人を生かす柔靭なモノづくり企業 杉村精工㈱ 杉村 学氏 志太支部

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杉村精工㈱  杉村 学氏(志太支部)
事業内容:機械部品製作、機械組立の受託生産、OEM生産
     ライン改造工事
設立:1962年(昭和37年) 7月
社員数:40名(パート含む)
入会:2009年12月
所在地:焼津市中新田1600
URL:http://www.sugimura-seiko.com

3代目経営者
焼津市内で「モノづくり」に係わる機械製造業の同社は、部品調達や製作、工程管理、納期や予算など、お客様の要望を完成した「モノ(機械・機器)」として提供しています。機械の大小や試作をはじめ、OEM生産だけでなく、製茶梱包器など自社ブランドの開発、製造、販売もしています。創業は昭和24年、杉村氏の祖父が創業し、昭和37年に設立。杉村氏は大学卒業後、約7年勤めた銀行を退職し、平成8年に後継者として入社。平成14年に3代目社長に就任しました。リーマンショック以後、製造業を取り巻く厳しい情勢が続く中、基本方針に「仕事を断らない」と据え、全社一丸で実践しています。

社員と共に歩む
リーマンショックの煽りを受け、受注が増す見通しも厳しく、業界全体に明るい兆しが見られない期間が2年弱続きました。しかしそのような状況下でも、新しく社員を採用し、現在は会社に貢献する大きな人財となりました。全社員からは、業務改善報告書を毎月提出してもらい、朝礼で発表してもらいます。社員が業務に対して何を考え、どう改善していくのかを全社的に共有できるよう、ミーティングルームに掲示もしています。

経営者の責任
創業から65年が経つ杉村精工。前職で培った財務の知識を生かし、合理性や客観性の視点ともに会社の舵をとりながら、社員とともにあきらめず仕事をし、少しずつ業績が回復してきました。「会社のハンドル操作をできるのは社長だけです。社長業は尊く、楽しい。今後は強靭さだけでなく、時代の変化に対応するしなやかさを備えた“柔靭”な企業づくりをめざしたい」と語りました。

取材:塚本 和成氏  (㈲塚本商店)
同行:松浦 富雄氏  (行政書士松浦富雄事務所)
寺島 雅之氏  (㈱藤枝パークインホテル)