この指とまれ経営 御殿場支部9月例会

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9月11日(水)、御殿場支部9月例会が共育部会担当のもと開催されました。

今回は講師例会。株式会社 イデア の山口憲彦氏を迎え、『この指とまれ経営』と題して開催されました。

今回の講演におけるキーワードは、「信条」と「共感」。 同友会の三つの目的にも登場する、「強靭な経営体質の会社」とはお客様や世の中から「必要とされる」体質→貢献できる体質→成長し続けいている会社→変化し続けている会社→貢献できる会社であるべきだとおっしゃっておりました。このような会社を作り上げるためには、経営者が一番大切にしている想い=「信条」を明確に示し、伝えるのがこの指とまれ経営の第一歩です。

しかし、経営者が伝えたつもりになっても、言葉は人それぞれ解釈が違い、意外なところで意見の相違が生じてくるとの事。

実際に講演中、山口氏が「皆さん各自、メロンの絵を描いて近隣と見せ合ってみてください」とおっしゃられ、実際にやってみると誰もが当たり前に知っている「メロンの絵」のはずなのに、ヘタの形や、網目のあるなし、切り身や丸ごとなど、全く違う解釈がされておりました。この「絵=社長の心情の理解」を全社員で統一することが、成長のカギのようです。

そしてお話は終盤、「ESとCS」の話へ。普通はES (Employee Satisfaction) = 従業員満足度CS (Customer Satisfaction) = 顧客満足度と理解されていますが、氏の提唱する ES / CS とは、ES (Employee sympacy) = 社員の共感CS (Customer sympacy) = 顧客の共感であるそうです。社員が経営者に共感し、愛社精神を持つことで一つのベクトルへ向かって成長していく。お客様も会社に共感し、ファンになり、長いおつきあいが始まる。このような共感を得ることができる経営者や幹部はどのようなことを話しているかというと、

1.自分自身とは何者か⇒経営者は何を大切にしているか?

2.なぜ、私はここにいるのか⇒なぜこの事業をやっているのか?

3.あなたの言いたいことは判っている⇒従業員の気持ちを汲んで、理解する

このような取り組みをしているそうです。

 

最後に、われわれ経営者は『喜業家』であるべきだ、とおっしゃられてました。

「社員に対して、また顧客に対して、喜びをもって接し、貢献企業を目指して生き残り続ける会社を目指しましょう」と締められました。

大川 隆久氏(御殿場支部)