カテゴリー:静岡支部

2026年7月9日・10日、全国各地の中小企業経営者が静岡に集い、それぞれの経営実践や課題を持ち寄りました。
静岡支部から参加した会員も、各分科会で報告に耳を傾け、参加者との討論を通じて、自社経営を見つめ直す多くの気づきと学びを持ち帰っています。
本ページでは、その学びを一過性のものにせず、支部の仲間と共有し、これからの経営実践につなげるため、参加者が執筆した分科会レポートを掲載します。委員会に届いたレポートを順にアップしていきますので、未着のものについては公開をお待ちください。
全国の仲間が積み重ねてきた実践と、そこから静岡支部会員が何を受け取り、何を自社へ持ち帰ろうとしたのか。参加者それぞれの言葉を通して、明日からの経営へのヒントをご覧ください。
| 第2分科会 テーマ | 経営姿勢の確立 |
|---|---|
| 表題 |
『労使見解』が私たちに問いかけるもの |
| 報告者 |
門田 悦子氏 有限会社 田中製作所 代表取締役 |
| グループ討論テーマ |
|
| 参加レポート | 人のことを専門として取り扱う業種として、労使見解の考え方を深めるとともに、自社の悩みの位置や他社様の悩みがどのようなものなのか、グループ討論を通じて知りたいと思い、この分科会に参加しました。印象に残った場面は、欲求5段階説のお話です。経営者の方から発せられると「そうだよね」と改めて思わされました。自己実現欲求に向かっていってほしいと願うのであれば、まず下位の生存欲求等=同友会の学びでいう「生きる・暮らしを守る・人間らしく生きる」を担保すること、という部分が、とても腹落ちしました。 このお話を踏まえて、「働くにあたって、嫌じゃない環境づくり」に尽力したいと思います。 杉浦 健太(社会保険労務士法人ペルダ・コンサルティング) |
| 第4分科会 テーマ | 同友会と企業経営は不離一体 |
|---|---|
| 表題 |
学びを実践へ、実践を成長へ |
| 報告者 | 山内 喜代美 氏 株式会社 WALLESS 代表取締役 福井同友会 相談役 |
| グループ討論テーマ | あなたはなぜ同友会で学んでいるのですか また、同友会での学びをどう実践していますか |
| 参加レポート |
社会の課題に向き合い、課題解決と自社の成長を不離一体のものとして歩む実践事例を学びたく、この分科会を選びました。 「なぜ、学ぶのか?」究極は“社長が楽になるため”かもしれません。地域の経済が豊かになれば、楽をして売上が倍増するし、理念や指針を基に動いてくれる社員、自分の右腕・左腕ができれば、社長は楽になります。 では、指針を創れば、たちまち会社や社長が楽になるかというと、そうではありません。社長の想い、目指す先と考えが違う人は、離れていきます。大切なのは、それを止めようとおもねるのではなく、会社の意義・目的、在りたい姿を大切にし、守り、共に成長させていける仲間と会社を育てることであり、そのような会社づくりを目指すことです。 地域には、大小様々な課題があります。それに対して「自社は何ができるのか」を考え、実践していくことが、良い地域づくりにも繋がります。また、地域や社会の課題への取組みを「自社の市場創造のチャンス」と捉えて真剣に取り組めば、課題は解決に向かい、自社は成長し、地域経済も活性していきます。 そのために必要なのは、学び続けることです。学ぶこととは、選択肢を増やし、可能性を育むことです。 同友会理念を腑に落とし、学んで、実践。そして、自己変革することが、社長、会社、経営環境をよりよくしていくことにつながるのだと、この分科会を通じて強く感じました。 下坪 壮介(薫風堂 代表) |
| 第5分科会 テーマ | 経営指針の確立と実践の運動 |
|---|---|
| 表題 | 新しいステージを、労使見解の愉しい実践で 個人間の信頼で労使見解を深め成果を出す |
| 報告者 |
山城 真一 氏 株式会社サンフォート 代表取締役 豊川 夏絵 氏 有限会社みどりや 代表取締役 |
| グループ討論テーマ |
|
| 参加レポート | 現在静岡同友会で開催されている「経営指針を創る会」にスタッフ(修了生)として参加していることから、この分科会に関心を抱き、参加しました。
現在弊社は社員さんがいないので、理念を社員に伝えることは無いのですが、この分科会への参加を通じ、指針書を見直ししようと思いました。 一方で、10年ビジョンが大切だとは思うのですが、時代の変わるスピードが速すぎて、10年ビジョンの意味がなくなってるように感じています。なので、死ぬ瞬間に何を思って死ねるかを考えた方がいいのかもしれない、と思っています。 豊川さんの報告は、「人とつながりたい」という気持ちがあふれていたので、温かい気持ちになりました。 柴田和哉(株式会社ヤマサン 代表取締役) |
| 第6分科会 テーマ | 経営戦略の再構築 |
|---|---|
| 表題 | 「このままでは続かない」から始まった経営戦略の転換 「断る」決断から始まった企業体質強化 |
| 報告者 |
平松 洋一郎 氏 株式会社 ヒラマツ 代表取締役社長 |
| グループ討論テーマ |
|
| 参加レポート | 「このままでは会社が存続できない」というのは弊社も同じであり、どのような工夫をして、どんな点を改善したのか?報告者の話を聞いてみたかったので、この分科会に参加しました。
報告者のお話からは、「経営指針書」の重要性を認識しました。グループ討論では各社の経営指針書の社員への浸透、どのような工夫をして、会社という船の工程を決めているのかを話し合い、まだ指針書を作っていない方が作成の決意宣言をし、弊社の社員への浸透の未熟さを感じました。 まずはもう一度経営指針書の詳細を見直すことからやり直さないといけない!とおしりをたたかれた気持ちです。早速、もう一度見直し、10月の期首には社員全員に経営指針書を手渡す決意をいたしました。 松岡 慶子(株式会社松岡カッター製作所 代表取締役) |
| 第9分科会 テーマ | すべての人が活躍できる企業づくり |
|---|---|
| 表題 | 見えない差を、経営戦略に変える 男女の賃金格差の視点から人手不足時代の経営を考える |
| 報告者 |
橋本 昌子 氏 株式会社 スパーテル 代表取締役 梅田 益生 氏 有限会社 ウメイチ 代表取締役 村松 直子 氏 信幸プロテック 株式会社 専務取締役 |
| グループ討論テーマ |
|
| 参加レポート | 人口減少も進み、企業では人手不足など多くの課題を抱えています。弊社では、現状は人手不足の心配はありませんが、今後の事も考えて、他の会員企業の現状や取組みを学びたいと思いました。
この分科会を通じて、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」と「自主・民主・連帯の精神」について、再確認することができました。 また、この分科会を通じ「課題解決の答えは、外ではなく、自分達の中にある」ということを学びました。弊社でも、過去に作業員の求人を掛けた際、女性からのお問い合わせに対して「男性のみの求人です」とお断りしたことを思い出しました。「工事は男性の職業」と思い込んでいたのです。まさに「アンコンシャス・バイアス」です。しかし、女性でも分業やシステム化をすれば、作業現場、職人、運転手など「男性の仕事」と無意識に思い込んでいた職種もできるはずです。つまり、時間や環境などを整理すれば、年配者、障がい者、学歴、性別などによらず、誰もが働けるのです。その環境整備こそが取り組むべき課題なのだということを学びました。 望月 康仁(株式会社エムテック 代表取締役) |
| 第13分科会 テーマ | 組織強化・法人化とビジョンづくり |
|---|---|
| 表題 | 新しいステージに向けた同友会の法人化とビジョンづくりを考える 事務局員の働きがいと同友会運動の発展をめざして |
| 報告者 |
粟屋 充博 氏 旭調温工業 株式会社 代表取締役社長 |
| グループ討論テーマ | 同友会の組織強化を図っていくために
|
| 参加レポート | 自分と同じ建築業界であることに加え、私自身が士業として業務を行う中で、「他者への仕事の振り分け」に思い切りがつかず、課題を感じておりました。同じ業界における具体的な事例や工夫を伺うことでヒントを得たいと考え、この分科会に参加しました。
報告者である粟屋氏の、業界のトレンドを予測しピンチをチャンスに変える先見性と、冷静な分析力に圧倒されました。また、不景気を見越して提言した優秀な役員と、その意見を尊重する社長の信頼関係に深く感銘を受けました。 「社員の方が自分より優れている」と言い切る社長の謙虚な姿勢は、士業にありがちな「経験への過信」を正す大きな学びとなりました。今後は社員を信頼し、共に先を見据える経営に生かしていきます。 小林 宣久(有限会社シモノ工務店 代表取締役) |



