「葬儀の施行」から 「シニアライフのトータルサポート」へ ㈲みずぐち 取締役 水口 はるひ氏(沼津支部)

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「葬儀の施行」から 「シニアライフのトータルサポート」へ

㈲みずぐち

取締役 水口 はるひ氏(沼津支部)

事業内容: 葬儀全般・仏壇仏具販売

設立:1969年

入会:2010年6月

社員数:13名(パート含む)

所在地:伊豆市瓜生野125-2


同友会に入会して経営理念を作成

  創業者である水口信夫氏(父・前代表取締役)が、昭和5年に大工仕事の傍ら葬祭具の販売を行ったのが始まりで、昭和33年、葬儀全般を請け負う葬儀社としての業務を拡大し、昭和44年6月に㈲水口葬具店として会社を設立しました。その後、㈲みずぐちに改名し、平成7年から平成21年までの期間に、3つのセレモニーホールをオープンし現在に至っています。



 同友会入会へのきっかけは、取引先の方のお誘いで「我が経営を語る」例会報告を聴いて感銘を受けたことだと語る水口氏。「経営者の方々の話を聞き関わっていくうちに、改めて会社の良い点・悪い点が見え、より一層頑張ろうと奮い立たせてもらった」と熱く語ってくれました。入会後は、経営理念を作成し、その後初めて社内で経営計画を発表したそうです。

経営理念

1.私達は葬送に関する歴史や文化の継承者になります

2.私達は葬送儀礼の場だけでなく、お客様のシニアライフをトータルでサポートします

3.私達はみずぐちに関わる全ての人たちと共に成長し、お客様に選ばれる企業となる事を目指します

 経営計画で掲げた5年後の目標は「田方郡下で家族葬のトップブランドになる」こと。「家族葬のミック」として名前は知れ渡りつつありましたが、更なる顧客開拓と確実な施行に繋げる方法として、「事前相談~生前契約~施行」を最重要課題と位置づけ、社員の業績評価システムを構築したとのことでした。


葬儀だけでなく、シニアの様々な相談事に応える「ミックおひとり様倶楽部」

 現在は夫婦2人で暮らす人や単身者も増え、葬儀の相談だけでなく、様々な心配事や、亡くなった後の各種手続きについての相談に乗ることが増えてきました。このようなシニアの方々の悩みに応え、健やかで愉しみに満ちたシニアライフを構築するために、同社では「ミックおひとり様倶楽部」を立ち上げました。様々なセミナーや勉強会・座談会を通じて会員の皆様の「終活」のお手伝いをしています。水口氏は「ここ数年で私達の仕事は、単なる葬儀の施行からシニアライフのトータルサポートへと変化している」と話し、まさに経営理念の2番目に本腰を入れて取り組むべき時にきていると感じているそうです。
 敷居の高かった「葬儀社への相談」が時代と共に変化してきています。「会社として、今後はお客様の信頼できる相談相手になり新たなステージに立ちたい」と水口氏。令和になった今年50周年を迎えた同社では、次期代表取締役も発表されました。勢いのある会社だと感じ、今後の成長がとても楽しみに思いました。

取材・記事:大場 豪文氏(㈱文豪社・沼津支部)