【シリーズ羅針盤】2014年7月 宮本 浩氏 大栄工業㈱

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九州・長崎出身の私が横浜で妻と出会い、そのまま必然のように義父の会社にお世話になる事を決めてこの静岡に来て、約15年が経ちました。今改めて人生を振り返って見ると、これまでたくさんの人達との素晴らしい出会いがあってこそ、初めて今の私がいる、という事を心から感じます。

それまでのスーツから作業着に変わり、毎日汚れや汗まみれになる仕事は、正直なところ最初は疲れや戸惑いもありましたが、仕事をしている充実感はありました。そのまま現場を4、5年経験した後、経理、総務、営業を経て平成19年今の代表に就任。今思えば、社長としての覚悟や修羅場の経験もないままでの就任でした。案の定、その2、3年後に会社として大きな経常赤字を計上、それまで考えもしなかった会社存亡の危機に陥った時に初めて、自分は社長の仕事を何一つしていないという事に気づかされました。社員の高年齢化は元より、他にも様々な会社の問題を先送りにしてきたツケが一気に回ってきたのです。そんな悲壮感の中、自分が変わらなければという想いでこの第8期創る会に参加したことが、結果的に私にとって人生のターニングポイントになりました。約1年近く共に学んだ同期や先輩スタッフの皆様に、それまでの「社長だから」という、知らないことが恥ずかしいという思いや変なプライド、その他全ての鎧を脱がなければ何も変わらないという事を気づかせてもらったのです。そして決してぶれることがない自分の核となる経営指針書が出来たことで、今後は外部環境の変化にもしっかりと対応していく、そして何より人を生かす経営を常に肝に銘じ、邁進していきたいと思っています。

経営指針を創る会8期卒業生 宮本 浩氏(大栄工業㈱・志太支部)