【シリーズ羅針盤】2012年7月第14回 赤石琢磨氏(赤石塗装)

カテゴリー:経営指針

 「安い仕事はしない!」という信念があり、仕事が全く無く悩んでいました。そんな時、友人の洋会で同友会に入会しましたが、何も目標が見い出せませんでした。一年後、経営指針を創る会を勧められ、仕方なしに参加しました。
 以前から名刺交換が嫌で自分から動こうとはせず、挨拶すらしませんでした。創る会に行っても「俺は指針書は創らない!」と言い自分なりの学びになればいいと思っていました。そんな私でも、参加する内に少しずつ自分が変わってきました。先輩、仲間、友人からの真剣な意見、本音の助言がありました。腹は立ちましたが、自社の弱み、自分の甘さを的確に指摘されるので反論出来ませんでした。
 創る会には先生はいないし誰も教えてくれません。代わりに気付くきっかけを皆が与えてくれます。自分が気付かなければ何も変わらない事を学びました。
 人との繋がりの大切さに気付き始め、自分の周りを全て変えようと思い、どんな仕事も選ばず、職人も増やし過去最高の売り上げになりました。指針書なんて簡単なものだなと思い卒業しました。
 経営者の責任を果たしていると自信も出てきましたが、私の指針書は矛盾だらけで職人を増やし過ぎ、仕事の質が段々落ちてきました。職人達の生活の安定を考え過ぎ、質より量になり方向性がずれ始めてきました。「あれ?俺の目標ってなんだったんだろう?」指針書は破ってすてました。指針書の重要性を改めて思い知りました。指針書は創ることが目的ではなく、実践する事が大切です。私は中途半端なものを創り迷走しましたが、もう一度創り直し、皆様の目で胸を張って発表します。
経営指針を創る会7期卒業生 赤石 琢磨氏