【逸品】希少な静岡県産大豆を使用した豆腐 『匠シリーズ』 ㈱サカグチヤ  常務取締役 杉山 嘉彦氏(御殿場支部)

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VOL73 ㈱サカグチヤ

【逸品】希少な静岡県産大豆を使用した豆腐 『匠シリーズ』 

会員企業名 ㈱サカグチヤ 創立 1921年
会員名 杉山 嘉彦氏 業種 豆腐・油揚・蒟蒻等製造業
所属支部 御殿場支部 従業員数 48名
会暦 2017年8月入会 事業内容 豆腐・油揚・蒟蒻等製造業


社名の「サカグチヤ」の由来は
創業時の店舗が〇〇だったから?

サカグチヤは、今年で創業98年目、2年後の2021年に創業100年を迎えす。昭和25年、㈲坂口屋に法人化し、平成2年の3代目芳三代表取締役の時に現在の社名となりました。
 現在の本社は、御殿場市神場工業団地の一角に立派な社屋がありますが、創業時の社屋は市内の坂の入口に位置する所に店舗を構えており、そこが地元では「坂口の豆腐屋さん」と親しまれていたため、「サカグチヤ」の由来になったと言われています。このことからわかるように、昔から地元に大変親しまれながら成長してきたお店であり、地元の飲食店・市場・JAなどへの提供だけでなく、御殿場市の学校給食にも国産大豆を使用した豆腐を提供しつづけています。また、豆腐だけでなく油揚・蒟蒻製造業を営んでおり、売上構成が豆腐32%・油揚66%・蒟蒻2%と、実は油揚げがメインとなりつつある中、近年では、大手食品企業や調味料メーカーなどとのコラボにより、豆腐の売上も上がってきているそうです。


同友会入会のきっかけ

 山嘉彦氏は大学卒業後、12年間地元の信用金庫に勤めていましたが、7年前に代表取締役の杉山芳三氏及び実父である専務取締役の杉山任男氏からの『今後会社の更なる発展のために一緒に頑張ってみないか』というストレートな言葉に心打た
れ入社を決意したとのことでした。しかし、入社してしばらくは仕事を覚えることに精一杯であり、数年経過し常務取締役になったころ、現場の仕事に打ち込むあまり経営者としての知識がほとんどないのではないかという不安に駆られるようになったそうです。そんな時に小中学校と地元の消防団の大先輩である勝又薫氏(㈲勝又造花店 御殿場支部)に「同友会で一緒に勉強しないか」という誘いを受け、入会を決意しました。


私の逸品 静岡県産大豆フクユタカ使用 匠きぬ・匠もめん・極旨生揚

 この商品は地元静岡県の遠州地方で栽培されている希少な「静岡県産大豆フクユタカ」を使用した逸品です。全国の大豆収穫量の0・65%程度しかない大変希少な静岡県産大豆を問屋を通じて契約栽培・買取し、昔ながらの製法で職人が1つ1つ丁寧に手作業で作り上げています。同社ではこれらの逸品をはじめとした「地産地消」を謳った商品を開発・販売しており、味や触感が他の製品とは一味も二味も違うので、是非ご賞味ください。


今後の展望と取組について

 豆腐製造業は斜陽産業の代表的存在に挙げられることもあり、平成元年に22,740軒あった同業者の数も平成25 年には8,017軒に減少し、現在は6,000軒を割っているのではないかという状況です。年々1割近く廃業を余儀なくされている厳しい状況ですが、杉山氏はこれをチャンスと捉えています。『匠シリーズ』を初めとした高品質で差別化を図った商品の展開、消費者のライフスタイルに合わせてスーパーだけでなく成長著しいドラッグストアへ販路拡大する営業力、他にも業務用商品の開発や他調味料メーカーとのコラボ商品の開発等さまざまな挑戦をして成長していきたいと考えていると話してくれました。
 

取材:長島 和彦氏(㈱長島文宝堂)

取材:勝又 茂生氏(㈱勝又製茶)

取材:鈴木 翔也氏(㈱トップ 御殿場営業所)

撮影:勝間田 誠氏(㈱文化堂)