2026年8月 AI勉強会 「敵を知り、己を知れば百戦といえど危うからず」― 生成AI活用実践事例報告 ―

カテゴリー:静岡支部

テーマ 生成AI活用実践事例報告「敵を知り、己を知れば百戦といえど危うからず」
報告者 下坪 壮介 氏(薫風堂 代表/静岡支部)
開催日 2026年8月21日(金)19時~21時
会場 静岡県中小企業家同友会事務局 会議室/Zoom
参加者数 16名

概要

ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及する一方、「仕事を奪われるのではないか」「何ができるのか分からない」「情報漏えいが怖い」といった声も聞かれます。

今回の勉強会では、AIを無条件に礼賛するのでも、反対に遠ざけるのでもなく、まずは「敵を知り、己を知る」ところからスタートしました。

報告では、AIが得意とすること、逆に人間にしか担えないことを整理したうえで、実際の企業課題を題材に生成AIをその場で使用。求人・採用を目的とした資料作成や、地域課題と自社事業との接点など、中小企業経営者にとって身近なテーマから、「AIと対話することで、どこまで作業を簡略化し考えを具体化できるのか」を実演しました。

もちろん、AIは一度の指示ですべてを解決してくれるものではありません。思った通りの結果が出ない場面もあり、その都度、指示の出し方や考え方を修正していきます。そのやり取りそのものが、今回の勉強会の大きなポイントの一つとなりました。

また、AIが生成した情報をどこまで信用してよいのか、機密情報や財務情報をどう扱うのか、無料版と有料版では何が違うのか――といった、実際に使い始めると必ず直面するテーマについても、参加者から多くの質問や意見が出ました。

後半のグループ討論では、参加者自身が抱えている「ぼんやりとした自社の課題」をAIに相談。その回答を材料にしながら、

  • 「AIに任せられる仕事は何か」
  • 「人間が担うべき仕事は何か」
  • 「そこで生まれた余力を、自社のどんな価値へ振り向けるか」

について話し合いました。

AIの使い方そのものを学ぶだけではなく、AIを通して自社の課題や強みを改めて考える――そんな時間となりました。

生成AIは、経営者に代わって答えを出してくれる「正解の機械」ではありません。しかし、使い方次第では、考えを整理し、視点を広げ、これまで見えていなかった可能性を見つける相手になります。

今回の勉強会では、その可能性と同時に、「どこまでAIに任せ、どこから人間が責任を持つのか」について、実践を通じて考えました。

「AIは気になる。でも、まだよく分からない」

そんな方にこそ、ぜひ参加していただきたい内容となりました。

 

【参考リンク】

IPA|AI利用者のためのセキュリティ豆知識
https://www.ipa.go.jp/digital/ai/security/ai_security_tips.html

 


 

参加者感想

  • AIの実践的な活用方法に、具体的に触れることができた。
  • AIを使っていると、AIを使っているのか、逆に使役されているのかがわからなくなることがあるが、自分が意思決定して「何のために、何をしてもらうのか」を明確にすればよいのだと分かった。
  • AIを知らずに忌避するのではなく、知った上で恐れ、しかし活用することが大切だと感じた。