【シリーズ羅針盤】2015年8月 笠原 宏文氏 ㈱あじはま企画

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「代表者が亡くなり困っている不動産屋があるから、やってみないか?」と父から言われたことが、我が社をはじめたきっかけです。その頃の私はサラリーマンで、不動産業を経験したこともありませんでした。しかもいきなり代表者という事で迷っていたところ、父が代表者になると申し出たので、不動産屋を承継しました。問題も多々ありましたが何とか5期目を終え、2011年9月、代表を交代しました。その年の3月に東日本大震災がありました。我が社のある御前崎市は①東海地震の震源地②原発があり危険③津波高予測21mもあるということによる影響が市内企業に出始めた時期でした。翌年、このままでは会社の存続が危ういと感じ「経営指針を創る会」へ入会しました。

受講して一番印象に残っている出来事は「あなたは外部環境のせいにして言い訳ばかりしている!」と言われたことです。心の中で「外部環境の変化で経営状態が悪くなったのだから仕方ない」と考え、そこから脱却しようとしていなかった自分がいることに気づきました。外部環境に左右されない経営を目指すことが、新しい視点で物事を考えるきっかけとなりました。

創る会には会社の悩みや業績を1年で改善してくれる秘密の方法があるわけではありません。経営するとは?社員とは?毎回受講することやスタッフの皆様による助言を頂くことでいろいろなことに対して「気づき」がもらえます。自ら気づくことで経営理念や経営計画を作成することができるのだと私は思います。「経営指針を実行できるかどうかは本人次第」それを忘れないように現在はスタッフとして参加させていただいています。

経営指針を創る会9期卒業生 笠原 宏文氏(㈱あじはま企画・榛原支部)