日本経済発展にTPPは必須要件か?~アジアの中の日本~

カテゴリー:志太支部

2月14日(火)、藤枝市文化センターで志太支部2月オープン例会を開催しました。「TPPは日本経済のグローバル化の必須要件か?~アジアの中の日本VSアメリカ追随のグローバル化~」をテーマに、駒澤大学経済学部の吉田敬一先生をお招きしました。
吉田先生は地域経済や中小企業の発展を願い、現場密着型の研究者として全国各地でその役割や課題について講演されています。現在は中同協企業環境研究センターの座長も務められています。
講演はTPPを巡る議論の整理、TPP問題点、日本の進むべき国際化の道筋の構成で進みました。先生は平成22年6月に閣議決定された中小企業憲章の精神と照らし合わせた場合、TPP参加に対する慎重な姿勢を参加者に説明しました。そして急激な経済成長の路線構想ではなく、先進国の高い技術力と民族文化、伝統や地場産業を第一に踏まえ、ASEAN+6(日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)で十分な協議をしてRCEP(域内包括的経済連携)、東アジア「広域FTA構想」の「ゆるやかな自由貿易圏」を構築することが、メリットが多いと参加者に語りました。
講演を聞き参加者からは「TPPの捉え方が変わった。わかりやすかった。」と声が聞かれました。