9月の例会は、11月に三島で開催される全県経営フォーラム報告者である㈱朝日鉄建 代表取締役朝日康典氏の本番に向けての報告です。

「三度の転機」と支部独自で開催している経営指針委員会へ参加し「経営指針・理念の作成」、そして「事業継承」。どのように変わり活かされ、そこから何が見えてきたのか。そしてこれからの会社の未来と夢は……。朝日氏が熱い思いを語りました。

バズのテーマは「感想とアドバイス」、テーブルごと、報告者に負けないくらいの熱いバズが始まりました。発表者の率直な意見に耳を傾け、必死にメモをとる朝日氏の表情は真剣そのものでした。

締めは、副支部長宇佐美健介さんから朝日さんへ、全県経営フォーラムに向けてのエールで例会は終了しました。

是非、全県経営フォーラムで若き経営者、朝日氏の報告を聞いていただきたいと思います。ご期待ください!!

富士宮支部 伊藤洋子

 

 

10月11日(木)静岡市役所清水庁舎にて、静岡支部は静岡市経済局と意見交換会を開催しました。市側から大場知明経済局長をはじめ8名、同友会から望月省吾支部長をはじめ13名が参加しました。

  同友会会員企業を代表して、現状報告と要望を吉川真実氏(保坂シール印刷㈱)、望月一夫氏(㈲袖師の望月鐵工)、荒木慎吾氏(スマートブルー㈱)が発表しました。小ロット多品種、短納期、顧客要望への対応力、人材育成の課題などの報告を行ったのち、それぞれの報告者から、女性起業家の増加、企業誘致、有能な人材育成と確保を要望しました。

 その後、同友会から要望した項目について、静岡市側から回答をいただきました。2013年3月で終了する中小企業金融円滑化法への対策や静岡市景況調査の活用法、また静岡市ものづくり産業振興基本計画と静岡市産業振興プランの関係などについて、産業政策課、地域産業課、商業労政課から説明。参加者との意見交換を交え、中小企業向けの人材確保・育成に関わる事業も紹介いただきました。

 

 

10月10日(水)、静岡大学人文社会科学部で静岡大学連携講座「企業経済持論Ⅳ」第2回講義がありました。

「時代環境と中小企業経営」をテーマに、佐野 譲二氏(㈱和泉運送)が講義を行いました。

運送業は日常生活の基盤に深く入った大事な仕事であり、運送業がなければ私たちの生活は成り立ちません。全国で6万社ある運送会社のうち、トラック200台以上の会社は300社のみ、残りは中小・零細企業です。

日本のトラック運送の歴史は浅く、戦後の高度成長時代から始まりました。物を運ぶだけだった仕事から業態が多様化し、企業だけでなく個人にも対応するようになりました。さらに今では商品が多品種小口化し、倉庫ともからんだ仕事が拡がってきています。

このような時代環境の中で、佐野氏は38年間経営者として悪戦苦闘してきました。社内に労働組合ができて要求を突きつけられ、労使紛争が起きてこのままでは会社が立ち行かなくなると悩みました。

この時、同友会で学んだ「労使見解」が社内で信頼関係を作る上で大きな役割になりました。①経営者として、自分自身に責任をもつ。②経営方針をもち、社員に示す。③社員をパートナーとして大事にする。

社員が動かないのは経営者の責任であると自覚し、自分自身が成長できたと感じました。

現在の中小企業の多くは経営困難に直面しています。高度成長期には大企業の下請けとして存在していた中小企業は、自立した企業へと変化することが求められています。

会社の目的は利益だけではなく、社会の役に立つことです。佐野氏は目先のことだけにとらわれず、将来を見越した経営をしなければならないと考えて、そのための勉強を常に欠かさずにいます。

最後に学生へすすめる書籍を、読みやすい新書から選んで紹介しました。

私の逸品

2013年度より新企画として「私の逸品」、同友しずおかの扉のリニューアルと共にスタートっ! 広報委員会としては、紙媒体の同友しずおかだけでなくweb媒体との連携を図っていく目的で、今回の企画を立ち上げてみました。毎月各支部の「逸品」を扉写真に掲載し、内容はこちらのホームページにて紹介していきます!

かわむら



富士総業込山氏

しめる・かける・かざる の3つの目的を持ったテープ「LOOTEE」

中村佐和子氏

鈴木昭二郎氏

10月例会は、全県経営フォーラム第5分科会で登壇される深澤電工㈱深澤好正氏が報告しました。
基盤設計をはじめ、分析装置修理や組立てなどを行う同社では、3S(整理・整頓・清掃)に社長はじめ、社員一人ひとりが真剣に取り組む社風を確立しています。
「お客様に満足していただける品質100%の製品を提供する」を品質方針に掲げ、お客様と地域に絶対必要とされる会社をめざしています。
徹底した3Sを深澤氏は語りながら「高齢者や障がい者を含めた社員の雇用を守り続けたい」と言います。
学んだことは即実践、目標を持って常に改善。トップの経営姿勢が感じられる報告でした。

報告後、会社見学を行いました。徹底した3Sを目の当たりにし参加者からは「衝撃的だった」という感想が聞かれました。

全県経営フォーラムは深澤好正氏が報告する第5分科会(見学分科会)や
第1~第4分科会、記念講演があります。
みなさまのご参加をお待ちしております。

生子社長のワールドワイドな活躍に刺激を受けたと、参加者から感想があった静岡支部例会。ロンドンベアから始まった英国との縁、そして自ら発信することで得た人との繋がり、積極果敢なアプローチで、ロンドンオリンピックの商品の版権取得へ。巨大企業の次に名乗りをあげた清水のギフトショージが、一挙に大量の商品を動かすことになった。
 
指針づくりで見つめた経営者として挑戦することへの強い気持ち、異業種の仲間からの貴重なアドバイス、多くの課題をクリアして、奮起してきたこの2年の活動を振り返っての報告でした。
 

 

10月3日(水)、静岡大学人文社会科学部の学生を対象に静岡大学連携講座「企業経済持論Ⅳ」が始まりました。

 

第1回は、「日本経済における中小企業の果たす役割と意義、この講座の目的」をテーマに、静岡同友会の遠藤一秀氏(遠藤科学㈱)が講義を行いました。

 

大企業と中小企業をデータで比較し、民間雇用の70%は中小企業であり、大都市を除くと80%以上の人々が中小企業で働いていると解説しました。生活関連業種では特に中小企業の比率が高く、雇用面では女性・高齢者の活用は大企業より進んでいます。地域社会から見ても、中小企業家が自治体役員・町内会等の主体者となることが多く、地域にとって大きな役割を果たしています。

 

学生には、これから講演をする中小企業経営者の個性にふれて中小企業の魅力を感じてほしい、と話しました。