「つながりを大切にする経営」 (資)池谷文具店

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「つながりを大切にする経営」

(資)池谷文具店

代表社員 池谷 達也氏(富士宮支部)

事業内容   文具、事務機、印鑑、ゴム印等加工サービス品販売

設立     1947年2月

社員数    正規3名、パート1名

入会     1999年9月

所在地    富士宮市東町8-21

URL    http://www.waraku-izu.com/


池谷 達也氏

■ご縁からはじまった経営者の道

元々文具とは無縁の産業系の企業につとめていた池谷氏ですが、結婚を機に、大きく人生が変わりました。昭和22年創業の老舗文具店に婿入りし、義父が高齢であったこともあり、家業を継ぐべく平成10年に同社に入社しました。経営者としての学びを深めるため、翌年の平成11年に同友会に入会し、厳しい経営環境をいかに打破するのか?など、多くの先輩会員と激論を交わしたり、相談しあったり、文字通り学びの日々を深めていきました。その後平成14年に、池谷文具店の三代目社長に就任しました。

■同友会で未来に恩返し

同友会で経営理念をつくり「小さな商売の日々の積み重ねこそ地域を発展させる」と想いを込めた池谷氏。同友会で学んだことを未来へ、若手へ繋げて恩返ししたいと、経営指針研究会の講師メンバーとしても活躍、そして中小企業振興基本条例の制定に向けた活動を継続してきました。富士宮支部長もつとめ、苦労もそれなりにありましたが、非常に良い経験となり今に生きています。名実ともに地域のリーダーの一人として運動してきた経験を活かし、富士宮支部の発展に寄与していきたいと語ります。

■文具業界のこれから

文具業界も他の多くの流通業・商業と同様、大手や通販の影響で非常に厳しい経営環境にあり、実際に、最盛期から大きく業績は変動してきたそうです。しかし決して無くならない産業でもあることもまた事実。なればこそ、池谷氏は「地元のお客さんとのつながりを大事に」と、店舗販売から民間企業への配達など、フェイストゥーフェイスで地道にコツコツと信頼を積み重ねています。オーダーメイドの用紙・包装紙等の提案なども行い「お客様に便利、快適、満足、喜びを実感して頂けるように」と、要望に耳を傾けて自社にしかできないお役立ちを提供しています。

富士宮支部の語録に「微差が大差」という言葉がありますが、まさしくその正直で誠実な道を地で行く池谷氏。「あるものを大事にする」その姿勢は、私たち経営者に大切な事を教えてくれているような気がします。

取材・記事:田邉 元裕氏(㈲カボスメディアワークス・富士宮支部)