【シリーズ羅針盤】2015年11月 久高 洋司氏 ㈱高栄塗装

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私が25歳の時に親方が亡くなり、1年後に独立をして職人仲間10名程で5年間がむしゃらに仕事をしていました。5年目を過ぎる頃から、利益率や職人との考えのズレなどから悩みが増え、やる気がなくなり、何をしたらいいのか分からない状態になっていました。

そんな時、遠藤良二氏(㈱メテックス建築事務所・静岡支部)に創る会のことを聞きました。ペンキを塗っている私が、経営の勉強などした事がなかったのですが、今の状況を変えなければ潰れてしまうと思っていたので1年間恥をかいてでも勉強をしようと創る会を受講することにしました。

創る会の内容は私には難しく、初めはなかなか理解できませんでした。夏の一泊研修の発表では、あるスタッフの方に「誰に向いての理念なのですか?そんな雇用体系では
社員ではない!」と指摘を受け、当時は何も言えませんでした。それだけ私の経営がいい加減で、会社と呼べるような状態ではなかったのだと、今でははっきりと理解出来ています。それでも何とか卒業をすることが出来ました。結局、創る会で、私は1年間時間を作りスタッフの方々に助言をして頂き、自ら深く考え、これから向かうべき方向を成文化し、指針書を作成したのだと思います。

卒業後はやる事が明確になり、創業時のやる気も出てきました。会社を整えて良い会社にしたいとの思いから、社員との衝突や判断に迷うことも多々ありましたが、1年かけて悩み考えた指針書、理念があるのでブレずに実践、実行出来ているのだと思います。まだまだやる事は尽きませんが会社も社員も私もバランス良く成長することで、お客様に良い仕事を提供出来るのだと思います。

経営指針を創る会第6期卒業生 久高 洋司氏(㈱高栄塗装・静岡支部)