第13講 「日本伝統の魚食文化と中小企業の役割」

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静大連携講座第13回は、沼津支部の羽野佳明氏(羽野水産㈱)が『日本伝統の魚食文化と中小企業の役割』をテーマに講義を行ないました。

1939年、祖父の代に創業、1954年設立、現在沼津市を拠点に国内6都市で営業所、海外に事務所を持って漁業の総合商社として活躍しています。

羽野氏は、①世界で起きている漁獲量の減少、②国内消費の低迷、③海外でのシーフーズ需要の増加など、漁業産業を取り巻く課題を提起し、その変化をグラフや数値を使って歴史を説明しました。

この業界は、アナログな部分(目利きや自然の相場を相手にするため)が重要であり、それに沿った戦略が大事であること。また会社の基盤は人を大切にすること。人は育つとはどういうことか、自社の取り組みを紹介すると共に、「アジの緑茶干し」や「アジのカリカリバーガー」の開発など、商品に高付加価値を付ける取り組みを紹介しました。