【シリーズ憲章】2008年10月号第6回

カテゴリー:中小企業憲章

2008年10月号【第6回】 同友会が提唱する「人間尊重の経営」が企業と地域を元気にする 秋山和孝氏(㈱アイソー・沼津支部)

 

坂本光司先生の著書「日本でいちばん大切にしたい会社」の中で、会社経営とは五人に対する使命と責任を果たすための活動と捉え、その中でもまず一番目に、社員とその家族を幸せにすることを挙げています。お客様に感動ある商品やサ-ビスを提供するのが何よりも社員であり、社員に不平や不満があったらこの感動の提供ができるはずがないということからです。また一方ではある大手企業は自社の経常利益率が10~20%を超えるところもありますが、こうした企業の下請や関連会社は総じてその利益率が低く、ほんの2~3%や赤字企業も少なくありません。そのほとんどが中小企業で占められているわけで、この中小企業に属する社員は日本全体として8割を超すとも言われています。同友会が提唱する「人間尊重の経営」はこうした人々に公平な経営環境で、雇用とやる気を引き出し、地域と共に企業が元気になることを指すと考えます。それにはただ頼ることなく、自社の創意と工夫により経営環境の改善を図ることはもちろんですが、中小企業をしっかりと支えていく社会の基盤作りが求められています。またそれなくして空洞化している日本経済再生の道はないものとも言えます。
県より経営革新計画承認を頂いた自社にとっても、地域と共に頑張れる元気な企業作りを目指していきます。