「私たちも企業です! “本当にお客様の事を知る”とは、どういう事か考える」-私たちの目指す今後の地域密着金融とは- ~三島11月例会~【会員報告】

カテゴリー:三島支部 / 新着情報

静岡中央銀行の吉村謙一氏、野中友介氏をお招きし、企業と銀行の付き合い方についてお話し頂きました。驚いたのは、金融機関の預貸率は東京以外は全て預金が多いという事でした。

現在金融機関では、地方で集めたお金を東京で貸し出すという構図が出来ており、地方中小企業にはなかなか貸し出しがされないようです。そのような中、地域の金融機関の役割とは地元企業にこだわった融資展開による地域・地方中小企業の発展への寄与であるとの考えに立った、多方面からのアプローチについてご教授頂きました。一例として、国がものづくりに対して多くの補助金政策を行っている今、中小企業家がどんな事業計画を考えているのか、企業理念を持っているのか、エンドユーザーはどんな人たちなのか等をヒアリングし、補助金助成を一緒に悩み考える、地銀だからこその強みを前面に出そうと行内全体で取り組んでいる、とお話し頂きました。お客さんとのヒアリングを通じて顧客同士の取引のパイプづくりを担う事もしばしばあるそうです。

事前のリハーサル、終了後の懇親会での「何か宿題を下さい。一緒に考えましょう」「銀行員をどんどん利用してほしい、使ってほしい」というお二人の熱意と力強い言葉がとても印象的でした。

望月 健太朗氏(㈲望月新聞堂・三島支部)

● ● ● ● ●