富士宮支部
令和4年度支部活動方針
富士宮支部長 伊藤 洋子
【テーマ】不易流行~永続企業を目指すために~
東京日本橋に本店を置く株式会社ふらここ原英洋氏(代表取締役)は、1000年以上続く文化を守るために、自らの夢を諦めて家業である雛人形店を継いだ。「時代が変わった」と感じた時に、「時代に応じた変化の重要性」の理解を周囲に求めたが思うようにいかずに会社を後にした。その文化を守り後世に伝えるために会社を立ち上げ、徹底的に市場分析し、消費者のニーズを調査して商品開発に取り組み「新しい雛人形」を作った。それは予約初日で枠が埋まり、1日にして9000万円を売り上げる商品となった。ぶれない価値を創造し、現在も新しい価値を生み出そうとしている。
不易のない流行は早く飽きられる。「変わらない価値や使命」と「新しさを求めて時代の変化に対応していく」、この両者が結びつくことで企業を繁栄と永続に導きます。新しいエネルギーに費やしていく時間は苦しみながらも次第に活気に溢れて新しい価値を生み出します。新型コロナウイルスの感染拡大は、2年以上に及び社会経済や企業に大きな影響を与えています。この外部環境の変化は予測が非常に困難で、方向性や考え方に大きな影響を与えています。しかし感染が収まらない中で、さらに世界情勢も紛争や戦争などにより世界的な不安定な状況となっています。中小企業を取り巻く環境はさらに厳しくなってきました。企業永続のために、私たちはどのような環境下でも新たな次の一手を考えて実行しなければなりません。足元がふらつくことないよう根を張って知恵を絞り、この困難な時代を乗り切りましょう