため、自社生産→地元JA→八百屋などの順序で仕入れを実施しています。これは長嶋氏がJAの組合員であり仲買人であることも「仕組み」作りを円滑にしていると言えます。長嶋氏の「農産物を作るだけでなく『商品(学校給食、仕出し、お弁当等)』を作る力があるから生産した農産物が生きてくる」との言葉は、6次産業だけでなくあらゆる業界での売る力、仕組み作りにも通じるものがあり大きな勉強となりました。

また、雇用創出では、農業生産物の収穫、選別や農産物受託販売所などにNEETの若者や障がい者などを雇用し、年配者とのコミュニケーションにより社会に順応させることによって彼らの居場所をつくるやり方は学ぶべきことが多い事例で、大変有意義な分科会でした。

簑 威賴氏(㈲朝霧牧場・富士宮支部)

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はままつフラワーパーク理事長 塚本こなみ氏をお招きし「できるまであきらめない」をテーマに講演して頂きました。塚本氏は、赤字経営の市立植物園の立て直しに指定管理者として関わり、フラワーパークを生まれ変わらせた凄腕の女性理事長です。

講演では、再生させたフラワーパーク(施設・季節の花等)の写真を交えながらお話しして頂き、一経営者として、お客様の目線に立って考え行動していく事、そしてやる事を決めたら粘り強く最後まであきらめないことが大切だと語られました。熱く語られる塚本氏のお話を、志太・榛原両支部の会員が真剣に食い入るように聞いていた事が印象的でした。今日の講演が私たち経営者の明日の力になった事と思います。

塚本氏には、講演終了後の懇親会にも同席して頂き、会員の皆様と最後まで談笑されました。塚本氏、志太・榛原両支部会員のおかげで最後まで盛り上がった、大変有意義な例会になったと思います。 

絹村 智昭氏(キヌムラクリーニング・榛原支部)

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造園家の夫の仕事の手伝いを経て、植えた花や樹木を守り育てる緑化を主業務とする会社を起業した塚本氏。樹木の移植業務がきっかけとなり、平成4年に女性で初めて樹木医の資格を取得。平成6年、あしかがフラワーパークから依頼を受け、前例のない樹齢100年を超える大藤4本の移植を成し遂げます。誰もが無理だと言う中で、氏だけは「この木もきっと移植できるかもしれない」とあきらめませんでした。この「できるかもしれない」をできると思う度胸が必要だと氏は言います。

開園後3年間、毎年1億円の赤字経営が続いた同園にて4年目に園長となり、経営改革を始めます。「世界一の藤のガーデン」をテーマに掲げ、近隣で藤の名所と言われる地域に的を絞り売り込む。「藤の季節だけは世界一美しいフラワーパークを造る」をコンセプトに、年の約3週間で年間収入の殆どを獲得。入園料を変動制にしてお客様に何度も足を運んでもらう工夫をする。その結果、就任1年目で黒字化、2年目で日本一の入園者数のフラワーパークとなります。

近年では、2004年浜松花博終了後、入場者数の減少が止まらず赤字経営の続いていたはままつフラワーパークを僅か数年で立て直しました。ここでは、「日本一美しい桜とチューリップの庭園」をテーマに突き進みます。

「自分にできる事は全てやる、できるまでやる」「あきらめた時に全てがゼロになる」「誰かに迷惑を掛けないなら、信念を貫く」氏の一言一言に強い意志を感じました。そして、テーマに掲げたトップの想いは、スタッフ全員に何度も何度も、自分の言葉で伝えていく事が大事だと語って頂きました。塚本氏から色々なキーワードを貰い、自身の成長に繋げたいと思いました。

大滝 明尚氏(OAアドバイス・志太支部)

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2014年6月27日、三島市民文化会館にて、東部ブロック役員研修会が開催されました。本研修会では、県副代表理事である佐野譲二氏(㈱和泉運送・富士支部)・河原崎信幸氏(シンコーラミ工業㈱・富士宮支部)が、同友会理念形成の歴史や会の存在意義、自社における同友会理念の総合実践、同友会における役員とは何かについて報告しました。今回は、参加者の中から長岡善章氏(㈱アーティスティックス・沼津支部)、中村京氏(㈱不動産鑑定士中村京事務所・御殿場支部)に感想を頂きました。


新人会員として参加しました。『同友会運動の歴史と理念について』では、同友会理念について唱えていた「3つの目的」の意味するものが納得できました。また、同友会の歴史的経緯を振り返ることで現在行われている様々な活動の意味や活動の特質について理解を深めました。『同友会における役員とは』では、役員活動はやり方によっては自分を高めることができるという利点についてお話しいただき、同友会を支える仕事の大変さも理解しました。

討論会では、他支部の役員また新人の方々とお話できたことで組織内部のことを知ることができ、ご講演いただいた河原崎氏に講演の延長として役員・支部長のご経験の中から自分に負荷をかけず役割を全うするノウハウをご伝授いただき、社会人としての自分の仕事にも応用できることだと感じた次第です。経営者として社会人として、有益な智慧をいただけた充実した研修会であったと思います。

中村 京氏(㈱不動産鑑定士中村京事務所・御殿場支部)

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この役員研修への参加は、実のところ、近い東部開催の時に参加しようという軽い気持ちで、あまり積極的なものではありませんでした。しかし、参加して本当に良かったと感じています。

佐野氏は、同友会の歴史を話して下さいました。中小企業家同友会は各都道府県の同友会が基本であり、中同協は横の連携を取るためのものであって決して上位団体ではないとのこと。なるほど、各県とそれを支える支部活動が基本で重要なのだな、と感じました。河原崎氏は、同友会を骨までしゃぶりつくしていい会社を作ってきたとのことです。

ともすれば、例会に出て飲み会で懇親を深めるだけで同友会活動をしたつもりになってしまうものです。しかし、入会のきっかけを振り返ってみれば、いい会社を作り成長させるために同友会に入ったのです。先輩経営者のやり方をしゃぶりつくして自社に活かすことが本当の同友会活動なのだと、研修を通じて思いました。

長岡 善章氏(㈱アーティスティックス・沼津支部)

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今回開催された御殿場支部設立29周年例会では、記念講演として堰八義博氏(㈱北海道銀行 代表取締役頭取)より「私の銀行経営と地域企業との関わり」という演目でお話しして頂きました。

講演の中で堰八氏は、頭取(経営者)として大事な仕事は1つ目に経営指針の作成とそれを社内に浸透させること、2つ目に人材の育成の重要性とそれに向けた仕組み作り、そしてもう1点は銀行としての地域の中小企業への理解と関わり合いであるとお話しされました。

銀行の頭取の仕事は我々経営者がやらねばならないことを当たり前に実践しなければならないとのこと。私も改めて経営者としてやるべきことはやらなければと再認識いたしました。また、地域の企業応援として北海道同友会との親交もあるとの話もうかがいました。

支部会員である二の岡ハム芹沢氏の大学時代からの親友である堰八氏は、最後に御殿場という地域に向けて東南アジアからの旅行客むけに「北海道観光後静岡空港利用の富士山観光ツアー」を企画したらどうかと提言され、周年例会にご出席されていた若林御殿場市長も頷いておられました。

藤森 利彦氏(㈲魚森・御殿場支部)

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