<{$xoops_sitename}>
サイトナビゲーション
同友会会員ページ
関連リンク
同友会活動支援システム
中小企業家同友会全国協議会
中小企業家同友会 共同求人サイト
同友会会員検索
連絡先

静岡県

中小企業家同友会

〒420-0857

静岡市葵区御幸町8

静岡三菱ビル6F

tel/054-253-6130

fax/054-255-7620


静岡中小企業家同友会バナー

リンクバナーです。

自由にご利用下さい。

2007年11月 職業に貴賎はなく人の生き方に貴賎がある 〜丸は羽野水産 羽野佳明氏に聞く〜 

―御社の経営実態と内容は?
 創業昭和14年4月、現社長の父(現会長)が勤めていた干物屋さんから独立し、個人経営で創業しました。事業内容は海産物の卸売業、冷蔵庫業です。
 魚市場に揚がったものを全国へ発送したり、荷受して市場へ販売するのが主な業務です。県東部全域へ販売しています。水産加工会社へ加工原料の販売、また太物と呼ばれるマグロの販売と冷蔵保管業を行っています。
 社員数78名、パート等60名で、営業所は福岡、仙台、札幌、東京、アムステルダム事務所があります。

―事業の経緯
 創業当初は鮮魚中心でしたが、次第に仲卸に移り、全国からアジを買い付け、沼津の業者に売っていました。'70年代半ば頃、駿河湾でアジの漁獲が少なくなり、九州で揚がるという情報が入ったので、'77年福岡支社を設置、'79年には長崎に支社を置き、九州で大きく買い付けるようになりました。'80年代後半になると九州でも良いアジが減ってきたので、’'90年オランダ・アムステルダムに事務所を開設し、ヨーロッパからの輸入を開始しました。
 '90年代は冷凍技術が進歩し、冷凍魚の部署を作り、冷凍冷蔵庫を沼津や九州に建設しました。商品の販売先は大手スーパー、旅館などに販売先を増やしています。冷凍工場を増やしたのですが、現在水産物の水揚げが減っているので、肉やアイスクリームも入っています。

―自社の経営指針について
 経営指針については、今まであまり深く考えたことがなく、漠然としています。社員によく言っていることは「お客様から品質的、コスト的に求められる商品を提供し続ける」という言葉です
 経営方針は年1回出ますが、おそらく全従業員には浸透していないのではないでしょうか。これまでは、会長が考え方、生き方を教育し伝えてきました。現在は社長が一人ひとりを呼んで話をしています。



―御社の長所と短所は?
 長所は、部門採算性をとっていて、仕入れと販売を同じ人間がやっているので、自分の判断によって即断、即決ができます。自分の判断でチャンスと思えば大きく買って儲けることができる仕組みになっています。
 それから、社員間で何でも指摘し合ったり、注意し合う風土があります。ユーモアもあるが、緊張感もある。漁師町なので口は悪いですが、心遣いを忘れず、温かさのある社風と感じます。
 短所といえば、社員構成が偏り、社員の高齢化が進んでいます。セクション制をとっているので部門間のコミュニケーション不足があり、事務処理のIT化が進んでいません。営業力が不足していると感じます。
 市場では、BSE事件の頃から、ヨーロッパ、アメリカでも魚の需要が多くなり、中国でも、日本食ブームによって魚の値段が上がり、仕入れが徐々に難しくなっています。今後、予測不能な状況です。



―社員との関わり合いについて
 社員さんとは、家族に近い感覚で働いています。以前、会長は社員さんの実家(東北地方など)への家庭訪問をしていました。挨拶に行って、様子を親御さんに伝えていたようです。また、忙しい時期、女性社員が残業で帰りが遅くなる時には、会社から帰りが遅くなる旨の電話をしていました。気遣い、心遣いが多かったと思います。健康面でも具合が悪ければ相談にのり、個人的に指導、アドバイスをしています。
 今後、社員教育制度を作り、人事コンサルタント指導を受けさせようと考えています。指定の本を読ませ、社会情勢など、外部環境が変わっていることを知らせ、感想文を出してもらったりしています。
 あまり、ああしろ、こうしろと言わないで任せています。そうすると商売が喜びになるみたいです。代表的な3Kの仕事ですが、朝1時出社でも苦労を苦労と思わない。やらされている感が無く、働いてくれています。魚、海が好きな社員が多く、お客さんに喜んでもらうのも楽しみのようです。

―得意先との関係は
 信頼される会社「同じ値段なら、あんたの所から買う」という信頼関係を築きたいと考えています。取引先と良い関係を保ち、自分も良いが他も良いという「三方よし」の精神を大事にしています。こちらも選び、あちらからも選ばれるような会社になりたいと考えています。
 最近では競争の激化から、小売店の要求が厳しくなっていて、下手をすると赤字になっていることがあります。交渉前に、「事前に妥協点を調べてから行け!」と指導していますが、赤字が続くようなら取引を止めることもあります。従って最近は減収増益です。

―課題・悩みは
 水産物の漁獲高が減っているので、従来通りの商売ができなくなっています。地球温暖化が進み、水温が1〜2度違うと、魚の水揚げ時期が違ってくるなど、予測不可能なことが多いのです。
 今後、不採算部門をどうするのか。採算が合わない部門は3〜5年で閉鎖するのかなど、課題はたくさんあります。

―今後、どんな経営をしていきたいですか?
 同友会に入ってから感じたのですが、人間的に成長する会社にしたい。昨年と今年の自分自身を比べて、成長した自分を感じられる会社、この会社で良かったと思える会社。成長することによって喜びを感じられる会社にしたいです。
 また、水産環境が変わってきているので、ニーズをくみ上げるためのアンテナショップとして、飲食業など新業態なども考えています。
 輸入も流通の川上から川下までを行いたいと思っていますが、価格がガラス張りで厳しい状況ではあります。

―同友会に参加していかがですか
 同友会では、様々なことを勉強させてもらっていますが、主に「考え方や、自主的で主体的に取り組む姿勢」を、勉強させていただいています。
 皆さん前向きで、主体的に物事を進めていくことに刺激を感じています。また、いろいろな考え方を聞けること、討論できること、考えが聞けることが有難い。
 立場が違う為か、従業員と話をしている時と何かが違う。仲間がいて、共鳴してもらえるのが居心地が良く、嬉しいですね。


丸は羽野水産
 総務課課長 羽野佳明氏
 〒410-8552 沼津市春日町74-2
 URL http://www.hanosuisan.co.jp/
    http://www.fis-net.co.jp/hano/

沼津支部・広報委員会
取材:飯田勝氏・石塚善昌氏・笹沼幸雄氏
記事:河田憲一郎氏




プリンタ用画面
前
2007年12月 私が目指すのは「勝ち進む会社」です 〜蟠Ρ廟澣 ヽ暗腸躰氏に聞く〜 
カテゴリートップ
TOP
次
2007年9月 同友会は愛!! 〜サン・ベネフィット訶鳥 直喜社長に聞く〜